フォー・シーズンズの誕生と軌跡の物語をミュージカル化!
したものを映画化した作品。
フォー・シーズンズと聞いただけだとピンとこなくとも、
登場する楽曲を聞けばすぐに「ああ!」となるであろう
超有名アーティストの伝記的物語でした。監督はクリント・イーストウッド。
ドリームガールズの男性版、と考えると想像しやすいかな。
ただ、ミュージカル仕立てではなくて、普通の映画でしたけども。
(もちろん歌っているシーンは山盛り)
もともとのミュージカル版ではバンドのメンバー四人がそれぞれ語り手になって
自分達の歴史について話すという形だったようですが、
それを取り込んで、場面場面で演じている最中に任意のメンバーが
「この時はこういうことがあって、こんな風に思っていた」と語り出すという
ユニークな手法をとっている。これは結構便利なスタイルかも(説明がわかりやすい)。
ステージ上でも語り出すんだけど、ちゃんと振付をこなしながらっていうのがいい感じ。
バンドが辿って来た歴史は、過去の悪行やら、下積み時代の苦労、
いつの間にか出来ていた借金、不破、脱退、友情と家庭運営の大失敗などなど
成功の影にはいくつも失敗があって、でも本当に才能がある人は
それすらも乗り越えるのだ……みたいな。
構成についてはオーソドックスだったかなと思うけれど、わかりやすくて
すんなり入り込んでくる感じが良かった。そしてキャストの皆さんが
歌が上手いのね……。当たり前なんすけど。
去年行ったゴスペラーズのコンサートで、リーダーが歌ってた「シェリー」。
いいよね。
最後の最後、全員で歌うエンディングも良かった。
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