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2015-12-08(Tue)

「バースディ・ガール」

「バースディ・ガール」
2002年作品。舞台はイギリスの片田舎。

銀行員として10年働き続けてきた、真面目がとりえの主人公ジョン。
出会いがないのを嘆くくらいなら、自分から探せばいいじゃんと
花嫁斡旋サイト「ロシアから愛をこめて」でロシア美女を一人調達してしまう。

やってきたのはとびきりの美女ナディア。
でも、サイトでの説明とちがって英語が話せない。なんてこった。
困惑し悩んだ挙句ロシアに送り返そうとするも、
そう告げた夜にあっさりお色気攻撃の前に全面降伏。
きれいで、時々可愛くてけなげなところも見せるナディアにすっかりゾッコンのジョン。

そしてやってきた、可愛い彼女のバースデー。

突然現れたナディアのいとこと、たまたま意気投合しただけというロシア男の二人組。
そろそろ出て行ってくれないかと言うと、一方がキレてナディアを人質に取り
現金を要求してくるという恐ろしい展開。
銀行員で、金庫のカギを預けられているので、ついつい。
銀行から金を持ち出してしまったが、実は三人はぐるで、これまでも世界中で
同じように詐欺を働いてきたらしい。


ジョンは怒り心頭、自分の将来も悲観するんだけど、
なぜか自分と一緒にナディアも置き去りにされている。
警察に突き出そうとすると、妊娠していることがわかる。
かわいそうに思って一緒に逃走。パスポートと旅券はあるから、
目立つ愛車を捨てて徒歩で空港に向かうんです。

最初は、最悪の詐欺師、犯罪者でしかなかったんだけど、
一緒に歩いているうちにナディアのいいところも見えてきて、
ジョンは最終的に彼女を許してしまう、という物語。

犯罪からずっと足を洗いたかったのであろうナディアも、
地獄の底へ叩き落したはずの相手が手を差し伸べてくれて、
この人が自分を変えてくれるっていう希望を見たのかなと思いました。

男と女の感覚の差みたいなものもよく見えたかもしれない。

恋愛と、コメディと、ちょっとのクライムサスペンスで構成されていて、
どこが突出して最高、ってことはないんだけど、
全部まとめてなんだかとっても愛おしいデキになったのではないかと思います。

でね、やっぱり美女は得だなって思わなくもないよね。

二人のやりとりはとにかく、ドラマチックじゃなくて、さりげないものばかりなんだけど
それこそが「ずっと一緒にいられるかどうか」のカギになるもんなのかなー
みたいな感想を抱きました。なんだか目が離せない一本でした。
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