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2014-11-11(Tue)

「ミシシッピー・バーニング」

ミシシッピー・バーニング


この人人種差別問題とかに興味あるの?
みたいな視聴履歴になってきたなと思った一本。
どうしてこれを借りたのか覚えてないので、違います。

例によって実話をベースにしたもので、
アメリカの人種差別問題の闇の深さを浮き彫りにしているなーと。
今まで見た中で一番キツかったかもしれない。

KKKなんか変な頭巾かぶってる人達、
くらいにしか思ってなかったのにね……。
ほんとガチじゃないですかヤダー、です。
そう思える自分がいかに平和な暮らしをしてきたか、って話。

1964年アメリカ、ミシシッピー。
タイトル通り、ミシシッピーが燃える話。

3人の公民権活動家が行方不明になり、FBIが調査に来る。
2人は白人、1人は黒人。

正直言うと、FBIがそこまで頑張ってくれるもんかな、
っていうのが一番大きな感想。そこはまあ、映画だからってことなのかな。

とにかく、調査にやってきた捜査官の二人は、
街ぐるみで強烈な人種差別をする人達と対峙する。
ちょっと話しただけでボコボコにされ、
問題が大きくなればまとめて焼き討ち。
これがほんの50年前だなんて、という思いにどうしてもなっちゃう。
そして、いまだに、変わっていない人たちがいることに思いが向く。

自由の国といいつつ、色々あるね、アメリカ。
1960年代の話は本当にヘビーです。

ところで、ジーン・ハックマンが本当に格好良くて。
理想の刑事だなーって。
刑事じゃなくてFBIの人なんだけど。
デフォーももちろん良かったんだど
大人の男オーラに圧倒されてしまった一本でした。
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2014-11-08(Sat)

「スコッターズ」

スコッターズ 不法占有者

どうして借りたのか覚えていないけれども、
とにかくDVDの盤面デザインやタイトルとは
ほんのちょっと違った印象の話。

若くしてホームレス生活(黒沢風にロジョーと言いたいところ)をしている二人
ジョナスとケリーが主人公。
高級住宅街でなにかいいもの落ちてないかなーと探していたジョナスは
たまたま「一ケ月留守にする」と話している女性を見つけ、
その家で夢のような暮らしを体験して……

というお話。

リッチなお家に入り込んで、男は金目のものを物色し、
憧れの生活を思うがままにやる。
女は、その家に暮らす家族のホームビデオをずっと見ている。
もともと居場所がなくて家を出ただけで、悪い子ではなかった。
という感じ。

夫婦と二人の子供たち。
子供が生まれてから成長していく過程を、ビデオを見て知っていく。
憧れていた暖かい家庭を、微笑みながら見つめるケリー。
それを見ているこっちは、ケリー可愛いなーという気分に。

そして、家中にある金目のものを売り払おうとして
たちの悪い男に引っ掛かる。ジョナスの方が。
うまくやったつもりだったが、売り払う前に家族が帰って来てしまい、計画は頓挫。

ジョナスとケリーは同じ場所で暮らしていたけれども、
生まれも育ちも思想もなにもかも違う。

裕福な家に生まれ、勘当されてしまったジョナス。
里子に出され、そこでも愛されず、暖かい家庭に憧れていたケリー。

うわーケリーがんばれ。がんばれ、幸せになってくれ……となってしまう映画。
物語は良いし、映像も悪くない。でも、なんかテンポが独特。
もたーっとしていて、緩い。
急の場面でも緩い。そこが味といえば味だし、弱点でもあるかな。
でも悪くはない。最高ではないけれど。

ケリー役のガブリエラ・ワイルドが可愛い!とにかく可愛い。
そしてヘビ顔の人めっちゃ怖かった。

2014-11-04(Tue)

「アメリカン・ハッスル」

アメリカン・ハッスル

「ゼログラヴィティ」を見に行った時に予告編が気になっていたので。
予告編は「詐欺師が!騙しが!」みたいな
景気の良い雰囲気のものだったような気がしたんだけどなー。
割合、ずっしり感漂う作品だったかと。


あらすじはすごく簡単に言うと、
FBIがやり手の詐欺師を使って、海老で鯛を釣ろうともくろむ話。

詐欺師を一人捕まえて、四人差し出せば助けてやるよ、と。
それがいつの間にか、政治家やマフィアを罠にかけて一網打尽にしちゃおう計画に……

感想はシンプルに「面白かった」だと思う。
クリスチャン・ベイルなの?本当に?
っていうスタートにあ然としつつ、
正妻と愛人の二人、なんだかおかしなFBI、そしてマフィアのドンがまたお前かーの
ロバート・デ・ニーロ。

むかーしビッグコミックスピリッツで連載していた「くまのプー太郎」に
「どの映画にもデ・ニーロが出てる」っていうネタがあって
それを思い出して笑いながら見てしまった。
あれもデ・ニーロだ、これもデ・ニーロだって怒るの。
確かに、デ・ニーロはよく出ている。でも上手いからね。仕方ないね。


始まりが「おっ」って思う映画は、大体面白い。
やっぱ掴みが大事なんだね。
映画は、沢山の要素がぎゅっと濃縮されているものなので
学べることが多いと思いました。

2014-11-04(Tue)

「マラヴィータ」

マラヴィータ

ロバート・デ・ニーロ祭りの余波でレンタル。
監督はリュック・ベッソンで、製作総指揮はマーティン・スコセッシ。
マフィアの手下の中に混じっているダヴィッド・ベルが超気になった。

元マフィアが証人保護プログラムでFBIに守られながら暮らしているが、
暴力的な性格がどうしても抑えられず、行く先々でトラブルを起こし
引越しばっかりしている。というお話。

じわじわとわかってくる「事情」と家族のバイオレンスぶりに
思わず笑いが漏れてしまう。
生まれ育った環境ってどうしても影響が出るよね、
では済まない暴れっぷり。
今回落ち着いた先、フランスの片田舎で馴染もうとするも
気に入らない連中は全員ボコボコにしていくファミリー。

なんだかんだ、もう引越しは嫌だとか、
こんなに暴れる生活はもうやめたいという思いが強くて、
でもやっぱり抑えられなくって。

演技のキレっぷりと、絶妙なコミカルさがあいまって
ついつい見いってしまった。
特にバーベキューのシーンのデ・ニーロの暴れ方w
妄想だったけど、いやー素晴らしいやり過ぎ感。

妄想じゃない部分も大概だったけど。
神父も裸足で逃げ出す悪魔ファミリーは今日も頑張るのだ……
みたいな。FBIってあんな被害が出てもまだ守ってくれるのかな……。

ちょうど最近「グッドフェローズ」を見ていて大成功。

面白かった。
デ・ニーロが父ちゃんそっくりだし、ダヴィッド・ベルも似てるし。
W父ちゃんムービーで大満足。ミシェル・ファイファーも良かったよー。

2014-11-03(Mon)

「八月の家族たち」

昨日は久々に更新しましたよ!
小説家になろうに投稿中の長編小説「12 Gates City」を。
タイトルはいつも悩む。
今回、章のタイトルは書く前から決まっていたものの
その後の〈〉の中を何にしようかなー?と。
で、結局ああなった。みたいな。感じ。
ちなみに18時から交流のあるみなさま方と集まっていたので、
あえて18時に更新しました。
集まった頃に更新ツイートしたら楽しいかなーって思って。
私はコミュ障風味の人間なので、あんまりわーわー話せなくて、
好きな人に関してはむしろずっとただ見ていたいみたいな部分があるので
わーわー話したい方についてはチラチラチラチラ見てました。終わり。
で、映画。
見てみたかったやつ。豪華キャスト。
あんなにくたびれたジュリア・ロバーツ初めて!
っていうのと、うわあメリル・ストリープすげえ!
の2時間だった。
父親が亡くなり、母親の元へ集まった三姉妹+家族や婚約者、そして父親の弟一家。
ところがどっこい、故人を偲ぶ時間……にはならず。
という非常にブラックな家族模様。こんなに容赦ない話滅多にない。
大人ならばそれは、ぐっとこらえて!というブレーキが壊れちゃった母。
夫の浮気を許せない長女、ようやく見つけた春に浮かれていた不遇の次女、
かるーい雰囲気で胡散臭い婚約者を連れてきた三女。
姉妹だけならともかく、叔母や従弟ももーあれやこれや。
そこまでやるの!ってくらい突き抜けているので、衝撃的。
悲しいとか辛いとか通り越した変な清々しさがあり、
とにかく全員の演技が素晴らしくてずーんと来た。
感動はない。いや、あるか。ここまでやっちゃうのかっていう感動はある。
でも、じーんとは来ない。ずーん。ひたすらにずーん。でも、嫌じゃない。
ひょっとしたら似たような経験をしたことがある人には胸糞悪いかもしれないので
家族ともめごとがあってそれがまだ許せていない人はみない方がいいと思う。
ああ、これだなあって思った。私の行きたい場所は、この容赦の無さだなって。
そう思いました。