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2014-08-12(Tue)

「フアンオブザデッド」

ゾンビ革命 フアンオブザデッド

公式サイトを見ると、
ラテンのノリでゾンビやっつけちゃうぞ!
みたいな軽いキャッチコピーがついていて、
確かにアホみたいなノリはあるんだけど、
実は結構重たい出来のゾンビ映画。

キューバという国の特殊さがビシビシ伝わって来る感じ。

ゾンビについて「思想の問題」とアナウンスしたり、
なによりも主人公たちの冷静さが物語っている。

警察に頼ろうとか、国の方針を見極めようとか
そういう考えが皆無なのは、頼れないから。
警察は来たけど、すごくアレな展開になる。

もちろん、悪ふざけしすぎなシーンは多々あって、
最初のエロイ人妻の部屋を覗くところとか、
アメリカから来た牧師をうっかり、とか、
ラサロと朝日を見るシーンとかね。
宿屋の女主人も可哀想だった。
意味もなく人が死んで、とくに悼まない。

日本とは感覚が違う世界なのだとわかる。

アクションはちょっと緩めで、
自主制作映画かとつっこみたくなるシーンもあるけれど、
そのばかばかしさがあって、この映画は成り立っているように思った。

ラストシーンはカッコよくて、
その後のイラストで描かれるエンドロールの部分はとても良かった。
舟で去ったはずの3人が現れたのは、フアンの心の中のことなんだろうな。

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