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2016-03-25(Fri)

「マイ・インターン」

マイ・インターン

2015年ハリウッドの作品。

ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが主演の、ハートフルな人情物語。

アン・ハサウェイ演じる、ファッション通販サイトを経営する女社長ジュールズのもとに、シニア・インターンとしてデ・ニーロ演じる70歳のベンがやってくる。
シニアのインターンなんて聞いてたっけ?くらいでまったく採用に乗り気じゃなく、仕事がなければいなくなるだろう……と放置しているジュールズだったが、若い人材ばかりの会社で、ベンの細かな気遣いやアドバイスは、少しずつ力を発揮していって……。という話。


まずはとにかく、アン・ハサウェイがかわいい!
出てきたばかりの頃は目と口が大きすぎてなんだかどうしようって印象だったんですが、年をとって落ち着いたのかな。それでも、なんともいえないプリンセス感があって、可愛いんですよ。にじみ出る可愛さ。
今作では気の強い女社長というキャラクターでしたけど、魅力がすごくてね。
ちょっと弱いところも見せるようになって、応援したくなるといいますか。


そして、非常に紳士的で毒のない役を演じたデ・ニーロ。
デ・ニーロのただものではない感が抑えられていて、それがすごいと思いました。
大体はやべーだろこの爺さんってオーラがにじみ出てるんですけど、こんな「普通の円満退職後のやもめ」もやれるんだなって。

70歳のベンは最初、なんもわかんないんでしょ、爺さん、みたいな扱いなんですけども、パソコンの使い方を素直に習い、わからないことは聞き、困っている人がいれば話を聞いてやり、ジュールズの心配や懸念を感じ取って、でしゃばりすぎない程度に解消してくれるんですよね。
ほんの数日で、いつの間にやら長年付き添ってきた執事のような信頼を得る。

目ざとすぎる、と一度は遠ざけられるんですけど、いなくなったらとたんに不便だし、ベンに比べればほかの人間は気が利かないし、能力が低く感じられちゃって。
それでジュールズはベンを信頼し、少しばかり頼ろうと決めます。

年を取った人間にしかできないこともあるし、若い人にしか越えられない山もある。
お互いを尊重して、敬意をもって接していけば、いいことがあるよねって。その一番の理想形を見せてもらったなあって。そんな感じの気持ちのいい映画でした。
なぜジュールズの会社へ来たのか、その理由もなかなかよかった。
すぐにベラベラしゃべらないところも、本当にいい。

ベンみたいな紳士はあんまりいないと思うんだけどね。

自分を律することを知る人間の美しさも、テーマの一つかなと思います。
スーツをきっちり着こなすこと、車のドアを開けておくこと、言われた通りになんでもこなすこと、なんでも勝手にはやらず、一言相手に確認してから実行することなどなど。
イライラすることも多い世の中だけど、まずは心の中でぐっと抑えて行動することで、相手の信頼を得る、みたいな。

とにかく、いやな気分にならない一本。
いや、ママ友間の空気はアレだったけどw
アメリカも似たようなもんなんすねえ……。
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