デ・ニーロ祭りというか、ロバート・デ・ニーロと
マーティン・スコセッシ祭りでした。
今回はこの監督と俳優の組み合わせのものを4本借りて、
最後にグッドフェローズを見ましたがまー、良かった。
ギャングに憧れてギャングになった男の話。
実話ベースで、特典の音声解説にはご本人が出てくるそうな。
派手な話ではなく、リアルな話。
幼い頃、実直に働く人生ではなく、人にコケにされない人生を選んだ少年。
実力者に気に入られた主人公と、気に入られずに死んでいった者。
掟と、実力者のいうことがすべての世界。
悪いことばかりしているので、逮捕され、でも力があるから快適な牢獄生活。
金も女も家庭も手に入れて栄華を極め、でもやっぱり悪いことしてるわけで、
衰退し、クスリで少しずつ精神の安定も失って落ちていく。
タイトルの「グッドフェローズ」は「いい仲間」みたいな意味だというけれど
都合のいい仲良しだけをそう呼ぶのだろうなーなんて気分に。
最後はちゃんと裏切ったもんね。自分が可愛い。人間そんなもん。
葛藤はすれど、自分を選んだ。
そんな小物感が出た最後に、うーんと唸ってしまった。
迫力のある演技と映像、主人公を演じたレイ・リオッタの男前感。
そして、ああこの年代が一番キテたなあ、っていうデ・ニーロの
抑えながらも存在感のある演技。
ジャケットは地味だけど、重厚感があって良い。
同じ題材でも、スコセッシ監督じゃなかったら全然違うんだろうなあ。
面白かったです。
PR