2016年の邦画。
小栗旬が主演。カエルのマスクを被った連続猟奇殺人犯と刑事の攻防。
犯人であるカエル男の正体については、
映画が公開された時にぶわーっとネット上に溢れてきたので
えーあの人なのー意外ー!みたいな気持ちはナシ。
原作は未読です。
ある雨の日に、犬に食い殺されるという残酷な殺人事件が発生し、
警察の捜査が始まります。
現場には「ドッグフードの刑」と書かれたメモ。
そしてまた別の雨の日に、体の一部を切り取られたニートの死体が発見され、
そこには「母の痛みを知りましょうの刑」のメモが。
同一犯による犯行だろうと捜査を始めると、
まったく接点のなさそうな被害者二人にある共通点が見つかる。
4歳の女の子が殺され、巨大な樹脂の直方体に閉じ込められ、
自宅の玄関前に置かれるという猟奇的な事件、
その犯人の裁判で、裁判員を務めていたというもの。
すぐに裁判の関係者が保護されることになるが、
犯人のフットワークは超軽い。
裁判官も裁判員も次々と死体で発見されていく。
沢村刑事の妻も事件の裁判員。
夫婦の仲が冷え切っていて行方のわからなかった妻も、
あっという間に連れ去られてしまい……。
カエル男の正体は?
沢村は連れ去られた妻と子を救えるのか……!?
みたいな話です。
全体的によくできてました。
正直、カエル男の犯行はかなりグロい内容のものばっかです。
が、なぜなのかな。映像はよくできていたのに、怖くはないという。
主人公沢村は組織から一人飛び出し、仲間から追われながらも犯人を追い、
絶望の底に叩き込まれちゃうんです。かわいそう、なんだけど。
なんでしょうね。
自分でもよくわからないんですけど、
怖くはなかったです。あと、あんまりウワアとはなりませんでした。
よく配慮された映像だったってことなのかな。
このスッキリとしていない感想が出てきたのは、たぶんですけど
主人公はかなりイヤな目にあうけど、最終的にはだいぶ良かった、というのと
カエル男が強すぎて現実感がなかったからかな?
犯行があまりにも素早すぎて、創作感が強かったのかもしれません。
後半はカエル男と沢村、2人の戦いが結構長く描かれてまして、
カエル男の生活の中に筋トレでもあればもうちょっと面白かったかも。
あとは、映画ならではのドラマティックすぎた、西野刑事のシーン。
本当の刑事さんでも、やっぱり仲間を優先するのかな。
犯人を追うという選択肢も、あったと思うんすけどね? みたいな。
でもよくできてました。とても。
個人的にはグロさはゼロといっていいほど感じませんでしたが、
もちろん画面がヤバいと思う人もいっぱいいると思います。
R指定がないのはわからないでもないけど、
異を唱える人もいるかもしれないですねえ。
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