オードリー・ヘップバーン主演のロマンティックコメディミュージカル映画。
育ちの悪い粗野な花売りの少女を、
言語学者がレディに生まれ変わらせる話。
です。とにかく発音が悪い、下品な英語と言葉遣いをする少女イライザと出会って、
言語学者のヒギンズは「俺にかかれば完全な英語マスターになれる!」
一流の店で働けるようになるのになー!あーあ!みたいな台詞を吐きだし、
それにすがってイライザがやってきて、共同生活が始まるという。
ヒギンズ教授は仲良しのピカリング大佐とイライザをレディに出来るかどうか賭けをし、
同じ屋根の下で暮らし始めるんだけど、
とりあえず教授と大差は結構良い年のオッサンであり、独身主義。
大佐は紳士だけど、教授は「こ汚い小娘に興味ない」「女は馬鹿でうるさい」
みたいな考えの持ち主なのです。
イライザは散々発音の特訓をさせられ、ホント可哀想なんだけど、
誰かにたかって生きるダメな父と継母のもとには帰りたくないし
散々言われて悔しいしで頑張り、とうとうちゃんとした発音ができるように。
結局、英語は綺麗になっても中身が磨かれていないので、
最初のお披露目の場では発言がアレコレお下品でアウト。
ただし、いいとこの坊ちゃんはギャップ萌えでフォーリンラブ。
その後更に頑張って、もっと大袈裟なパーティで大活躍。
美貌を武器に、海外の王室の人間だと言われるまでにレベルアップするも……。
階級社会という問題、男女の価値観、人としての優しさや品というものなど、
あれこれ詰め込んであるんですがいかんせん長い!長すぎる170分。
1時間は削れると思うんだけどなあ。
歌もいちいち長くてさすがに疲れたし、お父さんのシーンは早送りしてしまった。
だって父さんたらクソなんだもん……。
長い上に繰り返しが多いからね。いけませんね。
ついでに、イライザも教授もあまりにも素直じゃなさすぎて、
最後も心は通じ合ったんだろうけどなんとなくスッキリしないのが玉に瑕でしょうか。
衣装は豪華だし、ミュージカルの見せ方としてはかなり良い、完成度が高いと思うんだけど
構成がいまひとつだと。私は思いました。
もしまた見る日が来ても、観たいシーンだけしか見ないと思う。
馬が駆けてくるところとかね。
オードリー・ヘップバーンの美しさは本物なんだけど、
あの汚い喋り方は長く続けられるとげんなりしてしまうw
あと、最後、ドレッシーすぎるというか。
教授たちも女慣れしてないってことなのかなあ。
好きかどうかと聞かれたら、あんま好きじゃなかった。
1時間縮めたら多分、もうちょっと好きになれるはず。
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