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2014-11-09(Sun)

昨日の夜

路上に財布が落ちていたんですよ。

なんか黒いものが落ちてるなーと思ってまたいで
振り返ってみたら財布だったのです。
黒い男物の財布。

出先だったんで一瞬悩んだものの
そういえばすぐそばに派出所があったはずだと思い出して
拾って、てくてく歩きました。
30秒ほどで派出所に辿り着いたものの、留守。
警察の方はいらっしゃらない。
小さな派出所は留守が多いっていうのは知ってた。
昔住んでいた家のすぐ真横に派出所があったんだけど
大抵誰もいなかったからなー。

でも、出先だから。持って帰るのもちょっとなあと。
自治体跨いじゃうから、困るかなと。
そしたらパトロール中の札の横に
「留守の時はお電話を!」って書いてあったので
じゃあ電話してみっか……みたいな。

どこにかけたらいいの?って思ったけど、
よく見たら書いてあったので、内線番号みたいなやつをプッシュ。

「財布を拾ったけどお留守で」と告げると「少々お待ちを」。
で、保留音を一分くらい聞いていたら、ブーンと白バイが帰ってきたw

で、「帰ってきましたよね」だって。
たまたま帰ってくる時刻なのか、かっ飛ばして戻ってきたのかどちらなのか。
わからなかったけど、とにかく警察官が戻ってきたので
お財布を渡しました。

一応名前と住所と電話番号を聞かれて、素直に書いてたら
警察官さんが中身を全部出し始めて
「お金が全然入ってないですね」と。
確かに机の上に出ているのは、レシートとポイントカード、診察券だけ。
小銭すら、一枚も入ってない。すごい財布だなと思っていたら
「お金だけ取って捨てられたのかもしれません」。
あー、そういう悪いやついるんだなーって気の毒になった私に
「そういうわけなので、いいでしょうか?」と警察官。
なんのこっちゃと思ったら、いわゆる「拾ったお礼」を放棄してほしいんだと。
ホントにもらえるんだ、そういうの、って感心。
了解したら、権利の放棄のサインをさせられました。


お待たせしましたと警察官の方が頭を下げられたので、
お疲れ様ですと言って派出所を出ました。
最近いろんなところの店員さんだとか受付されている方々が
非常に腰が低いというか、気を使われているなーと思うことが多くて
いやはやサービス業は大変でございますな……と考えながら
また暗い夜道を歩いて戻りましたが、
その途中、そういえば小銭の一枚も入っていないし、
出てくるカードはいっぱいあったけれど、キャッシュカード、クレジットカードは
見かけなかったなーって。
単に持ち歩かない主義の人ならいいけれど
ひょっとして全部抜かれてしまったのだったら
こんなにも悲しいことはないぞと。

最近3DSを落としたり、以前は財布も一度うっかり落として
でも全部まるごと無事で戻ってきたので、
自分も人様のお役に立ちたいと思って届けたけれども
もう被害があった後なのだったとしたら
残念だなーなんて。
先日3DSのソフトを拾った時、思わずツイッターで拡散希望とかしてしまったけど
悪い人が見ていて「自分のものです」とか言い出したら
持ち主の元には戻らないのかな……なんて思ったりもして
なかなか人の役に立つというのは、難しいことなんだなあ……と夜空を見上げつつ

「あれ、これって私が容疑者になるパターンではないのか?」

っていう不安も出てきたりしてカオスな夜でした。

全然疑われたりとか、そういう感じはなかったんですが、
そもそも中身抜くような悪い奴が、内線電話まで使って派出所に届けないだろうとか
そういう考え方なのかなあ、なんて。
でも逆にそういう印象を狙って、悪いやつがわざと善行を働くフリをしたりとか
そういうパターンもなくはないんじゃないかな?とか

考えだしたらますますカオスな夜になりました。

先日、生まれて初めて
「上品なマダムって感じ」と言われたので
自分から出ているかもしれない上品オーラが
仕事をしてくれたのかなって思ってもいいだろうか?

ってニヤニヤしながら帰ったのは内緒。
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