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2015-02-09(Mon)

「LEGO ムービー」

LEGOムービー

全編レゴで出来てる……あ、全編じゃないや。
一部を除いてほぼレゴで出来てるムービー。

レゴって言ったらおもちゃのブロックなので
子供向けかと思いきや、バリバリ大人向けで
パロディあり、涙あり、下ネタありの大変楽しい作り。

なにもかも、街も道路も家も家具も建物のすべてがレゴで出来ている様が
見ているだけでもう楽しい。
レゴのお店とかコーナーにいくとちょいちょい大きな作品があるんだけど
(よく行くトイザらスには巨大なダース・ベイダーがいる)
そういうんじゃなくてもう、壮大極まりない。
ここまで出来るのかっていう驚きに包まれてしまって釘づけ。

よくある顔によくあるボディの主人公エメットは
よくあるヤツすぎてみんなの記憶に残らない影薄い系レゴ。
それが、ひょんなことから「選ばれし者」になり、
邪悪な「おしごと大王」と戦う羽目になってしまう……。
みたいな話。

エメットが可愛い。からっぽでアホなんだけど、一生懸命で、いとおしいし
身につまされる部分が大きい。
エメットを助けるワイルドガール(英語だとワイルドスタイルでちょっとウケた)も
ちょっとイタイ感じなのがまた良い。彼氏がバットマンっていうの良いw

レゴから出ているいわゆるキャラクターものも結構出てくるので
西部劇だったり中つ国だったりが登場してとても愉快だし、
組み立てられたり壊れたり、多彩な動きをみせてくれるブロックたちをみていると
とたんにレゴで遊びたくなってくるという……。

よくある話ではあるけれど、レゴならでは、の見せ方、流れ、スパイスの効かせ方が
とてもとても良かった。もっと早く観れば良かったです。
子供と見ても良いと思う。子供はちょっと、キョトンとするかもしれないけどw
でも見ているだけでも楽しいので。

久々に主人公を一生懸命応援しながら見てしまった。
あと、またウィル・フェレルだった。
声の出演も豪華で良かったなあ。
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2015-02-03(Tue)

「俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク」

「俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク」

実は続編だったとは知らずにこの2を見てしまった、
俺たちニュースキャスター。

すごかった。なにがすごいって、まったく自重しないところ。
すべてにおいて自重なし、ギリギリを越えたところを攻めてきて、
アホを極めたコメディ映画かと思いきや、深いところにテーマを置いてる!

主演はウィル・フェレル。どこかで見た顔だと思っていたら
プロデューサーズの!ヒットラーの人!

アメリカでは超有名なコメディアンだったってことで……はじめて知ってごめんね。

物語は、ニュースキャスターをクビになってテレビ局を追われた主人公ロンが
24時間ニュースだけを流し続けるという新しいテレビ局に雇われ、
かつての仲間とコーナー作って大騒ぎ!みたいな話。


アメリカで初の女性キャスターが誕生すれば、おんなのくせに!と騒ぎ
黒人の若い女性が上司になれば、ブラック!ブラックと口走り、
イケすかない相手との勝負には禁じ手を使いまくる。

これらは全部皮肉で出来ていて、ニュースの本質はなんだったけという問いかけになっている。
視聴率だけが大切なのか、視聴率のために見失うものがあって良いのか
人生にとって大事なものはなんなのか、などなど。
最後にきて畳みかけてきて、なんだかすごいカオスを生む。

家族の尊さに気が付いた主人公は、いままで破りまくって来た
息子との約束を果たしにピアノの発表会へ向かうが、
そこでまた大どんでんというか、常軌を逸した悪ふざけをし始める。
いろんなテレビ局のキャスターが襲い掛かってきて、
未来の光線銃だとか霊を呼んだり、ミノタウルスと戦ったり
元妻の彼氏が実はエスパーだっりとかもうわけがわからないw
しかもこのシーン、5分くらいなのにめっちゃ豪華キャストでやんの。意味わかんねえw

オンリー・ゴッドとは真逆の作風の、真逆方向へ突き抜けた一本だった。
テイストはまったく違うけれども、こうも突き抜けた作品を連続で見られてとても満足。
面白かったです。でも、ユーモアに寛容な人だけ見てほしい。

2015-02-01(Sun)

「アビエイター」

アビエイター

実在の人物の半生を映画化、
マーティン・スコセッシ&レオナルド・ディカプリオってことで
こいつは観なきゃね!みたいな感じで鑑賞。

昨日は「ロミオ&ジュリエット」を観ようとしたんだけれども、
微妙な現代化が気に入らず途中で挫折。
若いディカプリオがとてもハンサムですごく良かったんだけれども
なんだろうねあの感じ。好きな人は好きなんだろうけど。

それから少し経った、ちょっと大人のディカプリオ。頑張ってた。
最近の小汚いディカプリオの方が好きなんだけど、
ちょっとジャック・ニコルソンに似てきちゃった30代のディカプリオがいいけど
でもアビエイターのディカプリオも良かったね。

アメリカの実業家、大富豪でるハワード・ヒューズが
映画と飛行機作って暴れる物語。

ただ単に財産を受け継いだボンボン、ってだけではなく
才能と決断力に優れた人だったのだろう。
だけど精神的に不安定。極度の潔癖症だし、ちょっと壊れている部分がある。
だからこその才能なんだろうなあ……ってなんだか納得しましたけどね。

映画を見た後ハワード・ヒューズについて軽く調べてみたら
要はWikiを見ただけなんだけど
それだけで「わーすごい」ってなります。
ごくごく平凡な自分とはかけ離れた、人類史上まれにみる人生の持ち主だったのだなって。

飛行機墜落のシーンはすさまじい迫力でした。よく生きてた。
生きていたってことにまた、特別な運命を感じてしまう。
特別な人の人生を覗いてみたい人はぜひ、って感じの一本。

2015-01-26(Mon)

「ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日」

「ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日」

タイトルからして相当フザけているけれども、
中身はもっとフザけている。

この映画を楽しく見るためには、
セス・ローゲンが制作に関わっている作品をいくつか
見ておいた方がいいんだろうなあと思う。

と思ったけど、私もあんまり見てはいなかった……。
スーパーバッドと宇宙人ポールくらいかな。
でもジョナ・ヒル繋がりで「21ジャンプストリート」とか
マイケル・セラとクリストファー・ミンツ=プラッセも出てる
「プロジェクトX」とか。その辺りを見ていたおかげで
この人達仲がよろしいのだなという感覚はありました。

出演しているハリウッドスターたちは全員実名、
自分の役をやっているというスタイル。

ジェームス・ブランコの豪邸でパーリーやってたら
突然大地震が起きて、大勢が死に、周囲は火と死に包まれ、
ついでに怪奇現象まで起きてさあ大変。

難を逃れたセス・ローゲンやジョナ・ヒルたちは
ブランコ邸に閉じこもってなんとか生き延びようとするけど……

というお話。

本人が自分を演じているけれど、もちろん本人そのままじゃなくて、
本人を誇張+世間のイメージを混ぜてキャラクターを大袈裟にしてやっているので
なんかもうクスクスが止まらないw
内容はくだらなさが付き抜け過ぎていて、ここまでやれば立派なレベル。
そんなくだらない映画に出てくるっていうだけで、
出演者たちの好感度が上がってしまう不思議な一本。
ジェームス・ブランコなんか正統派のイケメンなのにねw
あんな役でいいの、あんなセリフ連呼していいのwみたいな感じで愉快痛快。

一番やりきったのは、ジョナ・ヒルだよね。
あの嫌な感じw ナチュラル系偽善者を見事に演じ切り
ついでに親友のチャニング・テイタムだよ。あんな最後にちょっとだけ出てw
もうホントにあんたらバカね、って感じで、
半端に女子が出て来ないところも良かったのかなあ。
エマ・ワトソンさんなにしてるんですか、ってツッコミを入れつつ
最後のテキトーな来世描写にまた爆笑。

いや、ナイスコメディ。不謹慎極まりないので
お固い性格の人は見ないでおいてあげてください。

2015-01-21(Wed)

「デンジャラス・バディ」

デンジャラス・バディ

サンドラ・ブロック好きです。
プラクティカルマジックの美しさはどこへやら、
女らしさがカケラもない役を演じさせたら天下一品ですね。
あのダサ美人な感じが好感度アップにつながっているのだろうか。

この作品では融通のきかない堅苦しいFBI捜査官アッシュバーンを演じております。

命じられて行った先のボストンで組むことになったのは
こんなヤツ男でもいないだろってくらい粗野な女刑事マリンズ。
マリンズが本当にすごい。しょっぱなからすごい。
本当は家族思いだし優しいところもある熱血刑事なんだけど
それにしたってそりゃねーだろってくらい乱暴。

教科書通りじゃないと動けないみたいなタイプの堅物であるところの
アッシュバーンとは、完全に水と油の状態。
散々揉めた挙句大失態の連続なんですが、
なんだかんだ一緒に頑張っているうちに友情らしきものが芽生えてきて……。


女だてらに刑事をやってる逞しさと、
正義や平和を守りたい気持ちは同じなんですな。

一緒に酒場で酔っぱらったシーン、とても良かったです。
大きな体で優しく包み込んでくれるマリンズ刑事、ベイマックスみたい(嘘

コミカルな感じで進む中、人命が異常に軽いっていうのもなかなか衝撃的で
すごいメリハリのきいた作りで良かった。

デンジャラス・ビューティから続く、デンジャラスシリーズ的な位置づけなのかな。
小気味よい作りで楽しい作品でした!