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2015-07-13(Mon)

「フライト・ゲーム」

フライト・ゲーム

「96時間」が面白かったので、リーアム・ニーソン祭りを
一人で開催してみました。
WOWOW先行放送なのかなあ。
飛行機の中でテロリストと戦う航空保安官が、
いろいろあってハイジャック犯扱いをされつつみんなを守る話。
全体的に非常に豪快で、こまけえこたぁいいんだよ!
って押し切られつつ楽しく観られましたよ。

飛行機の中って密室なんだなあ、としみじみ思いつつ、
犯行理由のやるせなさにぐったりしてしまいました。
自分の命が失われても構わない&破壊衝動 って
ホント最悪のコンビネーションっすなあ。

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
をみた直後だったので、ちょっとズーンとなってしまいました。





今朝、任天堂の岩田社長の訃報にすっごいビックリして
心の中でQUEENの「Only The Good Die Young」が止まりません。
若くして社長に指名されて(山内会長の息子さんもいらっしゃったのに)
携帯、スマートフォンのゲームがガンガン台頭してきて、
普及台数では歯が立たない、ゲーム業界が岐路に立たされている状況でまだ、
自分達の愛する、信じてきた良いゲームを作る道を選んで、
こどもたちが安心して遊べる、明るくて優しくて頭を使ってやっていて気持ちいい
愉快な作品を沢山作って送り出してくれて、
本当に素晴らしい、任天堂という会社を背負う最もふさわしい人物であったなあと思います。
岩田社長の楽しいプレゼンテーション、毎回毎回みていました。
くるしい中でもそれを気取らせずに、ユーモアとやさしさに溢れた姿、素晴らしかったです。

今日は花を買って帰りました。
あと、ヨッシーウールワールドの予約もしました。
ついでにアミーボも二つ買ってしまいました。
任天堂のゲームが大好きです。

岩田社長、ありがとうございました。
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2015-07-09(Thu)

「未来世紀ブラジル」「ガーディアンオブギャラクシー」「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

毛色の違う作品を連続で鑑賞。

まずは「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

どうしてこういうタイトルになったのか、見たらよくわかりました。
主人公はまだ10歳の少年で、少しばかりかわっている子。
彼にとって世界はとても生きにくいところで、
それを支えているのは大好きなお父さん。
だけどそのお父さんは、9.11で命を落とす。

父親の死からしばらくして、少年はクローゼットに隠されていた鍵を発見。
それが一体なんの鍵なのか、ヒントは鍵の入っていた袋に記されていた
「BLACK」の文字。
これは人の名前だから、と、少年はニューヨーク中のブラックさんを訪ねて回る……

という話。
ただ訪ねてまわるだけではなくて、この行動の中で、
おばあちゃんの隠し事、お母さんとの心の交流などなど
人と人が触れ合って得られるもの、いいことも、悪いことも丁寧に描かれていると思いました。

主人公オスカーを演じている子がかわいいのなんの……
サンドラ・ブロックも大好きだし、じんじんと心に染み入りましたよ。

テロって一体なんなんだろうなと、憤りもね。
平穏な日常が、なんの正当さもない暴力で破られるというのは、
本当にどうしようもない痛みだと思います。
あの日犠牲になったひとたちも、その家族も、さぞ無念だったでしょう。
ということで、たくさん考えなければならない映画でした。


次、「未来世紀ブラジル」

古い映画なので映像がとてもレトロに感じられるものの、
良いSFだと思いました。
管理をされ尽くしたいつかどこかの息苦しい世界。
主人公のサムは、夢の中で大空を舞い、美しい女性と出会う。

けれど自由なはずの夢の中にも、現実の影がじわじわと忍び寄ってきて、
現実にも夢でみた女性が現れて、ふたつの世界が少しずつ融合していくような、
とにかく彼の人生は破壊されていくわけです。
美容整形で若返りを繰り返す母親や、
バカみたいに情報と許可・不許可が管理された世界は
悪夢そのものって感じで更にいうととても女神転生的だなあと思いました。

どうやらハッピーエンド版とトゥルーエンド版が存在したようで、
私がみたのはちゃんとトゥルーエンドでした。
悲しい結末だけど、あれこそがサムにとっては真のハッピーエンドだよなあ……って。

お母さんの帽子がいちいちひっくり返った靴だったり、
突然現れる暖房修理人がデ・ニーロだったり、刺激的でしたなあ。
この時代のフルパワー、という形で受け止めました。良かった。


そして最後「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」

こちらは最新のエンタメ感バリバリのSF映画。
いやあ、……CGって進化したよなあ……ってな感じで
非常にエキサイティングでした。
内容自体はすごく王道で、世界を滅ぼす力をもったオーブを悪人に渡さない、
ってなもんなんだけどね。
懐メロの使い方がとても良くて、見ていて気持ちが良かった。
あと、トレント系の生き物、好きだなあってしみじみ思いましたよ。
ロードオブザリングの2章以来だね。樹人にときめいたのは。

どれも見応えのある作品ばっかりでホクホク。充実しちゃった。

2015-06-30(Tue)

「ザ・レイド」「ザ・レイドGOKUDO」

ずっと気になっていたのにレンタル中のままでなかなか借りられなかった
「ザ・レイド」をついに観てみるの巻。

舞台はインドネシア。
1作目の物語は、悪人逮捕のために凶悪な住人だらけのアパートに潜入して
大将首をとってくるぜい、というもの。
主人公のラマは警察官で、20人の舞台で突入。
こっそり入り込み、目指すはてっぺんだぞい、みたいな感じが
途中で見張りに見つかってバトルスタート。

見張りっていっても子供なんすけどね。
その子供も命がけで組織のために働くし、
警察側も容赦なく撃ち殺すみたいな世界観です。

とにかくもう、戦いの連続なんだけれども、
戦いが基本「殺し合い」なところがすごい。
撃たれたら戦闘能力なくなる→おわり
じゃなくて、とにかく動けなくしないと敵も命狙ってくるしと
地獄感1000%の凄まじいバトル。
残酷極まりない映像が続くんですが、なんでだろうな。
全然嫌じゃないんだなあ。「渇き」とかと違って。
スタイリッシュ凄惨アクションには、見せ方のセンスが必須なんすね。

散々戦って警察官は残り5人。
動けなくなった仲間を一人匿ってもらい、
巡査部長と4人で再び地獄の道を行く主人公ラマ。
戦いはホント、ゆるい部分が一瞬もなくて、素晴らしいのひとこと。
シラットっていうんすねえ。すんごいカッコいいです。
主人公がずっと警官の装備のままっていうのも良いなあ。
あの恰好してるから狙われるのでは……って思ってたら
お兄さんが言ってくれてw でもこのままでって答えるラマ超カッコイイ。
愛する妻ともうすぐ生まれる子供のために、生きて帰るのだっていう。
男の美学をひしひしと感じる作りでございました。

その続編の「ザ・レイド GOKUDO」は、
今度はもっと大きな組織に潜入捜査官として入り込むという話。
潜入捜査って本当に地道に、時間をかけてやるのだなあって
「ディパーテッド」を思い出しつつ、
刑務所に2年も入れられ、妻子に会えないままのラマが可哀想でならぬ。
冒頭でアニキがうっかりやられているところもうわあってなって、
刑務所のトイレでの戦い、泥だらけバトル
(よく刑務所の中であそこまでやるものだと感心)
潜入からの、日本語聞き取りづらい。

ドンの息子のウチョとの友情めいたものと、
二代目の焦燥、苦悩、組織の運営などなど
描きたい物を存分に描いていたのではないでしょうか。
一作目は限定された場所への潜入→脱出であり、ストーリーはないようなもので
すっきりシンプルな仕上がりだったんだけども、
二作目はあれやこれや盛り込んで、戦いもバリエーション豊富で甲乙つけがたい出来。
とりあえず、厨房って武器がてんこもりで危ないなっていうのと、
なんでみんな抜き身で刃物持つんだとか、ハンマーってヤバイなとか。

話そのものはシンプルなんだけれども、野望が混じって膨らんではじけて
最後はちょっと切ないくらい。
一番最後の「断る」のあと、ラマが生きて帰ることを願ってやみません。

「キック・アス」も爽快なアクションシーン満載なんだけれども、
こんなにぎゅうっとはされなかったなあ。
あっちの2はあんまり合わなかったし。
いやあ、もっと早く観れば良かった……。超良い映画でした。



この2本のあとに「超高速!参勤交代」を観たんだけど
ゆるすぎて耐えられませんでした。

2015-06-27(Sat)

「アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ」

「アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ」

1を観たのが大体1年ちょい前くらいだったかな……と。
ハリウッドのリメイク版も先日ちょろっとみたものの
コレジャナイ感がビシビシしていたので(しかも吹き替えだったので余計に乗れず)
途中でおしまいしておりました。

前作「アルティメット」の完全な続編で、
ああ、このシーンで終わっていたなあっていう景色からスタート。
テンポよく爆弾を設置しては爆破していくさまに微笑みつつ、
あらあらいやらしいセクシー服ね……って思ってたら
まさかのダミアン(スキンヘッドのおっさん)。
あのプリ尻は自前なんでしょうか……。

内容としては、また住んでる地域が爆破されそうなので
阻止しよう!あと悪い刑事がいるからやっつけちゃおう!
という単純明快なストーリー。
主人公2人は相変わらず良い動きをしており、
2人が出ているシーンは観ていて気持ちがいいんだけど
若干大人しめかなあって。

最後ぞろぞろ出てくる「仲間達」、必要だったかい?みたいな。
彼らのことも紹介したかったのなら、もうちょっと時間割いても良かったのでは。

すごくスタイリッシュになったのに、その分大人しくなってしまって残念。
前作と同じくらい、ダヴィッド・ベルが暴れる様を見たかったなあ。ってな感じ。
でも良かった。ちゃんと最後までじっくり見た。
自分も鍛えた方がいいんだなって思いました。

2015-06-24(Wed)

「96時間」

「96時間」

リーアム・ニーソン主演。
友達と二人で旅行にいったらうっかり誘拐されちゃった愛娘を
父ちゃんがすげえ勢いで救い出す物語。

お父さんは元CIA職員で、離婚した妻に引き取られた娘を溺愛中。
夫の仕事が危険&忙しすぎた反動か、
娘は自由にのびのびさせたいママン。
そのせいでフリーダムすぎるヨーロッパ旅行へ行って、
案の定誘拐されてしまう。

娘を案じてかけた電話の真っ最中に誘拐されてしまうので
電話越しにちょいちょいヒントが……
って、とにかく普通の人には無理なことでも
この父ちゃんなら出来る。
事件現場になったアパートへも入り込むし(5階なのに窓から入る)
異変に感付くなり会話の録音を始め、それを再生しながら
誘拐がどう進んでいったかシミュレーションも完璧。
些細なヒントから犯人の目星をつけ、あっさり追い込む様は見事のひとこと。
映画なんだけどね!
それでも、全体の流れが美しすぎてうっとりしてしまう。

この話のいいところは、父ちゃんの溢れる娘への愛情。
それが一番大事ってことで、まったくブレない。
誘拐犯、人身売買してるクズ野郎どもは全員俺の敵、ってことで、
まったく容赦しなさすぎて衝撃的。
何人巻き込まれて死んだのだろうか……と、最後はハラハラしてしまう
(無事に帰国できるのかっていう点で)。

娘ちゃんは、男遊びをしていなかったお蔭で無事で、本当に良かったなとw
すべてのアクション、無駄のなさ、容赦のなさは見応えあり。
物語はまあ、どうでもいいかもw
容赦の無さを描くための添え物のような、すごくノーマルな物語なので。
素晴らしく面白かった。すっきり爽快!