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2017-02-28(Tue)

「君に読む物語」

「君に読む物語」

2004年アメリカの映画。
小説が原作で、なんともピュアなラブストーリーなのです。

LA LA LANDを見て、ライアン・ゴズリングのイメージが変わったので
彼の代表作(多分)も見てみようかなーって。

舞台は老人の施設で、穏やかな男性が女性に読み聞かせをしている。
むかしむかし、お互いの生まれに邪魔されながらも愛に生きた二人がいた。
彼らの辿った人生を丁寧に綴った物語を、男はゆっくりと読んでいく。

聞かされている女性は認知症だと、少しずつわかっていく。
男性も体の調子はよくなさそうで、最近心臓の発作に見舞われたんだと。
そして男性は施設に入る必要はないのに、女性のそばにいたいからあえて入所しているのがわかる。

二人の愛の物語と、少しずつ読み進められていくノート。
かわるがわる映し出されていく光景に、
ああ、これはこの二人、年老いた二人の歩んだ人生だったんだ……とわかる。

貧しい青年のノアは、夏の間だけ地元にやってきたアリーに恋をする。
ひとめぼれしたノアはアリーに自分をアピールしまくって、
ぶつかり合いながら、強く強く惹かれて愛し合うようになるのです。

ところが生まれが違うし、進路も違う。
肉体労働者をクズと呼ぶような両親にアリーは反発するも、
そこまで言われてしまっては……とノアはすっかりぐったり。
私と一緒に来てよと言われても、いくら愛していてもまだ17歳。
すべてを捨てたとしても幸せにできる自信がなくて、
揺れている間にアリーは連れ戻されてしまいます。

それでも、愛は乗り越えられるんだ……。
というのがこの話のテーマんでしょうね。
身分とか、将来の不安とかも乗り越えて、
そして時が過ぎた後には、消えていく記憶、老化の容赦なき忘却をも
二人は乗り越えるんです。

それでエンド。おそろしくうつくしい終わり。
二人のロマンチックな愛にふさわしい、美しすぎる終わり方ですね。

アリーを演じていたレイチェル・マクアダムスがかわいいのなんの。
ちょっと鼻っ柱の強いところもあるお嬢さん、でした。かわいかった。
婚約者はたまったもんじゃなかっただろうけどね。

愛した人だから、その幸せを願いたい。
そんな思いがこの世のすべての人の中にあれば、
ストーカー事件なんて起こらないんでしょうね。
自分を見てくれないならイラナイ、なんて
なんと愛のない考えなのでしょう……

と、続けてラブストーリーを見て考えてしまいました。
たまにはこんなピュアピュアなものもいいよね、みたいな。

本当に愛する人がいるなら、このラストはうらやましいんじゃないかなあ。
人生、こんな終わり方ができたら、どれだけ幸せでしょうね。
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