実は続編だったとは知らずにこの2を見てしまった、
俺たちニュースキャスター。
すごかった。なにがすごいって、まったく自重しないところ。
すべてにおいて自重なし、ギリギリを越えたところを攻めてきて、
アホを極めたコメディ映画かと思いきや、深いところにテーマを置いてる!
主演はウィル・フェレル。どこかで見た顔だと思っていたら
プロデューサーズの!ヒットラーの人!
アメリカでは超有名なコメディアンだったってことで……はじめて知ってごめんね。
物語は、ニュースキャスターをクビになってテレビ局を追われた主人公ロンが
24時間ニュースだけを流し続けるという新しいテレビ局に雇われ、
かつての仲間とコーナー作って大騒ぎ!みたいな話。
アメリカで初の女性キャスターが誕生すれば、おんなのくせに!と騒ぎ
黒人の若い女性が上司になれば、ブラック!ブラックと口走り、
イケすかない相手との勝負には禁じ手を使いまくる。
これらは全部皮肉で出来ていて、ニュースの本質はなんだったけという問いかけになっている。
視聴率だけが大切なのか、視聴率のために見失うものがあって良いのか
人生にとって大事なものはなんなのか、などなど。
最後にきて畳みかけてきて、なんだかすごいカオスを生む。
家族の尊さに気が付いた主人公は、いままで破りまくって来た
息子との約束を果たしにピアノの発表会へ向かうが、
そこでまた大どんでんというか、常軌を逸した悪ふざけをし始める。
いろんなテレビ局のキャスターが襲い掛かってきて、
未来の光線銃だとか霊を呼んだり、ミノタウルスと戦ったり
元妻の彼氏が実はエスパーだっりとかもうわけがわからないw
しかもこのシーン、5分くらいなのにめっちゃ豪華キャストでやんの。意味わかんねえw
オンリー・ゴッドとは真逆の作風の、真逆方向へ突き抜けた一本だった。
テイストはまったく違うけれども、こうも突き抜けた作品を連続で見られてとても満足。
面白かったです。でも、ユーモアに寛容な人だけ見てほしい。
PR