結構もう古い映画でした。
もうとにかく主演のマット・デイモンが若い!っていうのが最初の印象。
97年だから、もう18年も前のものでふええ~って感じ。
昔見たような気もするんだけど、すっかり忘れているので観てみました。
まずタイトルの「レインメーカー」の言葉の由来がすごいというか。
プロレスラーにもいますけどね。
主役のルーディは弁護士を志してロー・スクールを出たばっかりの
弁護士未満のペーペー青年。
強い志を持って卒業したはいいけれど、弁護士は世の中にたくさん溢れていて
仕方なく世間では「ワル」で通っている男の事務所に入る。
とにかくいいから依頼をとってこい、と病院に通っては
事故にあった人に名刺を配ったりさせられる。
実習で行った法律相談で受けた依頼をそのまま受けて動いているうちに、
なんだかんだで事務所は潰れてしまう。
一緒に働いていた弁護士未満のデックと一緒に独立して仕事は継続。
そのうちの一つ、保険金の未払いで白血病の治療、骨髄移植を受けられずに苦しんでいる
ダニーとその家族を助けようと、巨大企業との戦いに挑む……!
みたいなお話。
主人公のルーディは若くて、正義とはなんぞやと真正面から立ち向かっちゃうような男で、
強引な依頼の取り付けを命じられて行っていた病院で、
夫からのDVに苦しんでいる女性を助けようとしたり、
遺言書を書き換えてほしいと、ガラの悪い息子夫婦に悩んでいる老婦人にも手を差し伸べる。
彼の優しさでみんなが少しずつ救われていく様はみていて気持ちがいいし、
保険金なんか払わないもんね!と未払いを繰り返す保険会社の弁護士たちが
シンプルにものすごく腹が立って、とにかくわかりやすく、はらはらドキドキ、
頑張れと応援したくなり、陪審員さんたち頑張って!裁判長もっと優しくして!
みたいな気分になった挙句、最後はなんだか現実のビターな風味を味合わされるっていうね……。
人生に必要なものが全部詰まっているような、濃厚な映画でした。
マット・デイモンっていい役者ね……って思いました。しみじみと。
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