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2015-06-18(Thu)

「22ジャンプストリート」

「22ジャンプストリート」

21ジャンプストリートの続編。
前回は麻薬の売人探しのために童顔の警官2人組が高校に潜入捜査しに行く話だったんだけど
今回はそれが大学に変わっただけっていう素敵なストーリー。
見た目の幼さを買われての潜入だってのに、割と普通にオッサン呼ばわりされてて楽しい。

もうとにかく、バカwいい意味でバカ。
コメディの続編という立ち位置を生かして隅々までやりつくしたとてもいいバカだった。
何回吹きだしたかわからない。
笑いとしてはかなりベタな種類のものなんだけど、とにかくテンポよくたたみかけてくるので、
笑わざるをえないというか。

素晴らしいよね。
笑うのって大事だよねって語り掛けてくるような、そんな映画です。

21から続けてみたいし、
最後の悪ふざけ予告集の出来の良さと、
豪華ゲストの数々にまた笑いたい。
BD買おうかな!
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2015-06-17(Wed)

「あなたを抱きしめるまで」「グリース」

あなたを抱きしめるまで

実話ベースってことで、この実話部分が非常に胸糞の悪い、
悲しい親子の話。
十代で未婚のまま妊娠した主人公フィロミナは、修道院に入れられる。
古い時代だから、少女たちは許されなかったのだろう。
修道院で働かされながらこどもを産み、
一日に会える時間は1時間だけ。
修道院を出たければ金を払うしかなく、
払えないまま滞在しているうちに、子供は養子に出されてしまう。

フィロミナの息子も養子に出されていって、それから50年。
息子の誕生日に、彼女は探そうと決意する。
娘が偶然出会ったジャーナリストとともに息子を探す旅に出るのですが、
この修道院がクソでねw
先日見た「エデンの東」もそうでしたけれども、
宗教に強くとらわれている人の思想っていうのが
なんだかおかしなものだなあと思います。
本来ならば、生きる指針として人生の土台にでもすべきものなのに、
こうしなきゃダメと他人にまで強要するっておかしいよねって。
自分の周囲にも何人かそういう人がいて、ああ、おかしいなって思いました。
その人達もこの映画みたら「おかしいよ!」とか言うんだろうなあ。
過ぎた宗教は害悪でしかないです。本当。クソって言っていいと思う。
そう言える日本はいい国なのかもしれません。


「グリース」

古いミュージカル映画。トラボルタが可愛い作品。
「サタデー・ナイト・フィーバー」をみた時も思ったんだけれども、
女はヤラれるために生きていると男が考えていて当然、
みたいな時代観にくらくらしてしまう。
もちろん、その少し前の時代よりもずっと進化してるんだろうけれども、
それでも女は男に気に入られ、抱かれることがステータスであり、
男もどれだけいきがって生きられるか、どれだけいい女を抱いたかを
競い合うような様子が結構吐き気がするよねw みたいな感じ。

いや、時代を反映していていい感じなんだけども。
今と比べるとちょっとめまいもするよね。
レトロポップな雰囲気とかは好きだし、
青春が迸っていていいんだけども、モヤモヤする。そんな映画でした。

2015-06-14(Sun)

映画

ほんの3年くらい前までは映画を全然みなく暮らしを送っていて
正直いうと「2時間程度で描ける量は限られているよね」
くらいに思っていました。
海外ドラマのほうが見応えがあるのは間違いない事実で
そっちの方がいいと考えていたのだと思う。

どうして映画をみようと思ったのか、きっかけはあんまり思い出せない。
もしかしたら趣味のあいそうな誰かにすすめられたからなのかなあ。
あんまり覚えていないけれど、ここ数年は半年に一回まとめ借りをするようになって
あとは生活スタイルの変化かな。
2~3時間ならば時間が出来るようになったから、見るようになった。

そうしたら、映画の良さがわかったような気がして
色々と見るようになった。そんな気がするんだけど。

今までブログもあれこれ作っては飽きて、を繰り返していて
でもやっぱり記録として残しておけば
あとからそれなりにいいと思えるかもしれなくて
それでここに引っ越してきたんだけど
それがちょうど去年の今頃で、
今みたら映画のカテゴリだけ100を超えてたっていうw

映画をみたら必ず感想をかくかというとそうでもなくて、
いうことがないものに関してはスルーしているので
大体1年で120本くらいみたのだろうと思われる。

三日に1本はみていることになるのだなあ。

最近では、日曜の夜に大抵アイロンがけをしているので
その時に必ずなにかしら観ている。
夢中になるとアイロンがけはおろそかになり、
時にはコンセントが抜けていることに気が付かなかったり。

ものっすごく素晴らしい作品にあたることはあんまりないけれど
楽しかったり、心に沁みたり。

感動するか、すごくアホか、激しくバイオレンスか。
この三択の繰り返しがなかなか楽しい。

映画はいいものだった。
この1年で、思い知った。
ディカプリオとジャック・ニコルソンが大好きになった。

オランダとかデンマークあたりの映画はなんとなくデンジャー。

今の私の映画観は、こんな程度w

2015-06-11(Thu)

「オールユーニードイズキル」「エデンの東」あと「ゴーストライダー」

前にみたけど忘れちゃっていたのは「ハード・ラッシュ」だった。
マーク・ウォルバーグ主演で、麻薬の運び屋を失敗した義理の弟を助けるために
もと伝説の運び屋が云々……っていう。割愛。


「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

どっちかというと、オール・ユー・ニード・イズ・ダイ、って感じの
宇宙からの侵略を受け、ひょんなことから運命の一日をループする羽目になった
キャリア軍人の長い一日の話。
原作は未読。でも、エッジオブトゥモローよりはこっちのタイトルがいい。
ビートルズファンがうるさいのかなあ。

トム・クルーズもそろそろお年じゃないですか……?
って思いながら観たんだけど、面白かった!
ループする理由もなるほど納得でオッケー、
少しずつ簡略化されていく過程、トライ&エラーの繰り返しなどなど
常人ならば気の狂うであろうループ生活を繰り返す主人公と、
容赦なくリセットさせるヒロイン。すげえクールでした。
完全に覚えゲーになっている長い長い一日、分岐ありをこなせたのは
主人公のスペックの高さゆえよな……と思います。
とにかく、見て楽しむタイプの映画だった。

水にぬれたトムが関根勤に見える瞬間があるんだよ、と言われたので
どれどれと思っていたら、本当にラビット化しててホント笑いました。加齢のせいだね。



そして「ゴーストライダー」。
マーベルのアメコミ原作の実写化。
燃えるガイコツが地獄仕様のハーレーでぶっ飛ばし、
悪魔を倒しちゃう痛快な内容なんだけど、主演がニコラス・ケイジ。
好きなあまり実写化しちゃったのかな……?
とにかく思ったのが、もうちょっと若くて美しい青年を主役にしたらどうかってこと。
嫌いじゃないけど、ちょっと、なんか、見てて苦笑するしかないというか。
笑いはしたけど、痛快は無理かなあ~。
走ると炎が道路に残ったり、破壊されていくさまは良かったけどね。



もうひとつ、「エデンの東」。
急に古い名作を見てみるの巻。

監督のエリア・カザンはいつだったか、アカデミー賞で揉めてた気がするなあって
程度にしか知らなくて申し訳ない。ジェームス・ディーンの作品も初めて。

死んだと聞かされていた母親が実は生きていたと知って、
会いに行く息子。双子のうちの片方だけが、母にあいに行く。
あっさりと追い返されて失意に沈むんだけど、それだけではなくて、
主人公のキャスは父の愛も求めている。
父親は完璧な聖人と言いたくなるほどの人格者で、
双子の兄弟であるアロンもそう。
完璧な父は、完璧な息子を愛し、そうではないキャスを疎んでいる。

父の事業が失敗し、その穴埋めをしようとキャスは頑張る。

細かいあらすじは紹介サイトにでも任せるとして、
この、親の愛情を求める行動っていうのは、
ある程度自分で考え、行動できるようになっているはずの
十代後半の若者であろうと関係ないのだなあと改めて思わされた。
小さなこどもであれば、両親を求めて当たり前なんだけど、
もうちょっと成長したらもう自立しなきゃね……と周囲の反応は変わってしまう。
けれど、幼い頃から注ぎ込まれていない人間は、
決定的にどうしても基盤が欠けるというか、
そういう風になりやすいものだと、私は自分の近しい人から学んだ。

欠けたまま生きていくのはとても苦しくて、
すごく辛いものなんだと。

キャスは、母親に追い返され、尽くそうとした父からも拒絶される。
(母には後にある程度理解してもらえるけれども)
その拒絶されたシーンは、本当に悲しくて、涙がこぼれた。
キャスを演じるジェームス・ディーンのあの表情と、それから台詞。

絶望したキャスは、ずっと妬んでいたアロンにささやかな復讐をする。
本当ならば、あの程度でおかしくなるなんてありえないんだけど。
でも、完璧を志していた若者の心は壊れてしまう。
父親もそう。完璧な息子を失って、父親も倒れる。

最後は、アロンの婚約者の優しさにすくわれるんだけど
それにしても悲しい物語だった。
エデンの園を追い出されて、人類で初めて人殺しをしたカインが行き着いた先。
完全ではなくなった世界は厳しくて、冷たくて、でも優しさもちゃんとあって
人の世界はこういうものなのだ、っていう
あらゆる愛の形を詰め込んだすさまじい作品でした。

思い出すとまだ涙が出てくる。

2015-05-28(Thu)

「愛しのローズマリー」

なんかもう一本みた気がするのに、忘れてしまったっていう。
ぼけっと見てるとダメっすね。

とりあえずハッキリ覚えている方を。「愛しのローズマリー」。

父親の遺言があまりにもショッキングだったせいで、
ロクでもない男に育ってしまった主人公、ハル。
ジャック・ブラックがあんまり好きではない(見た目が
のであんまり期待しなかったんだけど、愉快な作品でした。っていうか見たことあった!

女は巨乳でいいケツしてる若いのに限る、を信条に生きてきたハルが、
アクシデントで有名なカウンセラーと一緒にエレベーターに閉じ込められ、
「なぜかわからないがモテない」と相談する。

その後から、彼の目はあまり見た目のよろしくない女性がすべて美女に見えるようになっていて。
というお話。

運命のヒロイン、ローズマリーはものすごい巨体の持ち主なのですが、
心の美しさが見えるようになったハルにとっては、最強にゴージャスな美女。
ローズマリーは自信がなく、とても控え目な女性で
自分をほめちぎってくるハルを最初は胡散臭いと思っていたのだが……

っていうね。よく考えたら初対面の女性の心の美しさなんて、
見抜けないもんだと思うけどもw 重さはリアルにのしかかってくると思うし。
そこはそれ、ファンタジーっすな。

人の美醜とはなんぞや、と問いかけてくる話だったと思う。
だって、ハルからみたら完全な美女、美男な面々は、
催眠がとけたらもう……ね。なんというか、アレなの。
やけど専門病棟のこどもたちについては、心がきゅうっと痛みます。

見た目をまったく気にせず接してくれる人のありがたさ。
とはいえ、見た目なんて問題じゃない!本質は内面だ!
と声高に叫んで「自分はいけてる」なんて言えるもんでしょうか。

軽快だけど結構シビアな映画でございました。
だからこそ、最後の最後でハルが「やっぱりローズマリーが良い」と言ってくれてほっとしたかな。