2015年の作品。主演はジェームス・フランコで、お父さん役にエド・ハリス。
ついでにジョニー・デップとモメにモメたアンバー・ハードが出てました。
原題は「The Adderall Diaries」でして、このAdderall は薬の名前なのよね。
ADHDなんかに処方される感じなのかなと見て思いました。
幼いころから不幸だった青年スティーヴンは作家になって成功したものの
自分の過去についてつづった本を朗読する会に
死んだことにしていたお父さんが乱入。
あいつはウソつきだ!と叫ばれ、作家としての地位を失ってしまう。
そこからゆっくりと自分の過去と向き合っていくという、そういう話でして
最終的な感想は、なるほどなー でした。
辛いことってなかなか真正面から取り組めないもので、
主人公がはっきりとADHDだとかそういう問題を抱えているという描かれ方はしてないですけど
そういう問題がなかったとしても、辛い体験や記憶っていうのは
今の自分にあうように多少改変されるのが普通なのかもしれません。
なんて、前に「ハッピー・ボイス・キラー」を見た時には思ったんですけどね。
だけど最近、まだまだ幼いのに、なにもかもを他人のせいにする、
自分の思い通りにいかないとわかるやいなや、
言い訳や言い逃れを口にして、それを全部誰かのせいにする
っていうタイプの子供を立て続けに二人見たんですよね。
社会人になってからも、なにかっていうと誰かが悪い、
お前が悪いってすぐに言い出す、
もしくは誰かがしでかしたんじゃないかという邪推を
実際にあったことにしてしまう人と会ったことがあるなーってのも
セットで思い出しました。
あれは、ああいう病気なのかもしれませんね。心の。
なにかしら誰かのせいにする、悪し様に言う仕組みが
子供のころから組み込まれている心が存在するのかなー
だとしたら、随分生きていきにくい仕組みがあるものだなー……みたいな。
主人公は、自分が記憶を都合のいいように作り変えていたと自覚して
ゆっくりと立ち直っていくんですけどね。
親友の優しさや、父の本当の姿を知って、心の形を作り変えていくんです。
みんながみんな、ああなれればいいのになー……みたいな気分になりました。はい。
ジェームス・フランコはプロデュース業にも精を出しつつ、
俳優としてもちゃんとしてて偉いなーって。そんな風にも思ったよ。
あとは、「ザ・インターネット」もみました。
サンドラ・ブロック主演で、よわよわしいタイプのサンドラが見られますが
いかんせん古いよねっていう。
1995年の作品だから、ネットの黎明期もいいところでして。
今見るととにかくコンピューターが古い。
でもあんな時代もあったんだよね、ほんの少し前にはね。
で、この間みたなんだったか、オランダ映画でも同じような題材をつかってましたが
データの改ざんはマジで怖いなって!
犯罪歴とかガンガン入れられたら困っちゃう。
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