2014年アメリカの映画。
寒いことくらいしか特徴のない、モンタナ州カットバンク。
平和でなんにもない田舎の町である日、郵便配達人が殺されてしまう。
街のミスコンに出ようとしていたカサンドラを撮影していたら、
唐突に背後で銃殺されてしまうという事件が置き、
ビデオを撮っていたドウェインには報奨金が支払われることに。
ところがこれは、報奨金を得ようとしたドウェインと
配達人ジョージーの仕組んだもので、
貧しい田舎町で父の介護に追われるばかりの日々から脱出するための
資金を得ようとして行われたものでした……。
という話かと思いきや、配達人と一緒に行方不明になった荷物を巡って
街の片隅で眠っていたバリバリサイコ野郎を覚醒させてしまったからさあ大変。
というおはなし。
年に一回だけ届く荷物が、運悪く届かない。
街の片隅に引きこもっている理由は最後に語られますが、
サイコ野郎ダービーが、ヤバそうだけど……から激しくヤバイ奴へと進化していき、
ラストは結構あっさりとおしまい。
要素要素はかなりいいのに、全体的に見せ方が弱い感じかな。
報奨金ゲット計画はかなりゆるゆるで、
登場人物たちの行動はすべて場当たり的で、
素人犯罪ってこんなものなのかもしれません。
メインのテーマは、ラストのドウェインへ下された大岡裁き的なものかもしれないので
事件のすべてが「安易なことしてもいいことないだろ?」みたいなお灸扱いなのかも。
未来のある若者のために、上の世代が泥をかぶるという粋なところを見せてくれまして
これでよかったのかなあ……と思いつつ、エンドです。
そうだな、メインになるのは田舎町の閉塞感と、若者の未来。
そういう映画なのだと思います。
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