「トゥー・ラビッツ」
2011年ブラジルの映画。
須田剛一好きとかに向いている作品。
主人公はクズ系のニート、ポルノ、ゲーム、ポルノ、ゲームの暮らしをしている。
そんな彼が仕掛けた、二兎を得る大作戦とは……!みたいな話。
話自体は結構単純なんだけど、複雑な構成にしてある。
ビビッドでポップな演出がちょいちょい入るので、好きな人はぐっとくるはず。
街のチンピラのヘッドと、悪徳弁護士、そして過去の贖罪が入り乱れて
最後は「マジか」って終わり方をするんだけど、
鮮やかに見えるんだけど、本人たちの意思は…… みたいな気分になるかも。
あと、ジュリアは本当に検事なのかがめっちゃ気になるし、
ブラジルの裁判制度は怖いなって思った。
「エル・クラン」
2015年アルゼンチンの映画。
実話ってことで愕然とする。
主人公アレハンドロのおやじの仕事は誘拐犯。
息子の知り合いだろうがさらうし、都合が悪くなるとすぐに殺す。
そのくせ身代金はしっかり頂くという悪徳ぶり。
暴君である父親に逆らえず、アレハンドロは自分の手を悪に染めるんだけど、
恋人ができ、結婚したいし、弟や妹は自分の家の異様さに気が付いて逃げ出したりする。
時代が大きく変わる中、アレハンドロも変わろうとするんだけど、
父アルキメデスはまだ、誘拐で金を稼ごうとして…… という話。怖い。
最後は一家がどうなったのかわかるんですが、
なんというか、そこでまた愕然とします。なんだそりゃ…って。
なんにしてもバイタリティのある人間は強いんだなあって、
それがいい方向に向けばいいんだけどね。
アレハンドロがかわいそうでなりませんでした。
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