ぼけっと見てるとダメっすね。
とりあえずハッキリ覚えている方を。「愛しのローズマリー」。
父親の遺言があまりにもショッキングだったせいで、
ロクでもない男に育ってしまった主人公、ハル。
ジャック・ブラックがあんまり好きではない(見た目が
のであんまり期待しなかったんだけど、愉快な作品でした。っていうか見たことあった!
女は巨乳でいいケツしてる若いのに限る、を信条に生きてきたハルが、
アクシデントで有名なカウンセラーと一緒にエレベーターに閉じ込められ、
「なぜかわからないがモテない」と相談する。
その後から、彼の目はあまり見た目のよろしくない女性がすべて美女に見えるようになっていて。
というお話。
運命のヒロイン、ローズマリーはものすごい巨体の持ち主なのですが、
心の美しさが見えるようになったハルにとっては、最強にゴージャスな美女。
ローズマリーは自信がなく、とても控え目な女性で
自分をほめちぎってくるハルを最初は胡散臭いと思っていたのだが……
っていうね。よく考えたら初対面の女性の心の美しさなんて、
見抜けないもんだと思うけどもw 重さはリアルにのしかかってくると思うし。
そこはそれ、ファンタジーっすな。
人の美醜とはなんぞや、と問いかけてくる話だったと思う。
だって、ハルからみたら完全な美女、美男な面々は、
催眠がとけたらもう……ね。なんというか、アレなの。
やけど専門病棟のこどもたちについては、心がきゅうっと痛みます。
見た目をまったく気にせず接してくれる人のありがたさ。
とはいえ、見た目なんて問題じゃない!本質は内面だ!
と声高に叫んで「自分はいけてる」なんて言えるもんでしょうか。
軽快だけど結構シビアな映画でございました。
だからこそ、最後の最後でハルが「やっぱりローズマリーが良い」と言ってくれてほっとしたかな。
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