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2015-09-21(Mon)

「エクスペンダブルズ3」「カリフォルニアゾンビ逃避行」「ゴーン・ガール」「トゥルーマン・ショー」

「カリフォルニアゾンビ逃避行」

だいぶ前にみたのに書き忘れておりました。
やたらとゾンビ系を続けて見ちゃったんだけど、
こちらはゾンビというよりは、青春恋愛ものと言った方が良さそう。

色々と上手にできなくてひきこもり気味の主人公は、
家でラジオをやってるんですが、
家族にあれこれ言われてお医者さんへ。
抗鬱剤で元気を取り戻したアーティは、
かつて好きあっていた子に会いに旅立つ……が突然、世界はゾンビだらけに!
なぜか感染しない体質のアーティは、無事に愛しのヒロイン、エイプリルに出会えるのか?

みたいな話でした。不思議なテイスト。
行く先々でいろんな人に会うんですよ。
ゾンビは皆殺しだー!集団とか、息子がゾンビ化したのを木に繋いでるお父さんとか。
かつてのいじめっことか、唯一の友達とか、家族との和解なども盛り込んで、
最後は好きな女性を逃がしてやるっていう
なんともいえないラブロマンス(最終的には悲恋)でした。
ちょっとタイタニックっぽいかな、話の流れ的には。だいぶ違うけど。
面白いかと言われるとちょっと難しい、でも嫌ではない絶妙な映画。


「エクスペンダブルズ3」

1、2とみて、そういえばそんなにアクションに興味ないんだったな、
本当に豪華な顔ぶれだな、と思った程度だったんだけど、
3はめっちゃ面白かったです。なにが違うんだろうね!
歳を重ねたスタローンがやたらとかっこよくて、
ヘリでかけつけてくれるハリソン・フォードが超いい感じで、
あとジェット・リーでどうしてもうふってなってしまう。
メル・ギブソンの最近のラスボス感も良いし、
あとバンデラス!バンデラスが良かったです。ドルフ・ラングレンもね。
つまり大体、全員いい感じだった。
バイクのアクションが痺れました。ヘリも良かったけど。最高でした。



「ゴーン・ガール」

噂のサスペンスと聞いて。
男女で評価がわかれるだろうとか、カップルでは見ないほうがいいとか、
そんな評判だと聞いていたんですが、私個人としては
スッキリとか、わかるわかる、という印象は全然なくて、
やだよ、怖えーよ!って感じ。

ネタバレ厳禁な内容だと思うので書きませんが、
最終的には男と女の愛って、色々だな、って感じです。


「トゥルーマン・ショー」

昔みたんだけど、ジム・キャリーが好きなのでもう一度。
生まれた時からずっと、人工的に作られた街で暮らしているトゥルーマンが主人公。
すべてが作られた安全な場所で暮らす彼は24時間撮影され続けて、
世界中でそのリアルライフが放送されている、という設定。
必要な人員が必要な場所に配置された街で暮らす彼に、
とうとう芽生えてしまった「外の世界への渇望」。
よくよく見れば不自然なことだらけの世界から、トゥルーマンはとうとう脱出する。
そういう話。

やっぱりジム・キャリーがチャーミングでいいよね。
トゥルーマンには親友も妻もいるんだけど、
確かに仕事で「誰かの妻」を演じるのは大変なんだよね。
時には乱入者もあったこの世界が終わったあと、
トゥルーマンは一体どうやって生きて行ったんだろう。

なかなかに味わい深い、いい作品でした。
実際にこんなの許されないでしょうけど。
っていうか旅行先にラシュモア山が小さすぎてホントに笑った。
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2015-09-06(Sun)

「ビューティフルマインド」「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」

「ビューティフルマインド」

ラッセル・クロウ主演、実在するアメリカ人学者ジョン・ナッシュの半生を描いた作品。
天才ゆえに周囲と馴染めず、いつの間にか統合失調症を発症、
それでも妻の献身でなんとか立ち直り、最後はノーベル賞まで取ったという
非常にドラマティックな天才の物語。
でもあとからWiki見たらちょっと引きましたw
でも、その破天荒さこそが天才の証明になっているのかも、とも思ったり。

精神を病んだ人の見る世界と、回復していく時の様子を疑似体験しているような
そんな気分にもなれる一本かもしれません。
幻の人物の台詞って、現実との整合性をなんとか保とうとしてくるのだなあ……と
妙に感心してしまったりして。
ひとの心の不思議さも感じさせてくれる作品かなと思います。

にしてもジェニファー・コネリーが美しい。



「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」

多分そうだろうなーって思ったんだけど、調べてみたら案の定二作目。
でも、大体の話はなんとなくわかりました。

でっかくて丈夫な盾を持ったヒーロー。それが、キャプテン・アメリカ。
アメコミのヒーローらしいキャラクターで、好感度大です。
あの盾丈夫でいいよね。
この作品に出てくる敵、ウインターソルジャーもカッコよくてドラマティカルで良かったです。
アクションのシーンが派手で、特に中盤の3対1の地上戦は良かった。

途中から空を飛び始めるサムは、ペイン&ゲインでニンジャプレイしてた人だなって
それが一番気になりましたよ!
っていうかペイン&ゲインは全員揃ってアホの役が上手過ぎたよね。
今度もう一度見ようと思う。

2015-08-31(Mon)

「レインメーカー」

「レインメーカー」

結構もう古い映画でした。
もうとにかく主演のマット・デイモンが若い!っていうのが最初の印象。
97年だから、もう18年も前のものでふええ~って感じ。
昔見たような気もするんだけど、すっかり忘れているので観てみました。


まずタイトルの「レインメーカー」の言葉の由来がすごいというか。
プロレスラーにもいますけどね。

主役のルーディは弁護士を志してロー・スクールを出たばっかりの
弁護士未満のペーペー青年。
強い志を持って卒業したはいいけれど、弁護士は世の中にたくさん溢れていて
仕方なく世間では「ワル」で通っている男の事務所に入る。
とにかくいいから依頼をとってこい、と病院に通っては
事故にあった人に名刺を配ったりさせられる。

実習で行った法律相談で受けた依頼をそのまま受けて動いているうちに、
なんだかんだで事務所は潰れてしまう。
一緒に働いていた弁護士未満のデックと一緒に独立して仕事は継続。
そのうちの一つ、保険金の未払いで白血病の治療、骨髄移植を受けられずに苦しんでいる
ダニーとその家族を助けようと、巨大企業との戦いに挑む……!

みたいなお話。

主人公のルーディは若くて、正義とはなんぞやと真正面から立ち向かっちゃうような男で、
強引な依頼の取り付けを命じられて行っていた病院で、
夫からのDVに苦しんでいる女性を助けようとしたり、
遺言書を書き換えてほしいと、ガラの悪い息子夫婦に悩んでいる老婦人にも手を差し伸べる。
彼の優しさでみんなが少しずつ救われていく様はみていて気持ちがいいし、
保険金なんか払わないもんね!と未払いを繰り返す保険会社の弁護士たちが
シンプルにものすごく腹が立って、とにかくわかりやすく、はらはらドキドキ、
頑張れと応援したくなり、陪審員さんたち頑張って!裁判長もっと優しくして!
みたいな気分になった挙句、最後はなんだか現実のビターな風味を味合わされるっていうね……。

人生に必要なものが全部詰まっているような、濃厚な映画でした。
マット・デイモンっていい役者ね……って思いました。しみじみと。

2015-08-28(Fri)

「PLANET OF THE APES」「猿の惑星創世記」「猿の惑星新世紀」

WOWOWで連続でやっていたので、見てみました!猿惑!

まずはリメイク版というべきか、「PLANET OF THE APES」。
ティム・バートン監督作品。主演はマーク・ウォルバーグ。好き。

Wikiをみたら「リ・イマジネーション作品」と書かれていましたが、
確かにそんな感じかも。最初に作られた1968年版はかすかな記憶しかないものの、
なんだかんだラストシーンなんかは覚えておりますとも。
あれとまったく同じではなく、宇宙で実験していたら電波の嵐が発生。
実験・訓練中のチンパンジーを派遣したところ、行方がわからなくなったので
慌てて追いかけたらタイムスリーップ!そして猿の支配する惑星にとうちゃーく!
みたいな話です。
人間に理解のある猿人もいたり、色々ありまして、最後のオチにはちょっと笑ってしまう
お茶目な作品!2001年公開ってことで、もう14年も前か……と。
特殊メイクが若干甘いようで、猿人たちの様子が微妙なんですが、
それはそれでまあ良かったです。タイムワープがすげえ適当なのもよいです。
英語って宇宙の公用語なんだなあとか色々思うところはありますが、
細かいことはま、いいよね!って感じでマーク・ウォルバーグでした。

で、お次が「猿の惑星 創世記」ジェネシス編です。
主演はジェームス・ブランコ。こちらは2011年作品で、さすがに進化しているCG。
ただ、チンパンジーたちが浮いてるのはハッキリしていて、たまに気になりました。
内容はかなりいい感じで、認知症を患った父親を治したい思い出作った薬を
まずはチンパンジーに投与して実験→一匹が激しく覚醒→アクシデントにより殺処分、
になるんですが、このチンパンジーが子供を産んでいた。という展開。
殺してしまうのは忍びないと研究者のウィルが連れて帰るのですが、
母親の覚醒ぶりを受け継いでいることがわかり、家で薬の研究をこっそり続けて……
みたいな。

いわゆる治験、動物実験におけるダークな部分と、家族愛、そして
他のチンパンジーとは違う運命を背負ったシーザーとウィルの友情、
賢すぎた故に起きた行き違い……などなど、見応え抜群の内容でいい感じ!

主人公ウィルの彼女になる女優さんが、ものっすごい美人だったのもポイントでした。
インド出身だとか。う、美しい……って即検索してしまったよ。
ただ、三部作で作る予定は最初から決まっていたのかな、
シーザーたち猿軍団が覚醒し、人類に独立宣言をしたところでおしまいとなってしまう。
これはこれで問題ないんだけど、ウィルったらあのあと大丈夫だったのかな……と心配に。

暴れゴリラとの友情だとか、研究施設で覚醒していたチンパンジー、
穏やかなオランウータンなど、霊長類好きはたまらないかもしれない。
一番ぐっときたのは、ウィルのお父さんの病状が悪化して、トラブルを起こしたシーン。
シーザーが割って入って、やりすぎてしまい、お父ちゃんと最後に抱き合うところ。

進化しすぎたあまり、自分のアイデンティティが崩壊してしまう、
ペットなのか、人間と対等に扱われたいのにっていう思いが生まれていく様は
先日みた「her」のAIと通じるものがあったよね、みたいな感じ。
霊長類保護センターにいた猿軍団が思った以上に大群だったのがまたいい感じでした。


そして続編の「猿の惑星新世紀」。
猿たちを覚醒させた新薬が、実は人間にとっては死のウイルスであり、
そのせいでもう滅亡寸前まで追い込まれている世界が舞台。
前作のシーザーは最後の方でちょっとしゃべったりするところまできていて、
ポケモンでいうところのニャース状態だったんですけれども、
そこから更にもうちょい進化していて、でも完全にしゃべれるわけでもなく、
そのリアルな感じに好感。

結局、人間に歩み寄ろうとするシーザーと、人間を許せないもう一体の覚醒チンパン・コバの戦い
それにプラスして生き残った人間たちも分裂したりと、
世界はまさに世紀末でした……。

ここから完全なる「猿の惑星」が出来上がっていくんだろうなあ。
最終作は来年公開予定なのかな?ちょっと楽しみになりました。
創世記は特に面白かったなあ。目が離せませんでした!

2015-08-26(Wed)

「her 世界で一つの彼女」

her 世界で一つの彼女

AIにマジで恋する男の話、というあらすじに惹かれてみてみた。
ちょっぴり近未来が舞台で、主人公は「手紙代筆業」を生業にする男セオドア。
妻とは離婚寸前であり(この辺りの海外の感覚はいつもよくわかんないんだけど、
夫婦で離婚が成立していないくてもよその異性とイチャついていいものなのでしょうか)、
一人の寂しさから、人工知能との会話を始めてみるっていう流れ。

なにもかも音声の指示で全部済んでしまう世界なので、
セオドアはずっとイヤホンを耳に装着している。
メールのタイトルを読み上げてもらって、削除と呟けば次。
つまりこの世界の人たちは、隣の人間のぶつぶつを華麗にスルー出来るという設定
なんだなと思います。多分だけど。日本じゃ流行らなさそうなスタイルで暮らしている。

で、今回12才以上推奨マークがついてて、どんなかなって思っていたら
結構アレでした。なんというか、大人向けだったので、正直15歳以上が良かったのでは……と。
主人公がひとりで寂しいからなんでしょうが、夜な夜な大人のチャットにいそしむところから
スタートすんだよね。エロチャット(音声でくっきりと)のシーンとか、
いやこれ中学生にみせるのどーよ……ってなったので。
最初にいいなって思った眠れない夜を過ごすさみしい女の子とのチャットは、
まあ、エロい方向に速攻で進むんだけど、猫の死骸で首を絞めてくれ!とか
ちょっとアレな感じの人。仕方なく付き合う主人公に思わず苦笑しながら、
とうとう人工知能「サマンサ」との出会い。

このサマンサという名前はAIが名前辞典から探してつけたもので、このAIが賢い。
ユーモアもあって、気が利いて、ついでにセクシーなのです。
傷心のセオドアはみるみる癒され、サマンサはどんどん成長していく。
心を惹かれあい過ぎた二人は、言葉で疑似セックスみたいなとこまでいっちゃって、
そこから更にサマンサは成長するのです。
ああ、自分にはからだがないのだなあ……って。

サマンサの人間臭さはかなり異常なレベルで、
自分とセオドアの間にある壁、肉体について、善意の第三者で解決しようとするわけです。
どこで見つけてきたのかわからないけれど、若い女性に指示を出して、
セオドアと交わりみたそうとする。
もちろん、セオドアは戸惑うわけです。
全然知らん女を、オーバーラップさせて抱けといわれても、困っちゃうのです。

他にも、とうとう離婚が成立した元妻との美しい思い出と厳しい現実、
友人夫婦の決裂に、同僚とのダブルデートなどなど、
二人の愛は散々試されて、本当の恋人同士のように揉めて、心を寄せ合って、
でも最後に気付いてしまう。最後、恐れていたことが起きてしまった!という展開。

そして結局、人間とAIの恋愛は不成立に終わるんですが、
おもったのが、これがロボットならなんの問題もないんだなあっていうこと。

いや、それについてはA.Iでやったかな……。
子供が生まれない、子供が育たないでまた堂々巡りが始まるのかもしれない。

人工知能と人間と、恋愛は可能なのか?という問題を
真正面から描いたなあって思いましたよ。
面白いかと言われるとちょっと困ってしまう。
人間に近付けた結果、AIのいいところがなくなってしまったのだなあという
不思議な感覚に囚われつつ、下ネタばっち来いな人工知能ってすごいなって。
(苦手な感じだったので感心しつつも引きました)
そんな感想。