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2016-01-22(Fri)

「西遊記 はじまりのはじまり」

西遊記 はじまりのはじまり

ずっと見たかった、チャウ・シンチー監督(少林サッカーなどを撮っている)の西遊記。
やー、素晴らしかった。
少林サッカー、カンフーハッスル、どっちも良かったんですが
それよりも完成度ガーンと上げてきたな!って印象です。

主人公は、三蔵法師になる前の玄奘。
ひよっこ妖怪ハンターで、妖怪を倒すよりも、善の心を呼び覚まして本来の姿に戻したい。
そんな優しい心があるけど、弱い、みたいな感じ。

妖怪のおどろおどろしさと軽快な中華ジョーク、ソリッドなアクションが混じって、ストーリーがテンポよく進んでいくさまが心地よい。
時々どえらい残酷表現突っ込んで来たり、モタっとした笑いを挟んできたり。

水の中に潜む妖怪を倒そうとして失敗、テカテカの豚妖怪を倒そうとするも失敗、
ではもう、強い力を持った「孫悟空」を利用するしかない……となって
女妖怪ハンターに迫られて迷惑しながらも、頑張る玄奘。
玄奘が可愛いんですよ。いいやつそうで、弱くて、でも頑張り屋で。
女妖怪ハンターも妙にかわいらしくて、
なんだかんだで狡猾な孫悟空にしてやられて、
そしてとうとう最後に悟りタイムが……みたいな。

クライマックス部分を見たら、
あーどうして実写版ドラゴンボールをこの人に撮らせなかったのか……!
って思うんじゃないでしょうか。
で、エンディングではもう、感激ですよ。
日本人としてお礼を言いたい。そんな感じの締め方。

とにかく、見せ方のセンスがいい。
CGがめちゃめちゃCGに見えるところとかあるんですけど、
そのおかげで逆に軽やかにみられるというか。
バランスが良いのだと思います。
リアルと虚構のバランスの良い見せ方がわかっていらっしゃるからこそ、
こんなにもエンターテイメントとして質が高くなっているんだろうなーって。

邦画はなぜこのレベルにたどり着かないんでしょうねえ。
最終的にはそんな疑問に行きついてしまうほど、
良い出来でした。妖怪好きは見るべき。間違いない面白さだけど
残酷表現に弱い人はちょっとお控えくださいねって感じ。


あと、「カムバック!

ニック・フロスト主演だから、イギリス映画かな。
サイモン・ペッグの映画を見ていたら必ず会っているんじゃないでしょうか。

かつて子供だった頃、妹と一緒にサルサを踊って賞を総なめにしていた少年ブルース。
ところが大切な試合の日に悪い奴らに絡まれ、バカにされて踊りをやめてしまう。

それから25年も時が流れて、普通のメタボリック会社員になっていたブルース。
ある日上司として素敵な女性が赴任してくるんだけど、
その彼女がまさかのサルサ好き。
これはもう立ち上がるしかないと、再びブルースはサルサを踊り始める。

という話。きれいにまとまっていて、おもしろかったです。
ダンス系、再び立ち上がる系の話好きな人にはおすすめしたい。

あの軽快なステップ、素晴らしいですな。
いいよね、ダンスも。踊れるようになりたいなって思います。こういうの見ると。
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