2015年スペインの映画。
最近私の中で急上昇中のクレイジー株、スペイン産の映画です。
「スガラムルディの魔女」でも思いましたけど、
スペインも笑いのセンスが独特よな、って。
イタリアともフランスとも違う、なんとも言えない無常感。
荒涼とした岩山を行くタキシード姿の男。
彼は「失敗しない」スパイ・アナクレトで、
囚人の移送をしようとしているところ。
ところが計画は漏れており、車はバズーカで破壊され、移送は大失敗。
それどころか「お前の息子ボッコボコにしてやっかんな」と宣言され、
アナクレトは大慌て。
彼の息子、アドルフォはすごく普通の社会人で、
ちょうど彼女にフラれてしまったところ。
なんとかヨリを戻そうとしていたら、突然ヘンテコな武術使いみたいなやつが襲ってきて……。
というコメディ映画。
アクションは若干緩めかな?
アナクレトはバリバリのスパイであるのに対し、息子はぼんくら……
かと思いきや、日々の遊びの中でめっちゃ鍛えてましたから
みたいな感じで才能が開花していき、
最後は親子二人でラスボスに立ち向かうという。
フランス映画を見ていても思いますが、
親子間でのセクシャルな話題の許容量がいまいちわかりません。
わからないので、笑いどころなのかどうかがつかめないっていうね。
そしてこれはとてもわかりやすいコテコテのコメディなのに
たまにすんごいゴア表現差し込んでくるので油断が出来ないっていう。
もうちょっとアクションがキレてたらよかったかなあ。
父ちゃんの飄々とした雰囲気はいい感じで、
ハリウッドでリメイクすると失われちゃう部分かと思うので
全体的にスピード感が出ればもっともっと楽しかったかなって。
スペイン特有の地獄感が背後にちらほらと垣間見えたので
そういう意味ではとても満足です。
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