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2016-03-22(Tue)

「ジョン・ウィック」

ジョン・ウィック

キアヌ・リーブス主演で去年とにかく見に行きたかった一本。
だけど映画館に行けなくて、
というかかなり近所に映画館があるんだけど
地域柄なのか家族向けばっかりのひよったラインナップなんだよね。
こういうバイオレンスなものはやらないんす。
それで見に行く機会を逃したのでウキウキでレンタル。

物語はとにかくシンプルで、
伝説の殺し屋であるところのジョン・ウィックが
人生を捧げてもよいと思える女性と出会って結婚
殺し屋は引退して普通の暮らしをしていたんだけど
幸せな生活は短く、妻は病死してしまう。
悲しみに暮れるジョンのもとに、ある日愛らしい子犬が届く。
妻からの最後の贈り物とともに立ち直ろうとするが
ある日「いい車に乗ってるじゃん」と絡まれ
無視したら深夜に襲撃を受けてしまう。
車は奪われ、賢い子犬は無残に殺される。

で、伝説の殺し屋が再び目覚めちゃう。

そういう話です。ただもう、この野郎俺の子犬をこの野郎、です。


敵は、かつてジョンが所属していたロシアンマフィアでして、
一番の標的になるのはマフィアのドンの息子。

ジョンはドン・ヴィゴの息子を狙うためになりふり構わないんですが
それがねえ、もうかっこいいんですよ。
真正面から徒歩で行くからね。

で、凄腕だった過去があるので、裏社会の大勢と知り合いなわけです。
みんながみんな彼に一目置いていて、
味方になってくれたり、逆らわなかったり、あえて狙ったり、いろいろなんですが
この「俺の考えた最強にかっこいい殺し屋の世界」がね、
一本筋が通っていてとてもいい感じ。

裏社会のみなさん専用のルールがあるホテルとか、
そこで使われる専用の金貨とかね。

ジョンの親友をやっているウィレム・デフォーもかなりいい。
っていうかヴィゴも渋くて素敵だし、
マフィアのみなさんみんなスーツで決めてて、
というかジョン・ウィックも仕事の時はドレスアップしていて
キメキメなので見ていてものすごく楽しいし
私好みのダンディがそこら中にちりばめてあってウキウキしましたよ。

この映画はグラスホッパーの須田剛一さんも非常にほめていて
私としては「なるほど」でした。
Killer7のダン・スミスってこんなイメージかもって
もうちょっと若いかな。ジョン・ウィックが若くてもう少し荒々しかったら
暴君ダン・スミスになると思いました。はい。
Killer7は大好きなゲームで、世界観はあんまり頭で考えると
くるくるぱーになってしまいそうな感じなんだけど、
それでも「かっこよさ」や「空気」にはしびれてしまう
良さを感じるべきものなんですが、
ジョン・ウィックもそうで、
一本筋の通った美学あふれる作品を
あまり考えずに楽しんだらいいものなんじゃないかと思いました。
こういうものを作りたい、と考えて、
その通りのものを作った、みたいな。
そういう熱が伝わってくる作品、いいよね。

キアヌのどこの国の人にも見える容貌に
伝説の殺し屋っていうキャラクターはよくあっていますな。


ホテルのフロントの人とか、気の利くバーテンの女性とか、
雰囲気をよく出せていてとにかく良かったです。
目で楽しむ作品としてかなりいい一本。満足満足。
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