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2015-06-30(Tue)

「ザ・レイド」「ザ・レイドGOKUDO」

ずっと気になっていたのにレンタル中のままでなかなか借りられなかった
「ザ・レイド」をついに観てみるの巻。

舞台はインドネシア。
1作目の物語は、悪人逮捕のために凶悪な住人だらけのアパートに潜入して
大将首をとってくるぜい、というもの。
主人公のラマは警察官で、20人の舞台で突入。
こっそり入り込み、目指すはてっぺんだぞい、みたいな感じが
途中で見張りに見つかってバトルスタート。

見張りっていっても子供なんすけどね。
その子供も命がけで組織のために働くし、
警察側も容赦なく撃ち殺すみたいな世界観です。

とにかくもう、戦いの連続なんだけれども、
戦いが基本「殺し合い」なところがすごい。
撃たれたら戦闘能力なくなる→おわり
じゃなくて、とにかく動けなくしないと敵も命狙ってくるしと
地獄感1000%の凄まじいバトル。
残酷極まりない映像が続くんですが、なんでだろうな。
全然嫌じゃないんだなあ。「渇き」とかと違って。
スタイリッシュ凄惨アクションには、見せ方のセンスが必須なんすね。

散々戦って警察官は残り5人。
動けなくなった仲間を一人匿ってもらい、
巡査部長と4人で再び地獄の道を行く主人公ラマ。
戦いはホント、ゆるい部分が一瞬もなくて、素晴らしいのひとこと。
シラットっていうんすねえ。すんごいカッコいいです。
主人公がずっと警官の装備のままっていうのも良いなあ。
あの恰好してるから狙われるのでは……って思ってたら
お兄さんが言ってくれてw でもこのままでって答えるラマ超カッコイイ。
愛する妻ともうすぐ生まれる子供のために、生きて帰るのだっていう。
男の美学をひしひしと感じる作りでございました。

その続編の「ザ・レイド GOKUDO」は、
今度はもっと大きな組織に潜入捜査官として入り込むという話。
潜入捜査って本当に地道に、時間をかけてやるのだなあって
「ディパーテッド」を思い出しつつ、
刑務所に2年も入れられ、妻子に会えないままのラマが可哀想でならぬ。
冒頭でアニキがうっかりやられているところもうわあってなって、
刑務所のトイレでの戦い、泥だらけバトル
(よく刑務所の中であそこまでやるものだと感心)
潜入からの、日本語聞き取りづらい。

ドンの息子のウチョとの友情めいたものと、
二代目の焦燥、苦悩、組織の運営などなど
描きたい物を存分に描いていたのではないでしょうか。
一作目は限定された場所への潜入→脱出であり、ストーリーはないようなもので
すっきりシンプルな仕上がりだったんだけども、
二作目はあれやこれや盛り込んで、戦いもバリエーション豊富で甲乙つけがたい出来。
とりあえず、厨房って武器がてんこもりで危ないなっていうのと、
なんでみんな抜き身で刃物持つんだとか、ハンマーってヤバイなとか。

話そのものはシンプルなんだけれども、野望が混じって膨らんではじけて
最後はちょっと切ないくらい。
一番最後の「断る」のあと、ラマが生きて帰ることを願ってやみません。

「キック・アス」も爽快なアクションシーン満載なんだけれども、
こんなにぎゅうっとはされなかったなあ。
あっちの2はあんまり合わなかったし。
いやあ、もっと早く観れば良かった……。超良い映画でした。



この2本のあとに「超高速!参勤交代」を観たんだけど
ゆるすぎて耐えられませんでした。
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