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2016-03-18(Fri)

「ゴースト/ニューヨークの幻」

「ゴースト/ニューヨークの幻」

1990年、ハリウッド映画。懐かしくてつい見てしまった。
ウーピー・ゴールドバーグの出世作であり、デミ・ムーアが本当にかわいくてたまらない。この後G.Iジェーンになると誰が思っただろう。

まじめな銀行員サムと、恋人で陶芸家のモリー。
二人は一緒に生活をはじめ、結婚も意識して、幸せの絶頂にいた。
しかしある夜、突然サムは暴漢に襲われて命を落としてしまう。
銃を持って襲ってきた男からモリーを守ろうとサムは必死に走るが、
男の姿を見失って戻った後、血だらけで恋人に抱かれている自分の姿を目にして驚く。
サムは死に、霊になってこの世にとどまってしまったのだ。

現世に残ったサムはモリーのそばにとどまり、
ある日、自分を殺した男が家に侵入してきて、衝撃的な事実を知ってしまう。
恋人を守り、自分の死の無念を果たすためにサムは動き始めるーー

って話なんだけど、これがなかなか。
男女の恋愛、死後の世界、勧善懲悪、コメディ、復讐、裏切り、修行、謎解きなどなど
目の離せなくなる要素がこれでもかってくらいちょうどよくたくさん詰まっている幕の内弁当みたいな作品なんだよね。それでいてきちんとまとまっていて、見終わったあとはほろ苦く、優しく、ほっとする気持ちにもなれる。すごい名作なのだなと今回改めて思いました。


サムは無念のうちに現世に留まって、同じ死後の世界の住人と出会う。
自分を陥れた人間を知り、自分の声を聞ける霊能者と出会い、
死者でありながらモノに触れられる男に弟子入りして特訓し、
モリーに迫る危機をなんとか追い払い、悪事がなされないよう駆け回る。

インチキ霊能者であったオダ・メイが死者の声を聴けるというのもいいし、
彼女が根はいい人間なんだけど、基本的には自分勝手で利己的なのもいい。
だけどいいやつだから、いろいろもめても最後は許せるっていうのもいい。

サムを陥れ、命を奪った人間にきっちりさばきが下るのもいい。
モリーに寄り添い、命を守ったサムが愛をしっかり伝えたあと、
光の中に去っていくさまもいい。
全部が全部ちょうどいいんだよね。
サムの怒りも、愛も。モリーのやさしさや祈りも。全部いい!

作中に流れる「アンチェインドメロディ」もいいよね。
「同じく」のセリフが効果的に使われているのも素晴らしい。
これほど隙のない作品ってなかなかないよね。
これだけ要素詰め込んで、きっちり2時間に収めているってすごいなあ。

ただただ恋愛を求めている人にはちょっと厳しい描写があるけれどね。
いやでも、デミ・ムーアが本当に可愛い。
ウーピー・ゴールドバーグは割と年齢不詳系だと思うけど、
今見ると若いなあって。いや、面白かったです。見てよかった。
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