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2016-08-14(Sun)

「ペット」

8月11日から公開が始まった、イルミネーションスタジオの最新作
ペット」を見てきました。
去年同様、ちびっこの引率係として吹き替え版を見てきたんですが
まーかわいいったらありませんのね、ワンちゃんネコちゃんたちが……。


普段、飼い主が留守の間家の中で待っているペットたちが、
不在の間いったい何をしているのか? っていう
ペット版トイストーリーみたいなお話。

主人公はご主人さま大好きな小型犬、マックス。
優しいケイティに拾われて、ニューヨークのアパートで暮らしていた彼のもとに
ある日もう一頭の犬がやってくる。
保健所に入れられていた大型犬のデュークは乱暴なヤツで、
ケイティを独り占めしたいマックスはどうしても彼を許せない。
ちょっと懲らしめてやろうといじわるしたら、報復にあってしまい、
そこから「以前はペットとして飼われていたけど捨てられた」動物たちの
アジトに行くことになってしまって……

というお話。
とある、新しい同居犬とうまくやれずにいたマックスの一日の話です。

まずはとにかく、映像が良い。
動物たちの毛並みや動き、背景はとてもリアルなんですよ。
そこに、結構なデフォルメをされたキャラクターたちが違和感なく入り込んでいる。
しかもみんなかわいいの!
かわいい、っていうのが今までの外国アニメ(とくに3D)にはあまりなかった感覚で
見ていて全然嫌じゃなかったですね。細かいところまで本当によくできてる。

動物たちはぺらぺらしゃべっていわゆる擬人化されてる状態なんだけど、
なんだかんだ本能に忠実で、嬉しいときはずっとしっぽをふりふりふりふり、
これまたとにかく愛らしい。かわいい。そんなに犬猫好きじゃないけど、可愛かった。

近所に住んでいるペットたちはみんな知り合いで、
飼い主が留守の間は互いの家を行き来したりして交流している。
いたずらもするけど、ご主人さまがかえってくる時には家に戻って
ドアの前で尻尾をブンブンしながら目を輝かせている。

犬、猫以外にもいろんな動物が出てくるんですが、
みんなそれぞれスパイシーなキャラクターになっていて、よい。
あと、みんなかわいいだけじゃないところもいい。

マックスは、飼い主に裏切られて人間を滅ぼそうとしている集団に
追われることになっちゃうんですけども、
この集団がすごい。結構設定がキレてるというか。

人間を滅ぼしたい集団のリーダーは、白いうさぎのスノーボールって子なんですが
彼のキャラクターが本当に素晴らしくキレがいい。
パッと見ものすごくかわいいんだけど、本当に凶悪でね。
彼の腹心のブタも、彫り師のところにいたせいで全身タトゥーだらけ。
そのタトゥーの図柄もまあ、節操ないんですw かわいそうなの。
他にも、ああ、なるほどなあっていう動物たちがいっぱい。
特に爬虫類がぞろぞろいるあたりがリアルでね。

そんな人間を憎む集団と、幸せいっぱいの現役ペットたちがそれぞれに動く。
ペットたちの相談役に出てきた老犬は、足が悪いみたいで車いすにのっていたり、
都合よくみんなおりこう、かしこい、可愛い、ってわけじゃないんですよね。
そんな彼らを、飼い主はみんな愛情たっぷりに見つめており、
人間と動物の関係って、そうだなあ……って、
映像は基本的にずっと楽しいんですけど、
ずっと楽しい分逆に考えさせられちゃってね。

デブ猫のクロエはかわいくて、声をあてていた永作博美さん、上手でした。
主役のマックスと、新しい同居人デュークはバナナマンのお二人が。
白いふわっふわのポメラニアンのギジェットもかわいいったらない。
個人的に一番ツボだったのは、パグ犬のメル。味わい深い。

割と、よくあるスタイルの話なんですよ。
ある日トラブルが起きて、そりの合わない誰かと一緒に乗り越えて、
思いがけないところに敵がいたり、力を合わせたりっていうのは。
人間に見つからないようにっていうスタイルも、これまでにいっぱいあったと思いますが
それでも、この表現力は本当に素晴らしいなって思います。
イルミネーションの皆さん、演出力がすごい。
もったりしたシーンがなくてね、やりすぎもちょうどいいところでおさめてあって
センスがいいなーって深く感心したし、めっちゃ笑いました。

オマケのミニオンズのアルバイトも楽しかったね。
イルミネーションのロゴでミニオンが出てきた時、みんな笑ってて、
それだけでもういい映画だなって感じでした。


来年公開される新作の「SING」も面白そうです。
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