チャッピーと並んでずっと見たかった、マシュー・ボーン監督作品。
これも劇場に足を運べばよかったなあとかなり後悔。大画面だったらもっと楽しかったでしょう。
キングスマンはスパイが主人公の超スタイリッシュアクション映画なのですが、このスパイの立ち位置が絶妙。どこの国にも属さない、ただただ正義のためにうごくだけの集団なのです。
人数はぐっと限られ、リーダーであるアーサーとともにテーブルにつけるのは選ばれし円卓の騎士たちだけ。
主人公はまず、ガラハッドの名を持つハリー・ハート。コリン・ファースが演じております。
普段は高級なスーツの仕立て屋。背広という単語のもとになった、セヴィル・ロウにあるお店の主人として働いている。
かつてともに任務についていた「ランスロット」を死なせてしまったことを悔いており、彼の息子を新しい仲間にできるのではないかとスカウトしに来ます。
そのニューフェイスを演じているのが、タロン・エガートン。上手だった!アクションも演技も、なのにド新人なんだって!衝撃的ー!!
キングスマンの敵は、地球のために人類を皆殺しにしちゃおっと♪と考えている、大富豪のヴァレンタイン。彼のたくらみに気がついたキングスマンだけど、いろいろあってド新人と最終候補から外れたエグジー、後方支援のマーリンだけなの!いやー大変だー!!
まとめるとこんな感じなんですけども、とにかく要所要所にキレのいいアクションが挟まるので、見て楽しんだらよいと思います。
映像のセンスがいいよね。スピードの緩急のつけ方、角度、一番かっこいい見せ方を心得ていらっしゃる。監督は素晴らしい。妥協していないのがよーーーーくわかって、見ていて気持ちがいいしとにかく納得がいきます。
キングスマンたちはみんな紳士で、スーツでビシっと決めているんです。
人生を諦め、投げやりだった主人公エグジー。だけどハリーに才能を見出され、正義を胸に置く男になろうと頑張ります。
登場人物たちはとにかく年齢が高くて、めちゃめちゃかっこいいナイスミドルばっかなんですけど。
若者の育成もしっかり描かれていて、こんなに見ていて幸せな映画があっていいのかと……。
ダンディとスタイリッシュとキレとコク。そして成長。
死人がこれでもかってほど出てきますが、それすらも「エンターテイメント」として見せてくれます。大丈夫、死人は出るけど血は出ない。
ヴァレンタインに配慮してるのかなってくらい。
小ネタも粋なものばっかりで、特に子犬につけた「JB」で笑ってしまった。
ひょっとしたら続編もありかもしれない、とにかく全編気の利いた素晴らしい作品。
ハリウッドはこうじゃなくっちゃね!みたいな気分で大満足でした。
PR