WOWOWで先行放送だったみたい。
DVDなどはこれからのようです(出るのかわかんないけど)。
2016年、アメリカの作品。
主役のレベッカを演じているのはエイミー・ジョンストン。
「デッドプール」「スーサイド・スクワッド」でスタントウーマンを務め、
女優としてデビューしたということで結構ワクワクしながら見てみたんだけど。
お父さん役はドルフ・ラングレン。強い。
ペットの保護団体で働いているレベッカはどうやら複雑な過去を持っている様子。
その証拠に、ペットを預かっているところにやってきた悪い男たちを
キック一発でのしてしまう。
その映像がなぜかネットに流出、ユーチューブでまさかの再生回数50億回。
そのせいで、妹に居場所を探し当てられてしまう。
妹は悪い男に多額の借金を背負わされており、
ラスベガスにある闇の闘技場でキャットファイトして勝たなきゃならないという。
めちゃめちゃ強いレベッカなんだけど、参戦は拒否。
かわりに妹ちゃんを鍛えるという。
お父さんのやっていたジムに戻り、選手たちを鍛えだすレベッカ。
父ちゃんは悪ガキたちを何人か地獄へ送った罪で投獄中なんです。
ファイトシーンはなかなかカッコいいんだけど、いかんせん尺が短いかな。
レベッカ役のエイミー・ジョンストンは普通に美人でして、
これまでスタントやってたのかーってちょっと惜しく思うくらい。
レベッカはかっこいいですし、悪い男と戦う女たちという対比はいい。
ところが、ちょっとばかり出てくるみんながエゲつないのがとても残念。
レベッカの妹ケイト以外はみんな鼻っ柱が強くて、
レベッカのいうことをあんまりきかない。
地下ファイトでは全員地下女王にこてんぱんにやられてしまうし、
ジムに所属していた連中はみんな、
ケイトの代わりに試合に出たレベッカに大金を賭けていたのに
負けてしまったのでその腹いせに、
重傷で入院中のケイトの酸素のチューブを抜くという荒業をやってのける。
黒幕である男の冷酷さとか、いろいろいいところはあるんだけど、
最終的にレベッカの過去(なぜ父親が投獄されたのか)が明かされて
そこでめちゃめちゃどん引いてしまった。マジか?と。
なにが起きたのかはここにネタバレで小さく書いておくね。
町の悪い若者たちに、ケイトは集団でレイプされてしまう。
それに怒ったレベッカは酒場で楽しくやっている若者たちを襲撃。
全員容赦なくぶっ殺してしまう(ボコボコじゃなくて、ぶっ殺す)。
その罪をかぶって父親が収監されているんだけど、
その話をした時に、レベッカは「スカっとした」と言ってのけ、
とりあえず反省をしている気配はゼロなのである。
父親が投獄され、妹はレイプされたときにできたのか子供を産んでいるが
その間レベッカは身を隠し、誰からも連絡を取れないまま5年以上身を潜めていた。
で、最終的に街にいられなくなりまして、
刑期を終えた父親と、母を亡くした姪っ子と一緒に新天地へ旅立つんですが
どーにもこうにもこのラストシーンの合成感がひどすぎる。
21世紀にありえるのかコレが、と言いたくなるレベルの低さでして
色々と考えていたものも全部すっとんでいってしまいました。
いや「オール・チアリーダーズ・ダイ」もひどかったんだけどね。合成は。
あとは「OUT」のドラマ版。古いけど、これも最終回のテキトーさがひどかった。
終わりが悪いとそこまでの積み重ねも全部色あせてしまうので、
もうちょっと頑張った方がよかったと思うんだけど、
ドルフ・ラングレンはどう考えているのかな。
映画の要素単体をそれぞれ見ていくと、結構よさそうなんだけど。
全部まとめたらダメになっちゃったような、そんな映画でした。
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