あらすじがいい感じだったので観てみる。
主演はマイケル・C・ホール。
ある夜、主人公リチャードの家に侵入者がおり、
威嚇のために持っていた銃を、手を滑らせて発砲。
見事に命中して、犯人は死んでしまった。
正当防衛が認められた上、犯人は指名手配中の凶悪犯だとわかったものの
人を殺してしまった事実は重たい。
悩んだ挙句、犯人が埋葬されると聞いて墓地へ行くが、
そこには犯人の父親(こちらも前科者)が待っており、息子を狙われるようになる……
という話なんですが、この話の中核は全然ここじゃなかったっていうね。
てっきり幼い息子を狙う犯人との攻防を描いたものかと思いきや、
この父親はあっさり捕まったと知らされるリチャード。
これで安心して暮らせるなあと思っていたら、
例の父親がなぜか警察に縛られて、貨物列車が通る線路に放置されている現場を目撃してしまう。
罪の意識も相まって、父親を助けるリチャード。
問題はもう一つ、警察署で見かけた自分が射殺した男の手配写真が、
どうにもおかしい。自分が撃った男はこんな顔じゃなかったのに、と思っていたが
警察に思いっきりはぐらかされて違和感爆発なのです。
二人は協力関係になり、警察の隠し事と、指名手配されている息子フレディを探るようになる。
途中から父親であるベンの旧友で、私立探偵でもあるイカしたおっさんが加わり、
息子を探すんですけどね……。
警察の隠し事というのは、フレディの身柄の安全を確保するために、
(マフィアの秘密を暴露したフレディは、証人保護プログラムで守られている)
死んだと装ったというもの。リチャードに撃ち殺されたのは別人で、
死んだことになれば安全だよねという理由でフレディとして報道されてしまった。
そしてなにより、守られているフレディがとんでもないクズ野郎なんです。
息子の正体が人としてありえない最悪のクソ野郎だったと知ったベンは、
どうしてくれようかと悩んだ挙句……。
正直まったく無関係だったリチャードが仲間として行動し続けたのは、
自分が殺してしまったのは本当は誰だったのか知りたくて、
と理由だったんですが、これが最終的にさっぱり忘れ去られているのが痛い。
最後の最後で「あれえ~~?」となって終わってしまい、
途中は良かったんだけどなあ、と思わざるを得ない作品。
特に探偵登場から盛り上がったんだけどなー。最終的になんかモヤモヤしちゃって。
フレディのやっている最低最悪のクズ行為も、正直酷すぎてドン引きといいますか。
あとは、自宅が殺害現場になってしまって、リチャードたちは自分たちで掃除するんだよね。
そういうことってあるのかなあっていうのが気になりました。
あとは、デクスターなら血のあと消すくらい簡単だよね、とか
お、夜中出かけるなんてターゲット探しに行くのかな、とか
そういう気分になってしまうのがちょいと頂けなかったかもしれませんが
デクスターを見てない人には関係ないからまあいいかな。
息子については完全にハリソンでしたが、本当は違うっていう。
というわけでものすごくビミョーな作品でした。
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