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2014-11-01(Sat)

「ア・フュー・グッドメン」「グランド・イリュージョン」

じわじわ忙しい感じ。

ビューティ・ショップ」も見たんだけど、感想はなんというか、特にないので割愛。

ア・フュー・グッドメン

久しぶりに見たトム・クルーズは若くて綺麗でした。
デミ・ムーアも。若い。もちろん大好きなジャック・ニコルソンもね♡

軍事法廷ものということで、部隊が非常にニッチ。
特に日本人としては、キューバの基地の重要性がピンと来ないのでアレなんだけれども
でも、序盤からぐいぐいっと引き込まれる。
無駄なシーンがひとつもない。そんな印象。

グアンタナモっていう地名は結構聞く。
最近見ている映画の偏りのせいかもしれないけれどw
とにかく、キューバにあるグアンタナモの米軍基地で事件が起きる。
おちこぼれの海兵隊員が、一人、死ぬ。

海軍法務部っていう機関があって、キャフィとギャロウェイはそこの所属。
助手のサムと3人で、手を下した二人の海兵隊員の弁護にあたるんだけれども、
男尊女卑、軍隊ならではの風習、常識、それから階級などなど
たくさんの壁が立ちふさがる。

弱い者を叩きのめすなんて行為は、悪い。
悪いけれど、「しごき」を命じた上官の言葉には「うん、そうですよね」と
頷きたくなったりもするわけで。

兵隊になるっていうのは、生半可な覚悟では駄目だと思うんだよね。
だって、戦いに行くんだから。
実際、すぐそこに敵がいる場所にいるんだから。
足手まといがいれば、全員が危険に晒される。だから、甘やかせない。
とはいえ、それで弱い者いじめがまかり通るのはどうなの?

という話でした。
デミ・ムーアが本当に綺麗で、
それでいてトム・クルーズとなんのラブシーンもなくて、それが非常に満足でした。


そして
グランド・イリュージョン
友人に勧められて見てみたら、これが想像以上に素晴らしい掘り出し物。


四人のマジシャン、でいいのか?
イリュージョンやらメンタリストとかそういう人々が集められ、
ある指令を受けて動き出す。

銀行から金を盗み出したり、そのほか色々。
FBIに追われつつも華麗に逃げて、次の犯行を実行していく様は見事。

ネタバレするとまったく面白くなくなるので、
マジック好きな方は素直な気持ちで見ると良いかも。
映画なので、すべてが「マジシャンがやっている」わけではないのだけれども、
ステージのシーンは華やかで良かった。
そして意外に、アクションが素晴らしい。
アクションからのカーチェイス、見事だった。カッコよかった。

最後は若干、やっぱりそっかー的なアッサリ感がありつつも、
でも全体で見たらオッケー。良い映画だった。スクリーンで見たら良かったかもしれない。
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2014-10-27(Mon)

「ジョイフル♪ノイズ」

ジョイフル♪ノイズ

クイーン・ラティファ月間。

ジョイフルノイズというのは、ゴスペルの大会……のことなのかな。
ノイズっていう響きが不思議に思えるのは英語圏の人間じゃないからなんだろう。

ストーリーはこう言ってはなんだけれども、
まんま「天使にラブソングを……」みたいな。

さびれて店がどんどん閉まっちゃう田舎の街の聖歌隊が、
伝統的な歌をやめてバリバリ今風に歌いまくって優勝しちゃう。
その裏で、家族の再生が……。みたいな感じ。

歌は全部上手で、素晴らしい。
でも見せ方がイマイチかなあ。
もうちょっとスイスイ進んでも良さそうであり、
ついでに「3年恋してない」って言ってた女性のエピソードは
もうちょっとなんとかしろよ。と思ったり。

工具屋のお兄さんも「店がもうダメみたい……」って言ってるだけなので
いきなり最後あんなに上手だと「えー」って気分になってしまうw


歌も、すごく良かったのは最後だけというか。
良かったんだけども、なんだか、もったいないなーって。思った。
歌は良かった。他が微妙。歌は良かった。

2014-10-26(Sun)

「デンジャラスな妻たち」

デンジャラスな妻たち

邦題ダメでしょコレって感じのいただけないタイトル。
もともとは「MAD MONEY」で、こちらはぴったりかな。

夫が失業、借金まみれになったせいで
専業主婦一本でやってきたブリジッドは仕事を探すことに。
年齢+あらゆる仕事が未経験+スキルのなさから
なかなか仕事は見つからないが、家政婦から
「清掃のいい仕事がある」と教えてもらう。
それが、銀行の内部の清掃の仕事なんだけれども、
普通の銀行ではなく、国中の紙幣の管理をするようなところ。
前科がある者は雇ってもらえず、いたるところに監視カメラがある。

古くなった紙幣を集めて裁断し処分する。
そういう処理をするところで働くうちに
ブリジッドのハートに火が付く。

どうせ裁断して捨てるなら、ちょっとくらいもらえないか?


モニタールームに入れるのをいいことに、
監視カメラの死角になる場所を調べ、共犯者を探し……


というクライムムービー。ただしコメディ。
手口がとても原始的なんだけれども、意外だし大胆。
女同士の友情、恋人を引き込んだり、悪知恵を働かせたり、
最後はなんだかとってもスッキリ。

やっていることは駄目なことなんだけれども
たとえ裁断される紙幣だったとしても、それは「処理されなきゃいけない金」だし。

こういうのはやっぱり、映画の世界でみるのがいい。
この作品でも穏やかかつ大人しめのクイーン・ラテイファさんの姿を見られます。

タイトルのせいでB級感出てて勿体ないなーと思う。
いい映画だった。だらだら感のない、ちょうどいい90分だった。

2014-10-24(Fri)

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

ウルフ・オブ・ウォールストリート

観たかったやつ。「ゼロ・グラビティ」を見に行った時に予告が出ていて
「アメリカン・ハッスル」とともに観たいな~って思った一本。

監督マーティン・スコセッシ、主演レオナルド・ディカプリオ。

若い頃の綺麗なディカプリオよりも、
小汚く味わい深くちょっとジャック・ニコルソンに似てきた今のディカプリオが良い。

実話をベースにしているけどフィクションだよ、という体だけど
いやー、実話かと思うと嫌だわーポイント超高め。
ゴージャスだけど、無茶苦茶過ぎてw
とか思っていたら、最後に出てきた司会者の方がベルフォートご本人だとか。
いやはや、すごいわ……。

今回はTSUTAYAさんの袋に偽りなしで、3時間近い大作だった。
長いけれど、すごいテンションで最後まで突き抜ける。

金と女とドラッグと。
ちょっと古い時代を舞台にした映画は、本当に無茶苦茶にこれを全部やる。
と、最近ちょっと痛感している。
ドラッグやばいね。体壊さないのかなあ?
あと、あんなに女をとっかえひっかえして遊びまくって
病気しないんでしょうかね(淋病完治記念とか言ってたけどさ!)。

なんて無駄な心配を画面の中の人物たちにしつつ、
最後まで見入ってしまった。
船で遭難するシーンは吹いた。

ほぼインチキの証券会社を興して栄華を極め、転落するある男の話なんだけども、
映像がソリッドで音楽が非常に良い。まとめてセンスが良く、見ていて楽しかった。
こんな人間には絶対なってはいけないよ、と子供にしっかり教えていかなきゃだよね。

で、ここまで出来る人は、仕事を失ってもどうにかなるのだなと。
たとえばジャパネットたかたの社長さんが失職したとしても、
あの話術があれば再び返り咲きできるようになるって確信できる。
そういう感じ。

とにかくお下劣なシーンが多いのに、目を逸らさずに見ていられるのは監督の力であり
あんなに悪いやつなのになぜか味方したくなる瞬間があるので
ディカプリオ様の演技のお蔭でしょう。

そしてジョナ・ヒルだよ!
この人ジョナ・ヒルかなー……いや、彼は結構若かったはずだよな……
と思ったらジョナ・ヒルでした。30歳なのにw 
彼も大変素晴らしかった。21ジャンプストリートの時と全然違っててこちらも衝撃。

船のシーンのBGMは反則だな、と思った。見て良かった。良かった。

2014-10-18(Sat)

「ヒューゴの不思議な発明」「ラスト・ホリデイ」

まとめて2本。

ヒューゴの不思議な発明

先月観た「エンダーのゲーム」の主演の子がやってるということで。
あと、監督がマーティン・スコセッシ。よし。

原題は「HUGO」で、確かに
「これはヒューゴの発明じゃないからタイトル変じゃね?」
みたいな気分に。ヒューゴは別に発明しませんし。
こういうタイトルにしたいなら「ヒューゴの素晴らしい修理」とかかな?

映像がとにかく美しい。町並み、駅の中、劇中のフィルムなど。
不思議な世界観、現代とは違った世界線で繰り広げられるアレコレ
全部良かったです。

クロエ・グレース・モレッツはちょっと強そうすぎるかなー。
可愛いんだけど、もうちょっと可憐な感じの子でも良かったかなー
とか思いつつ、最後まで楽しかった。
正統派のファンタジー(子供向け)という感じ。
清らかなメルヘンというか。とにかく美しかった。

もうひとつ「ラスト・ホリデイ

クイーン・ラティファが好きなので。
と思ってみたら、かなり楽しいいわゆる洋画のコメディらしい
勘違いが高速回転していい感じになるストーリーなんだけど
「こんなに大人しいクイーン・ラティファをはじめて見たぜ!」
みたいな感じだった。

あるアクシデントから病院で診察を受け
「余命はあと3週間程度」と言われてしまった超地味で謙虚な主人公ジョージアが
最後くらいぱーっとやろうと決めて憧れのホテルに行き、
憧れのシェフの料理を食べ、贅沢三昧を尽くす。
で、同じタイミングで現地にやってきた
元勤務先の社長と地元の議員が「あのセレブは誰なのだ」と勘違いする。

これ、余命はきっと間違いだなっていうのは早いうちに気が付く(元気すぎ)けど
この間違いをきっかけに大勢の人生が良い方向へ転がり始める。
大人しく知的なクイーン・ラティファの抑えた演技がまた良い感じ。

憧れの彼、不倫中の社長秘書、地元そっちのけの議員などなど
いろんなところに影響を及ぼした上で、見事なハッピーエンド。

ホテルのシェフが、嬉しそうに料理をたいらげるジョージアによろこぶんだよね。
あれはダメ、あれは入れないでくれ、っていうわがままな客の相手はこりごりしてたんだろう。
最後一緒に厨房に立ってるあたり、見ていてほっこり楽しい気分に。

いつもは派手な衣装でガンガン歌いまくる人なので(ラッパーだし)
新鮮な気分になりました。隠れた名作だった。見て良かった。