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2015-04-12(Sun)

「最高の人生の描き方」

映画を観ました。「最高の人生の描き方」。

ロブ・ライナー監督作品。
まだ新しい作品で、WOWOWが先駆けて放送しちゃうよってことで。

妻を亡くして以降偏屈になってしまった頑固ジジイのもとに、
息子(元ジャンキー)に「収監されるので娘を預かって」と頼まれる。
来週10歳になる可愛い孫娘を押し付けられ、隣に住む親切な女性に
手を貸してもらいながらこう、あれやこれやという話。

頑固ジジイ役はマイケル・ダグラスで相変わらずのあの声。
相変わらず猛禽類みたいな鋭い瞳は、70歳になっても健在!
お隣の泣き虫おせっかいおば様は、ダイアン・キートン。
最近彼女が出る映画をよく見るんですが、
老いてなお盛んなじいさんに言い寄られる役ばっかりな気が。
でもこちらも69歳とは思えない魅力をぷんぷん振りまいていて
こんな年の取り方をしたいナンバー1なのかもしれない(アメリカで)。

孫娘のサラはものすごく愛らしい女の子で、
自分を受け入れてくれそうにもない初めて会う祖父の様子をうかがいつつ、
お隣の親切な老婦人と過ごしていくことに。

一方、偏屈じいさんのオーレン(ダグラス様)は、
孫娘の母親を探して押し付けようとするも、
会いに行って様子がおかしいと見るや否や速攻で帰宅し、
孫娘と一緒に遊園地へ行っておおはしゃぎ。

オーレンは偏屈じいさんなんだけども、その一方で非常に公平な男。
お隣の未亡人(キートン様)であるリアの歌声を聞き、
もっといい条件で働けるはずだとマネージャーを名乗り出て
オーディションを受けさせ、歌の合間のトークにアドバイスをし、
魅力的な女性だと褒めた挙句のベッドイン。
自分は人付き合いは苦手だし、死んだ妻が忘れられない、
ついでに冷たい人間だという自覚がある上での
ほんのり人情家という、なんともリアルなキャラクター設定をしているので
安心して見ていられました。

こういう偏屈じじいの究極系が「恋愛小説家」のジャック(ニコルソン)だったかなと。
今回のオーレンはすごくいい人。
なんだかんだ息子に手を貸し、孫娘を可愛がって守り、
散々ケチをつけたアパートの住人の出産にまで手を貸してさ。
あんたいい人じゃん……を地で行くイカした爺さんでした。

でもその分、インパクトはなかったかな。
ただ、もうちょっと年がいってからとか、配偶者を失ってから見ると
心にもっと染み込むかもしれない。そんな感じの一本だった。
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