「聖の青春」
2016年の作品。松山ケンイチ主演で見たかったやつ。
棋士・村山聖の短くも熱い人生を追った映画。
棋士の対戦の仕方や、どれだけ狭き門なのかなどの予備知識はあった方が良いかな。
詳しい説明はあんまりなくて、彼が病とともにどう生きて、
将棋に身を捧げていったのかが淡々と描かれていく。
再現度はかなりいい感じ。
あと、やっぱりリリー・フランキーが出てきた。
「ケンとカズ」
2015年の作品。
街のチンピラ、幼馴染のケンとカズ。
自動車整備工場の影に隠れてクスリの売人をやってるんだけど、
子供もできたし足を洗いたい、認知症の母がいて人生が重たい。
そんな二人に訪れた破滅についての話。
豪華でも明るくもない映画なんだけど、
たぶんリアルにこの世界はあるなってしみじみする作り。
悲しい気分になる話だった。
「淵に立つ」
2016年の作品。
服役していた友人がやってきて、ある家族が営む工場で働くというか、
家に住み着き、そこから人生の歯車が盛大にくるってしまうという話。
正直、ほんっとーーーにしんどい作品。いやな映画。なんで、って言いたくなる。
ただ、人間の悪意とか、狡猾さとか、そういったものが本当にあって、
まっとうに生きているというか、まっとうに生きているつもりの人間、
つまり誰の中にだって影はあるんだよ、って言われているような、
つまりものすごくイヤな映画です。なのに見ちゃう。
深淵を覗き込んだら、その底にいるやつもこっちを見るんだっていう、そういう話。
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