忍者ブログ

2014-09-14(Sun)

「恋愛小説家」

恋愛小説家

ジャック・ニコルソン。またジャック・ニコルソン。

ニヤっとすると谷村新司に似ているジャック・ニコルソン。祭りだ!


タイトルからしてスイートな話なんだろと思っていた自分を殴りたい。
むしろ真逆。ジャック演じる主人公のメルヴィンは
正直すぎて言動にドン引きの連発だった。

隣人の飼っている犬をダストシュートに放り入れ、
その隣人自体をもゲイだと罵り、ビジネスパートナーの黒人には
人種差別発言をこれでもかというほど投げつける。

潔癖症であり、ものすごく神経質な主人公。
だけど多分、その分ものすごくロマンチックな話を書くんだろなと。
仕事のシーンを見ていて思う。

ところ構わず暴言を吐きまくり、
自分勝手に振る舞うメルヴィンだったけれど、
隣人に訪れた思わぬ不幸から犬を預かることになり、
飼ってみれば案外可愛く思えて、熱心に面倒を見る。
行きつけのお店のウェイトレスとも打ち解けるきっかけになり、
そこから始まる「新しい人生」への道。

ヘレン・ハント演じるウェイトレスのキャロルが抱える問題を知り、
(自分のためではあるものの)病気の息子へ手を差し伸べ、
犬との暮らしに喜びを知って、隣人のサイモンをも助ける。

メルヴィンはとても不器用で、取り繕えない男で、
でも本当は親切で、穏やかで、思慮深い。
周囲はそれに気が付いて、お互いの人生を支え合える仲になっていく。


自分の人生の中で、毒舌が酷すぎるとか、言動が信じられない人っていうのは
何人かで会ったことがあるんだけど、
それをこれまで許せずに生きてきたんだけど、
この映画を見た直後ならちょっとくらいは許せるようになるかもしれない。
と、思った。

駄目かな?
ジャック・ニコルソンくらい男前じゃないとw


あらゆる人を受け入れられる人間をいつもうらやましいと思っていたけれど、
ほんの少し心を大きく持てれば、私も許せるようになるだろうか。

いい映画だった。心のありようが変わるような、沁みる映画だった。
PR

この記事にコメントする

Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass
Pictgram
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字