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2016-05-15(Sun)

「バタフライ・エフェクト」

「バタフライ・エフェクト」

2004年、ハリウッド作品。
いまさら見たの?って言われたら、はいって言うしかない。
いまさらみました。

主演はアシュトン・カッチャー。
過去の記憶の断片、日記や映像に触れてその瞬間にもどる能力を持った青年が
幼馴染の少女を救うために何度も人生をやり直す話。

最近家族が「ライフイズストレンジ」というゲームをやってましてね。
海外のゲームで、日本ではスクウェアエニックスが販売しています。
こちらも、友人を救うために過去をやりなおす話なんですが
あーなるほど、この話はここから来たのかーって。

ちなみにこのゲームはとても面白いらしいです。
ただ、フォントがなぜかまるもじなのでちょっとだけイライラします。


で、バタフライ・エフェクトですよ。
主人公エヴェンは少年のころから、記憶がない時間、を持っている。
父親は精神的に問題を抱えていて、会えない。
幼馴染の女の子が好きだけど、彼女の父はロリコン、兄はサディスト。
もうひとり、幼いころからの友人がいるけれど、ひきこもっている。

大学に通い優秀な成績を収めているエヴァンなんだけど、
唐突に記憶がなくなるという「病気」があるので、
ずっと日記を書き続けているんですよ。
その日記を読み返していると、急に頭がぐらぐらとし始める。
なにがあったのか知りたくて、幼馴染のケイリーのもとへ行き
あの時のことを教えてと頼むが、彼女はただ涙を流すだけ。
次の日ケイリーは死んだ、と彼女の兄から電話がかかってくる。

記憶をたどることで、その瞬間へ飛ぶ。
それがエヴェンの能力で、それに気が付いた彼はケイリーを救おうと
何度も何度も過去をやり直すのです。

それで、彼の記憶がところどころ抜け落ちている理由がわかります。
そこは記憶の分岐点で、とった行動によって未来が変わってしまう。

ほんの些細な行動が、未来に重大な変化をもたらしてしまう。
言葉を変え、行動を変え、持ち物を変え。
だけどなかなかうまくいかない。
ケイリーは救えても、兄は救えなかったり。
ケイリーと友人を救えても、自分を救えなかったり。
時にはもっと悪い未来まで見せつけられて、
そしてとうとう、最後にはカギになる日記まで失ってしまう。

なんの犠牲も払わずに、全員が幸せになる未来はないのか。
見ているうちに、エヴァンがかわいそうになるんじゃないでしょうか。
私もすっかり見入って、一生懸命応援しちゃったよね。

最後の最後、ぎりぎりで過去にとんだエヴァンは
彼にとってはとても悲しい決断をします。
全員が幸せになれる可能性を考えて考えて、ひとこと。

最後はほろ苦い終わり方だけど、なんだかほっとできたりもしてね。
別エンディングがどんなものなのか、めちゃめちゃ興味がわきました。

非常に面白い映画で、これは見てよかった。
かなり前におすすめされたのに、なんで見なかったのかバカバカ。
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2016-05-14(Sat)

「ロスト5」「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

「ロスト5」

WOWOWで映画を見るのはたいてい録画でして、
よさげなあらすじなものを端から予約してるだけなので
見る頃にはどんな紹介文だったか忘れてます。
だからこれもあらすじが魅力的だったんだろうけど
どういう話なのかさっぱりわかんないまま見てました。

2012年アメリカ制作作品なんですけども……
これはあんまり褒められないな。
予備知識がないまま見ていると途中であっけにとられちゃうんだけど
こちらはいわゆる「海底2万マイル」、
潜水艦にのったネモ船長が出てくるお話の続編
「神秘の島」って作品の映画化作品でございました。
この前提がないと見たらダメだったw

物語は最初、アメリカの南北戦争の時代からスタート。
そこでなんだかんだあって、5人の兵士やら新聞記者が
とらえられそうになって逃げだし、
気球に乗って脱出を試みるんです。
仲間がひとりやられて、敵が一人まぎれた状態で飛び立ち
もめているうちに空には怪しい穴が……。
気球はそこに吸い込まれて、気が付けばみんな妙な島にいるんです。

そこはバミューダトライアングルに飲み込まれた飛行体が行きつくところで
時空を超えた被害者が集まって、なんとか出ようと試みる。
そういう話なんですけどね、まずはとにかく、カメラワークがしょぼい!
いつもだれかのアップで、画面に映っている範囲が狭いんだよね。
バストアップしか書けない人の漫画みたいなイメージでとにかく拙いなと。

未来人と出会って協力したりするんですが
この時空を超えるという超常現象に対して驚きが少ないし
すぐになれちゃうし、とにかくみんなのアップばっかりだから
なにがどうなってどのくらい深刻なのか伝わってこなくてモヤモヤ。

島にはもじゃもじゃの怪人が住んでいるんだけど
その正体にはなんか口があんぐり。
唐突に表れたきれいなネモ船長とか、
これは力のあるプロダクションが本気だして作ったら
かなりロマンのある映画になっただろうになーと残念でならない。


もう一本「マダム・マロリーと魔法のスパイス」。

タイトルがちょっと違うんじゃないかなーと思いますが、まあよしとしようか。
2014年アメリカ制作なんだけど、
主役の青年はインド人、舞台はフランス、料理がテーマの軽やかな作品。

まずは、インド人の一家が故郷を追われてヨーロッパへやってくるところからスタート。
ポンコツな車で南アルプスをさまよっていると、ブレーキが故障してしまう。
偶然とおりかかった親切な女性に助けられ、
家で料理をふるまわれると、それがとてもおいしい。
ちょうど空き店舗になっている場所を見つけた一家の家長は
これも運命だとフランスの地でレストランをやろうと決意する。
息子のハッサンは料理人で、とても腕がいい。
だけど店の向かいはミシュランでひとつ星をもらっているレストランで
文化の違いなどからいやがらせを受けたり、もめたりしてしまう。

お向かいのフレンチレストランを経営しているのが
マダム・マロリーなんですけどね。
伝統的なフレンチレストランの向かいに
やかましい音楽をかけるインド料理店ができて
カレーの香りがずっとしているのが許せないんです。
それでセコいいやがらせをするんだけども、
(インドのパパも戦争だって対抗してしまう)
ハッサンは良識のある謙虚な男なので
父の非礼を詫びにいくんです。
いやがらせにハトを買い占めた父のかわりに、
自分の料理をもって謝りに行きます。

そこで、マダムはハッサンの才能に気が付くんだけど
プライドが邪魔をして言い出せない。
そして対立はエスカレートして、インドレストランに
とうとう火炎瓶が投げ込まれ、壁にも心無いいたずら書きが……。

マダムはちょっとプライドが高い人なんだけど、
料理にたいしては非常に真摯な人間で、
火炎瓶も落書きも自分のとこの従業員がやったことなんだけど
料理人なら料理で戦え、と裁きを下します。
素直に謝らないんだけどね、そんな彼女をハッサンは許して
自分のレシピでオムレツを作らせたりするんです。

とにかく、ハッサンが美しいこの映画。
フランスの山奥の風景も非常にビューティフルなんですけども、
ハッサンの才能と謙虚さが両レストランのオーナーを黙らせる。
マダムの理想の決着のつけ方をして、
フランス料理の修行をしたいという彼を自分の店で働かせます。

ハッサンは才能を見出され、もっと有名な店へ移籍。
お父さんは喜び、マダムも後押しをしてくれる。
おいしい料理は幸せを生み出すものだと冒頭で語られますが
幸せを生み出す天才料理人の世界は変わっていき
周囲はそれをあたたかく見守るという。

まーとにかく見ていて気持ちのいい映画でございました。
最初こそいがみあうけど、マダムとパパの間に生まれる友情も、
ハッサンの成長も、年月を経てようやく一歩踏み出せることもあるとか
人生のあれこれが詰まった映画だったんじゃないでしょうか。

ちょっと地味だけど、名作と言ってよし。
Amazonのリンク貼っとく。

2016-05-12(Thu)

「G.I.ジョー」

「G.I.ジョー」

2009年ハリウッド作品。
チャニング・テイタムが結構好きなのでなんとなく見てみる。
GIジョーってアメリカで売ってる
兵士の人形だったよね……と思いながら再生すると
なぜだか中世の人たちのドラマが始まって、
おやおやー?
これはいわゆる、番組表(WOWOWでみた)と
内容が間違っていたパターンだろか……?
前にもあったんだけど、違ってた。
主要登場人物のご先祖の話をちょろっとやったみたい。

どういう世界観だったんだろなと見終わったあと疑問に思ったんですが
人形をベースに作られたアニメ作品を映画化したとのことで
なるほど納得。ものすごく漫画的、ゲーム的な映像で、
一体どういうことなんだぜ……と。

G.I.ジョーは個人名ではなく
世界中から有能な戦士を集めた正義の集団だそうで
その科学力はデタラメでありながらもロマン度マックス。
その挙動おかしくない?って言いたくなる感じなんだけど
パワードスーツで自動車だの電車だの店だのをぶっ飛ばしながら
走り回った挙句パリがボッコボコにされたり
北極にいったり宇宙に飛んで行ったミサイル追っかけたり
もうとにもかくにもダイナミック。許せる。

わるーい悪の組織がやばーい兵器を手に入れて使おうとしてるから
それをがんばって阻止しちゃうぞー!

って話でした。男子の夢みたいなはちゃめちゃアクションを
ポップコーン片手に楽しむ映画だね。

チャニング・テイタムはみればみるほどいい人そうで
なぜかほほえましい気分になるっていう。

仮面の忍者もいいよね。あれはいったいどこの国の忍者なんだろうな。
わかんないけど、まあいい。だってG.I.ジョーだから!

なーんにも考えずに見られる面白映画でした。
どっちかというと、だれかと一緒にみたほうがいいかもしれないと
珍しく思ったりして。

2016-05-02(Mon)

「ショート・ターム」

「ショート・ターム」

いい映画だった……。
Amazonへリンク貼っておきますね。

公式サイトはこちら

2013年アメリカの作品。短いけどぐっとくるいい映画。
主演のブリー・ラーソン、名前をどこでみたんだっけと思ったら
一番最近のアカデミー賞取った人でした。納得納得。

原題は「Short Term 12」で、これは主人公たちの働く施設の名前。
問題を抱えて家庭にいられない18歳未満の子供たちを預かる
短期入所施設で、主人公はそこのケアマネージャーであるグレイス。
グレイスと、同僚のメイソン、新入りのネイトが話しているところからスタート。

メイソンは自身の失敗について話して、ネイトを安心させている。
ところが突然、建物から男の子が奇声をあげながら飛び出してきて、
3人はその子を捕まえ、落ち着かせ、部屋へと戻していく。
これで、この施設がどんな場所か理解ができる。

グレイスはどうやら妊娠初期の模様で。
病院で確定診断を受けてすぐに、中絶手術の予約を入れてしまう。

彼女は同僚のメイソンと恋仲で同棲中であり
なかなか仕事のできる熱心なケアマネージャーであり、
施設には問題を抱えている精神的に不安定な子が大勢いるのが
ゆっくりとわかっていく。

18歳になるため、施設を出なければならないマーカス。
所長のつてで新しく入ってくる、感じの悪い女の子のジェイデン。
子供たちはそれぞれに傷と問題を抱えて、
安心できる施設で暮らしてはいるものの、
それは愛に包まれた家庭とはまったく別なもので。

グレイスたちは頑張っているけれど、彼らの心を完全には満たせないのです。
それをわかった上で、それでもきっちり支えていこうと頑張っていく。
そういう話なんですが、とにかく、過不足ない描写と
この難しいテーマへの答えの示し方が素晴らしかったなと思います。


施設のスタッフも、同じ問題に向かい合っていながら様々で、
長年やってきたんだから俺に間違いはないんだという所長、
意識高い系学生で、おそらくは恵まれた環境で育った新入りのネイト、
悲しい過去を持っているものの、養父母のおかげで愛を知ったメイソン、
そして、施設に身を寄せる子供たちに最も近い魂を持ったグレイス。

自分の経験から導き出せる想像や共感には限りがあって、
つらい思いをし、今でも心の奥底に悲しみを封じ込めているグレイスからすると
安易な決断を下す所長も、子供の心を理解しようとしないカウンセラーも
いらだちの対象になってしまうんだよね。

グレイスはなかなか自分の心のうちのすべてを外に出せません。
恋人からとうとうプロポーズされても、
妊娠については打ち明けられず、結婚する決意も出来ない。
自分を傷つけた父親がまだ生きていて、刑務所にいるけど、
だけど出てくるかもしれなくて、出てきたらまた傷つくかもしれなくて……。

グレイスは自身の苦しみをそっと打ち明け、
自分とよく似た少女、ジェイデンに寄り添おうとします。
だけどジェイデンもまた、他人を安易に信じられない。
自分を傷つける存在について話せず、呪縛から抜け出せずに苦しむのです。


世の中のすべての大人が、メイソンの養父母のように
子供を優しく包み込める存在であればいいのに、と思ってやみません。

子供がいらないのなら、いっそ手放してもらいたい。
子供を積極的に育てる気はなくて、
だけど使い道があるから、手放す気はない。
そんな悪い、暗い思いを抱えた親と、その親から生まれ育てられた子供。
やさしさのない絆が生み出す悲しみをよく描いた映画でした。

グレイスはもがき苦しみ、かなり思い切った行動に出ようとします。
だけど一線を踏み越えず、やさしさを注いだジェイデンに思いが伝わって
最後はやっと、二人で一歩を踏み出せるようになるのです。

説教じみた話はなくて、
世の中捨てたもんじゃないから、
だからなんとか、自分の力で歩いていこう。
そんな思いを感じる映画でした。
途中、泣いちゃったよ。

結局心の豊かさが大事って話だよね。
この映画のことは、忘れないでいたいと思いました。はい。

2016-04-29(Fri)

容量不足

使っているスマートフォンが、
やっぱりキャンペーンで配っていたようなものなせいか
容量がとにかく少ない。

ずっと遊び続けているアプリがすごくデータを食っていて、
アップデートの度に足りない足りないといわれ続けていた。

毎回あんまり使ってないアプリを消してごまかしてきたんだけど
一番最新のアップデートではもうどうしようもなくて
ツイッターを消してしまったっていう。

このままではどうしようもないぞということで、
そのアプリはキンドルに移すことに。
Kindle Fire、4980円だったのにいい仕事する!
プライム会員はなかなかいいプログラムだと思います。
毎月一冊、無料で本がダウンロードできるしね。
そこまで解像度が高すぎず、
選べるアプリがAndroidほど多くないところもいい。
無駄な時間を使わずに済むので。


ということやら体の不調やら、新年度の忙しさの合間に
感想を書いていないものの映画はちょいちょい見てて
記録のためにここに書いておく。

見たのは
「マジック・イン・ムーンライト」
コリン・ファースがかっこよかった。
「さらば冬のかもめ」
ジャック・ニコルソンがいい。こういう大人にいてもらえると幸せかも。
「レベル15」
全体的にしょっぱい。学生が作ったみたいなわきの甘さ。
「縫い裁つ人」
THE・邦画って感じの静かな作品。ムードはいい。
「メイズ・ランナー」
思ってたのと違ってた。続編前提。世界は非情である。
「しあわせはどこにある」
サイモン・ペッグ主演。ジャン・レノも出る。
割とディープな自分探しの世界旅行。最後ほっこり。
「俺たちに明日はない」
撃ちすぎ。
「靴職人と魔法のミシン」
アダム・サンドラーが枯れてた。
靴を履くとその人になってしまうのは面白いけど、
ファンタジックな物語に対して現実が結構ハード。
「Vフォー・ヴェンデッタ」
仮面が不気味であった。

あと、「ステップ・アップ5」
そういうタイトルかと思ったらシリーズの5作目だったw
ダンスバトルもので、ダンスの見ごたえがあって良かったよ。

時間をたっぷり使って、じっくり見たわけではなくて
割とさらーっと流してしまったような感覚なので一言メモだけ。

ぐっとつかまれて、じいっと見ちゃう作品はあんまりないのかも。
流したものはあんまり書かないんだよね。
だけど見た記録のためにブログ書いてるはずなので、一応。