原題は「SNITCH」、2013年公開の映画の「オーバードライヴ」です。
主演はロック様ことドウェイン・ジョンソン。この時点でもう強い。
SNITCHは密告、ということでなるほどのタイトル。
でも密告だと重いよねー。いや、充分重い内容でしたけれども。
というかこれ、実際にあった系でした。アメリカ怖い。
ロック様演じる主人公ジョンは元トラック野郎の現在は運送業社長。
妻と子を愛する良識的な出来るダディなんだけど、
そこに「離婚した妻と一緒に暮らしていた息子」が逮捕されたと連絡がくる。
息子のジェイソンは、ちょっとした好奇心と友情のために、
友人から麻薬を預かっちゃうのですが、それが実は罠で、
○麻薬の売人として見つかる→初犯だろうが懲役10年
○ただし、他の売人の情報を渡せば大幅に減刑される
という制度があって、友人にまんまとハメられたという。
ジェイソンは逮捕され、即刑務所にブチこまれてしまいます。
売人を知ってた言え、知らないなら麻薬に興味のありそうなヤツを売れ、
と迫られるも、友人を陥れたくない、知り合いに売人は本当にいないということで
地獄の懲役10年以上コースに足を突っ込んでしまう。
ジョンが面会に行くと、既に性質の悪い服役囚にボコられた様子のジェイソン。
なのに、助けを求めず、離婚して離れて行った父へしていた嫌がらせを告白し
ごめんなさいを伝えるだけ。
ここで、父の愛に火がついちゃうわけです。
息子が売人の情報を持っていないなら、俺が仕入れてきてやるぜ!と
連邦検事に名乗り出ちゃう。→売人探しがいつの間にか超巨大カルテルのボス捕獲計画へーー
というお話。
検事役のスーザン・サランドンもいい感じにイヤなおばさまで、
非常になんというか、堅実なつくりの話でした。
ロック様から迸る強者のオーラが封印されていて、
あくまで「元トラック野郎の燃える父」として活躍している。
従業員の中で唯一過去に売人と接点のあったであろうダニエルと協力し、
最終的にはメキシコに潜入、超ヤバい組織と戦う羽目になるんだけど
やっぱり戦わないの。ロック様じゃないの。想像と違っていたんだけど、
でもすごくいい話というか……。もしかしたらロック様じゃない方が
リアリティ出たかもしれないけど(だって強そうなんだもん……)
でも、過ちを犯したもののまっすぐな息子と、
離婚したとはいえ自分の子を愛している正義感の強い父の
愛情に溢れた物語で良かったです。
現妻と子にしてみればたまったもんじゃないけどね。
せっかく足を洗おうとしていたところ、盛大に巻き込まれたサメ使い……は
最後に粋なところ見せてもらって満足してたとは思うけど大変だったよね。
想像と違い過ぎてて、なんだか不思議な気分なんだけど、いい映画でした。
麻薬をテーマに2本連続で見たけれど、温度差が凄すぎて変な笑いが出ちゃった。
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