ただ今絶賛上演中の、アカデミー賞13部門14ノミネート!の作品を見てきました。
今日ちょうどアカデミー賞の発表があって、監督賞、主演女優賞なんかをゲット。
デイミアン監督おめでとうございます。
「セッション」がすごかったので、これも見てみよう!となって、映画館で。
こだわりが強くて売れないジャズのピアニスト・セバスチャンと、
女優になりたいけどオーディションで連敗中のミア。
2人が出会って、最初はお互いにいけすかない奴と思っていたのに、
夢を追っているんだと知って理解を深め合い、愛をはぐくんでいくんだけど……
ってなお話。
予告編でやっている華やかさ、ロマンチックさは画面で存分にみられるけど、
最終的には大人の、とても素敵なラブストーリーであったところだなあって感じです。
ミュージカルというか、音楽を効果的に使ったラブロマンスというべきか。
夢を追う、信じる道を進み続けていくって大変なことでね。
途中で傷ついたり、くじけたり、すべて投げ出したくなったりするのは当たり前。
夢は大きければ大きい程叶えるのは困難だし、
愛する人が隣にいるのはとても幸せなことだけど、
人間同士、二人で歩調を合わせて進み続けるには、
たくさんの現実と向き合わなきゃならないってことでして。
みたいな話なんだけど、終わり方はものすごくキレイで、
なんか知らないうちに泣いてましたよ。
美しいんじゃなくて、とてもきれいな話でした、と表現したい感じ。
お互いを思うがゆえに信念を曲げるし、理解しているからこそ痛いことも言う。
だけど切られれば痛いし、信念を曲げてまで尽くしたのにって思いも湧き上がる。
現実の為に道を逸れ、多くを手に入れたセバスチャン。
私もと続いて冒険したけれど、夢を見失ってしまうミア。
だけどそれも、人生のために必要な経験で
最後は二人して夢を叶えて、幸せなんだけど
その道の途中で捨てなければならないものもあって。
二人がおたがいに愛を伝えるシーンがあって、ラスト。
あの言葉は本当だと思うんだよね。
ああいう愛の形もあるんだと思うの。
本当に大切だからこそ、胸の中にしまいこんで、
目と目があった瞬間、思い出のメロディが流れ出した途端に
もっともっと幸せだったかもしれない人生について考えてしまうほどの
強い強い絆っていうんでしょうかね。
最後の二人のほんの少しの笑みが、
強い愛の結晶化っていうのかな。
愛は宝石になって、心の中にしまえるものなのかもしれない、
なんて思いましたね。本当に。
とにかく、エマ・ストーンがかわいい。
子猫みたいで超かわいい。
ライアン・ゴズリングに関しては「オンリー・ゴッド」しか見てないから
腕が蘇ってよかったなみたいな気分なんですけど、
ちょっと偏屈なセバスチャンを演じるのにピッタリだったと思います。
久しぶりに気持ちのいいラブストーリーを見たなあって思います。
現実的だけど、夢があって、優しくて、辛くて、最後はなんだかほっとしちゃうっていう。
カメラワークがすごく良くて、見ごたえがありました。
撮影賞も取ってて、納得です。
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