見たかったやつ。
なんてったってテンポの良さMAXのエドガー・ライト監督作品。
相変わらず、シーンが切り替えとか素敵なセンス。
物語は、駄目な大人が過去の親友たちを集めて故郷に戻り、
若い頃できなかった「パブ12軒めぐり」をやり遂げようとするというもの。
最後の店の名が「ワールズ・エンド」なんだけど、
これは意味深な店名でした。
そこに+して、過去にちょっと好きだった友人の妹との再会だとか
友情の復活、更にはいつの間にか街の人間がほぼ全員侵略者と入れ替わってた、みたいな。
細かいことを書くとネタばれしちゃうのでおいとくとして、
テーマは大体「ありのままの自分で」って感じか。
主人公のゲイリーはダメなやつで、40歳になってもダメなまま。
強引に過去の友人たちを引っ張り出して振り回し、故郷の街を駆けずり回る。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」と展開は近い。追い回されるし。
でもテイストは全然違っていて、なんだろう、こんなにダメなヤツだけど
強烈な魅力があって、アンディのセリフはめちゃめちゃに熱くて良かった。
最後はもう、なんでそんな無駄にカッコいい終わり方なのwと。
ただのダメ人間が暴れる話ではなく、なんだろうなー。
うまく言葉に出来ないんだけれども、良かったです。
なにげにアクションもいい感じで侮れない。見て良かった系の映画。
にしてもあの映像の魅せ方のうまさ、すごいや。
もう一本、「我が家のおバカで愛しいアニキ」
出所してすぐのバカ正直で心優しいアニキと、その妹たち及びその周辺の人達の物語。
とにかくアニキがピュア。
正直で優しくて、なんでも受け入れようとする。
受け入れられない時には、自分が悪いと反省しちゃうほど。
妹たちを頼って居候させてもらうも、
そのあまりの受容性の高さと正直さで妹たちにとっては面白くないことが色々と起きる。
それらは全部、兄のせいではなくて、むしろ妹たちにとっては良いあれこれなんだけど
自分の現状、これまでに築いてきた人生を否定されて怒ったり。
最後はなんだかんだ、みんな反省してアニキを迎えに。
ほんわかあったかいいい話だった。
アニキもいい男なんだけど、妹たちがみんな美人過ぎて困っちゃう。
妙にいいもの観た感が強い一本だった。
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