公開中に映画館に行きたかったけど、どうしても予定が合わず行けなかったのをとうとう見ました。
昔の作品は見たことなくて、マッドマックス初体験。
素晴らしい世紀末感に加えて、色への拘りを深く感じた一本でした。
物語はね、荒廃した世界で悪いやつをぶっ殺すという
非常にシンプルなものなのだと思います。
ただ、味方が少ない(女性ばかり)のと、
敵が多くて粗暴なので状況としては絶望的っていうだけでね。
細かいあらすじは公式サイトで確認するといいということにして、
とにかく感心したのが、オレンジと青の美しさ。
舞台は基本砂漠で、もう砂と空しかないの。
砂のオレンジと、空の青。たまにものすごく鮮やかな色が目にぐわっと入ってきて
そのたびに胸がドキドキするっていう。
これはこだわって彩度をあげているのだろうなって。
それから、イモータン・ジョー軍団のクレイジーさ。
車のデザインも攻撃の仕方もなんというか、まるで隙がないの。
車と重火器はあるけど、それ以外は体でぶつかるしかない。
その辺、全然ご都合展開なしで、全員突っ込んでくる。
味方もそれは同じでちょいちょいやられてしまうので、
最後の砦への道中、最後の戦いのときはほんとワーってなりました。
味方はほとんど女性っていうのも、みどころ。
イモータン・ジョーの妻というかなんというか、
囲ってる女の子たちと、裏切りの隊長フュリオサ。
それから、故郷で再会した女性の戦士たちがね。
なんというかもう、美しいんですよ。
全員なりふり構わず、仲間のため、ジョーを倒すため、
時には少しグラつきながらも戦う。強いし、でもやられるし。
仲間を思っているけれど、誰かを失っても振り返らない。
世界観に基づいた強さがよく描かれていて、
荒廃した砂漠と粗野な男たちの描写とのコントラストがくっきり。
マックスと共に進む女性たちはどうしようもなく美しかったです。
それから、あれだけ激しい戦いの描写があるのに、
あんまりこう、グロ、残酷表現はないんだよね。
全編に渡って、ほとんどの戦いが車VS車だったからなのかな。
やられた奴らは爆発するか振り落とされてもう出てこないので
死屍累々とはならない不思議なテイスト。
そのおかげか、あんまりやさぐれた気分にならずに済む。
これなら何度でも見られるかなって思いました。
みどころが途切れない構成で、二時間じっくり見ましたよ。
これは名作。オススメされて当たり前でした。
今からでも3Dで見たいよー!
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