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2014-09-15(Mon)

「キャリー」

キャリー」 1976年版。

キックアスを見てて、目に入ったリメイク版のニュース。
そこから興味が出て、オリジナル版を借りました、という経緯。

本当はシャイニングを見てたんだけど、
怖いのはちょっとダメな家人が起きてきたのでね……。
仕方ない、PCで続き観るか―と思ったら!
ブルーレイディスクが読めないw

それでキャリーを見ました。
ツタヤさんの袋に193分って書いてあって
「こいつは壮大ですな」とか思ってたら
実際には96分くらいでした。アホか。マッチスティックマンの時と同じだよ!
あれにも193分って書いてあったんだけど、どういうエラーなの???


で、キャリーです。

狂信的なクリスチャン(特に性的な部分に厳しい)なママンに育てられたキャリーは
高校のシャワー室で遅い初潮を迎え、パニックに。
それを嬉々としていじめるクラスの女子たち。すごい怖い。
体育の先生は以前からキャリーに対するイジメを把握しており、
女子たちを厳重注意に。楽しみにしているプロム
(高校で開催されるカップルで出席するパーティ。イケてない人間は参加できない。
 大抵のリア充はこれに命を賭けるらしい)
に参加させねーぞ!と脅され、一人はすっかりヒネくれてここで
キャリーに対する壮大な嫌がらせをしようと決意する……。

何が怖いって、人間が怖いよねっていう話。
キャリーは本当に可哀想。後半は秘めたる力、サイコパワーが炸裂するんだけど、
なんの救いもない、非情な終わりを迎える。


キャリーのお母さんは宗教的な理由で狂っているけれど、
あんな風に子供を縛り、思うがままにしようとする人はたまに存在する。
自分と子供が違う人間だと、わけて考えることができず、
呪いをかけて意のままに操ろうとする。
キャリーは自分の考えをはっきり持っていて、
普通になりたい。みなと同じようになりたいと願うも、
結局は他人の悪意に潰され、願いを断たれてしまった。

唯一、キャリーに対して申し訳ないと思ってくれた友人のスー。
彼女だけは生き残るけれど、それが良かったのか、悪かったのか。
先生の熱意も、結局は裏目に出てしまった。
信じていたのに、救ってくれると思っていたのに。
そう感じていたからこそ、裏切られた気持ちが強く、プロムの夜は血にまみれてしまった。


最後、家に帰ってから。
お母さんの狂いっぷりは最高潮に。
反省部屋に飾られていた十字架、怖いって思っていたらこのためだったのね。

事切れた母を抱きしめ、自分も炎の中に沈んでいくキャリー。
親子の絆っていうのは本当に不思議で、
「このクソ野郎!」ってぶっ飛ばせばいいじゃんと思う人も多かろう場面だけど、
あそこで母を抱きしめるからこそ、キャリーというキャラクターが際立ってた。


イライラさせられたとしても、
ムカついても、
生理的にイヤだと思ったとしても、
他人を積極的に傷つける人間にはなってはいけない。

悪意は人の魂を殺す。
悲しい話だった。
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