2014年、カナダの作品。日本での公開は2015年だったのかな。
いや、えらいもの見ちゃったな……というのが正直なところ。
舞台は精神科の病院。
ひとりの医師が失踪し、彼の行方を唯一知っているであろう人物は
入院患者のマイケルだけ。
院長のグリーンは聴取しますが、マイケルに翻弄され続け、
そして最後には衝撃の展開が!
マジで衝撃の展開でやんの……。って思いました。
あらすじを書いてしまうとかなりしょうもないことになると思うので
どんな作品か知りたい方は公式サイトを見て、
興味を惹かれたら見てみたらよろしいのではと思います。
先日見た「トム・アット・ザ・ファーム」を撮った監督が主演。
監督としてもすぐれているのに、どうやら役者としても非凡な才能をお持ちのようです。
感性の鋭い方なんだろうなあって、
早死にしてしまいそうで心配になるほどだよ……。
幼い頃に愛情を与えられなかった人生というものに、
私は特別に興味があるのかもしれません。
題材として興味深いと感じているのではなくてですね。
愛情を与えられなかった人間はどうなってしまうのか
どうしたら救えるのか、知りたいし納得したいのだと思います。
グリーン院長、ダンディでステキでした。
マイケルの壊れた様子と、内に秘めた深い悲しみ。
よく伝わってきて、見ていて辛くなるほどでした。
舞台となる病院の薄暗さと、思い出の映像の美しさのコントラストもいい。
とても重たい内容、テーマの作品ですが、
たまにはこういうのも見て、人間の不完全さに思いを馳せるのもいいんじゃないかなって
そんな風に思うんです。
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