まずは「青天の霹靂」。劇団ひとり監督作品。
わたしは「ロバートホール」の頃から劇団ひとりが好きで、
下ネタは基本好きじゃなくて、裸芸、泣き芸は正直頂けないと思っているんだけど
それでも劇団ひとりがなぜかとても好きだったんだけど
「陰日向に咲く」は観てないし読んでない。
あと、大泉洋が好きじゃない。あの「俺って面白いでしょって感じを
出し過ぎずにいる面白い俺がいいでしょ」みたいなオーラが好きじゃないから。
それでも観てみたら、良かった。っていうかうっかり泣いた。
売れない流行らない孤独なマジシャンが、タイムスリップして
自分が生まれる前に飛ぶ話。そこで、自分の両親に出会って……という。
タイムスリップ+家族愛、この組み合わせで考えるとかなり王道な設定。
そこに、柴咲コウの美しさと、劇団ひとりの演技の臭さと、大泉洋のちょいグレ具合と
半端なくどストレートな台詞があわさるとあら不思議……。とても良い作品になったよ的な。
劇団ひとりが演技をしていると、「キス我慢」を思い浮かべてしまうという意見もあり
確かにそれは仕方がないなと思う。あと、ペペとチンが完全にペキパチ先生だった。
中川家の礼二がいないのが不思議なほどにw
でもそれも込みで、劇団ひとりってすごく知的で、エンターテイナーで、
才能にあふれていて感覚の鋭い人なのだなあって思いました。
舞台のセット、スクリーンの中に映るもののすべてが徹底していたし。
ただの「芸人がちょっと芸術家肌を出して撮った映画」では収まっていなかったかなと。
アーティスティックではなかったけれど、まっすぐ正直な気持ちのいい話でした。
で「ルームメイト」。
序盤の雑な描写に「なんじゃこりゃ」って思ってたら、
それも理由がありまして……って感じでした。
むしろ最初に違和感を覚えた方が、最後までみた場合楽しめると思われる。
映画をやる前にビッグコミックスピリッツでコミカライズされていて、
原案はそれと同じだったように思ったんだけどだいぶ違ってた!
事故にあって入院した主人公。家族もあてにできず、経済基盤も不安定。
そこに、自分に親切にしてくれる看護師が現れ、一緒に暮らすことになり……
というお話。
最後は「うわー」ってなるよね。
北川景子の冷たい顔は非常に良いです。
実写版セーラームーンの頃から好きでした。はい。
深田恭子のボインも良かったね。下からみたアングル良かったですね。
ひさびさに「良かったな」って思えた邦画でした、両方。これは幸せな話!
PR