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2015-11-13(Fri)

「薔薇の名前」

「薔薇の名前」

フランス制作、舞台はイタリア、でも言語は英語のこの映画。
1300年代のイタリアの修道院が舞台の、不可解な連続殺人事件を描いたものです。
主演はショーン・コネリー。クリスチャン・スレーターが若い。
1986年の映画なのですが、もうショーン・コネリーが渋カッコいいっていう。
当時55,6歳かな。修道士の役なのですが、キレ者の探偵ポジションで、
弟子の若い男の子を連れて陰鬱な修道院を捜査する様が似合いすぎて超大変。

原作はイタリアの小説で、かなり難解な内容だと
映画のあらすじにも表記されていたので、真面目に鑑賞してみました。

キリスト教の歴史がいかに複雑なものか、というのが土台になっているかな。
今でも宗派や考え方の違いがたくさんあって、相容れない方々もいらっしゃると思いますが
はるか昔となればそれはもっと原始的・野蛮な扱いになりまして……。

あらすじは簡潔にまとめるのが難しいし、
最終的な殺人の犯人を書くとかなりヤボだと思うので割愛しますが

詳しくはWikiあたりを参考にされるといいかと。

なかなか修道院で男性しかいない場所をえがいたものってないよな、というのと
キリスト教について多少知っていないと理解はなかなか難しそうだなっていうのと。

タイトルの「薔薇の名前」について、どうしてそんなタイトルなのかは最後にやっと判明。
寒々しい修道院には花なんか咲いていなくて、なんだろなーと。
でも最後にわかった時に、なんと美しいタイトリングなのだろうと感心しました。

とはいえ、途中がすごくアレですけどね。残酷表現まったなしです。はい。

宗教観というのはそれぞれにあっていいものだし、
人生を支えるひとつのエッセンスになりうるものだと思いますが、
行き過ぎた信仰はなかなかどうして、猛毒と化してしまうのだなあと。

狂信者という言葉で片付けるのは簡単ですが、
人の心の強さ、弱さについて考える作品となりました。見て良かった。
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