忍者ブログ

2015-09-16(Wed)

「デッドハング」「ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない」「AKIRA」

エクスペンダブルスの1と2も観たんだけど、
わたしはそこまでアクションスターたちに思い入れがないことに気付いたので
感想は割愛。とはいえ、画面に次から次へとスター俳優が出てくるのは愉快な体験。

個人的には、1作目にエンジェル・バチスタが出てきたのが味わい深かった。


「デッドハング」

久しぶりに観てものすごく後悔した映画。

突然同僚が自殺し、そんな人ではなかったのに……と落ち込みながら
彼の私物を片付けていた主人公ジェーン。
こっそり隠されていた(ってほどでもない)USBメモリの中身を確認すると、
なんと会社の金がごっそり横領されている証拠が!
こいつは大変だ!と新しく上司になった男に報告すると、
監査役を呼ぶから待て→来る→様子おかしい→始末されそう!
ジェーンは逃亡するが、果たして彼女の運命やいかに!?

みたいな映画。

主人公のジェーンは逃げた結果、エレベーターに閉じ込められてしまうんだけど、
この辺りがもうどうしようもなくグダグダ。
WOWOWの作品紹介を見ると、逃げる側も追う側も準備が出来てなくて
お互い手詰まりになってしまうところにおかしみが……って書いてあったけど
その辺りはまったく面白くなくて、むしろイライラしてしまう。

エレベーターは動かなくなり、手動で扉を開けようとするも、
内からも外からもどうにもならない。
追う側であるフランクは冷徹な男……っぽいんだけども、
銃はすぐ弾切れになるし、やらなきゃいい無駄な殺しを二件も働く。

汚職の証拠をもみ消したいのに、無駄に死人ばかり増やしてアホすぎる。

ヒロインも、ただただエレベーターに閉じ込められてどうにもならない。
追う側も1人しかいないもんだから、色々と手抜かりが多くてねw
最後もスッキリしない、溜飲のまったく下がらないおちで、
まあ考えてみればリアルな造りなのかもしれないけど、
映画としてはどうなんだという出来。

画質の高い自主制作映画みたいな雰囲気でした。


「ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない」

ドイツ映画。
真面目でちょっと冴えない男がうっかり銀行強盗の人質にされ、
犯人と同行しているうちになんとなく気があっちゃって、
ようやく家に帰れると思いきや妻が浮気!(誤解なんだけど)
重ねていた我慢が限界を迎え、自由に生きてやるんだ!と
犯人と一緒に行動しているうちにどうしようもなくフィーバーしちゃって……!

という話。これは面白かったw ドイツのパンク魂が炸裂しているというか。
不謹慎なハードルをちょいちょい飛び越えてて、そのさじ加減が絶妙。

自分がかつて抱いていた夢と、愛する人と作った家庭とこども。
生きていくっていうのは我慢の連続なんすよね。
自分が信じようと決めたものを信じ続けて生きて行かなければならないのに、
妻のわがままと不貞、断っていた酒の力にふりまわされて、
主人公のティルはどんどん壊れていき、最後は銀行強盗に成り果ててしまう。

自由に生きる悪の相棒、ナッポに憧れたり、うらやましく思う気持ちはわかるし、
自分の専門分野を意外なところで生かせて喜んじゃうのもわかる。

最後は妻とよりを戻せて本当に良かった。
笑いあり、ハラハラドキドキもあり、最後はほっとできるという超王道設計。
でも途中のティルの暴れ具合が本当に愉快。
妻が浮気したと勘違いされる理由は、本当に酷いw
面白かった。


あと「AKIRA」。
アニメ映画のやつです。1988年作品とは思えない、高いクオリティにビックリ。
昔観た時には、面白いけどよく話がわからないような……と思っていたはず。
原作を読んでしまったからだと思うんだけども、
確かに言葉が足らない、はしょりすぎている部分が多い。
原作が完結していなかったので仕方ないとは思うんだけどね。
でもそれにしても、映像と音楽が本当にクールで、攻めてて、かっこよくて、
一瞬たりとも隙がない、素晴らしい出来なんじゃないかと思います。はい。

ミヤコとか根津あたりは惜しいよなあ。
竜の死にざまもちょっと。原作準拠なんだけど、途中がないから???ってなるかも。

金田の若々しい声がいいよね。
鉄雄の記憶の映像とか、ぐっとくるし。
バイクの映像がとにかくかっこいいけど、でも車の描写も良かったと思う。
群衆のひとりひとりが全員違うファッションに身を包んでいるのも、
丁寧な仕事で感心しきりです。

原作通りであのクオリティのアニメ作ってくれたらみるのになあ。
5部作くらいでも大丈夫。ちゃんと追う。
PR

2015-09-06(Sun)

「ビューティフルマインド」「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」

「ビューティフルマインド」

ラッセル・クロウ主演、実在するアメリカ人学者ジョン・ナッシュの半生を描いた作品。
天才ゆえに周囲と馴染めず、いつの間にか統合失調症を発症、
それでも妻の献身でなんとか立ち直り、最後はノーベル賞まで取ったという
非常にドラマティックな天才の物語。
でもあとからWiki見たらちょっと引きましたw
でも、その破天荒さこそが天才の証明になっているのかも、とも思ったり。

精神を病んだ人の見る世界と、回復していく時の様子を疑似体験しているような
そんな気分にもなれる一本かもしれません。
幻の人物の台詞って、現実との整合性をなんとか保とうとしてくるのだなあ……と
妙に感心してしまったりして。
ひとの心の不思議さも感じさせてくれる作品かなと思います。

にしてもジェニファー・コネリーが美しい。



「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」

多分そうだろうなーって思ったんだけど、調べてみたら案の定二作目。
でも、大体の話はなんとなくわかりました。

でっかくて丈夫な盾を持ったヒーロー。それが、キャプテン・アメリカ。
アメコミのヒーローらしいキャラクターで、好感度大です。
あの盾丈夫でいいよね。
この作品に出てくる敵、ウインターソルジャーもカッコよくてドラマティカルで良かったです。
アクションのシーンが派手で、特に中盤の3対1の地上戦は良かった。

途中から空を飛び始めるサムは、ペイン&ゲインでニンジャプレイしてた人だなって
それが一番気になりましたよ!
っていうかペイン&ゲインは全員揃ってアホの役が上手過ぎたよね。
今度もう一度見ようと思う。

2015-09-02(Wed)

「ゴール・オブ・ザ・デッド」

「ゴール・オブ・ザ・デッド」

フランス産ゾンビ映画。
あらすじがあんまりな感じなので観てみました。

かつてはスター選手として名を馳せた主人公サム。
ところが色々あった挙句地元を捨て、パリにいったもので
故郷では相当な嫌われ者に。
そろそろ引退間近になって、久しぶりに試合のために故郷へ凱旋するが、
サムに恨みを持つ元・親友が、試合のために飲んだヘンテコな薬のせいで
ゾンビになったからさあ大変!

という話。

ツッコミどころが多すぎて、これがフランスの感じなのかなあと思いました。
映像の編集とか、見せ方はいいんだけど。
シナリオとか後半急に挟まれてくるギャグとかが「えっ?」ってなる感じ。
とにかく、映像はいいのに「こまけえことはどうでもいいんだな」って
思わされて、でもそれでちょっと笑ってしまったw

最初にゾンビ化してしまうのは、地元サッカー選手のジャノなんですが、
ドーピングだよーって注射を打つ(この注射の打ち方がまず衝撃的に雑)
突然発症からの、謎の白い液体を吐きまくり。
この吐瀉物で他の人もゾンビ化しちゃうんだけど、
ちょっとげえって吐き出すんじゃなくて、もうジャアジャアジャアジャア
顔にかけまくるんですよ……。

サムたちのチームがバスでやってくる時に、まずジャノをはねる→気づかず
選手を一人置いて行ってしまう→気づかず
ジャノがいないからとりあえず試合始めちゃおう!
あともう、フーリガンもどきの連中も酷いw
試合中のピッチがとにかく暗い。

ゾンビはなんとなく、生前好きだったものにこだわる、みたいな描写はあるんだけど
ええ、そうなるかあ?って感じで展開していき、
もうこの斜め上具合を楽しむしかないのかなって感じかなあ……?
ショーンオブザデッドの影響は、かなりあるのではないかと思いました。
途中で唐突に激しくグロを見せてきたりとかね。

ゾンビ大好きでなんでもみておきたい!って人以外は
そんなに見なくてもいいんじゃないかな……って感じでした。

2015-09-01(Tue)

届いたよ

届きました。

アバウト・シュミットのブルーレイ。

いい映画だなあ、何度も観たいなあと思うものは
ディスクで買うようにしてます。

DVDからブルーレイの時代になって、
映像がちょっと綺麗になったくらいでしょ?なんて思ってたら大間違い。
やっぱ綺麗な方がいいよねw

これまでDVDを買ってきて、一番嫌だったのが、
字幕の文字がショボイ、粗い、っていうパターン。
安いDVDは字幕の文字がガビガビしていて、みていて辛いことが多かった。
でもブルーレイになってから、そういうのに当たったことはない。
いいよね、綺麗な字幕。好きです、綺麗な字幕。
ブルーレイのディスクもお安くなってきたし、
好きな映画が少しずつ増えていくのは楽しいなって。

今待ち望んでいるのは、「フライド・グリーン・トマト」のブルーレイ。
地味な映画だけど、ものすごくいい作品なんだよね。
これはぜひ、ブルーレイにしてほしいです。
海外版はあるみたいだけど。是非、日本でもお願いしたいな。

2015-08-31(Mon)

「レインメーカー」

「レインメーカー」

結構もう古い映画でした。
もうとにかく主演のマット・デイモンが若い!っていうのが最初の印象。
97年だから、もう18年も前のものでふええ~って感じ。
昔見たような気もするんだけど、すっかり忘れているので観てみました。


まずタイトルの「レインメーカー」の言葉の由来がすごいというか。
プロレスラーにもいますけどね。

主役のルーディは弁護士を志してロー・スクールを出たばっかりの
弁護士未満のペーペー青年。
強い志を持って卒業したはいいけれど、弁護士は世の中にたくさん溢れていて
仕方なく世間では「ワル」で通っている男の事務所に入る。
とにかくいいから依頼をとってこい、と病院に通っては
事故にあった人に名刺を配ったりさせられる。

実習で行った法律相談で受けた依頼をそのまま受けて動いているうちに、
なんだかんだで事務所は潰れてしまう。
一緒に働いていた弁護士未満のデックと一緒に独立して仕事は継続。
そのうちの一つ、保険金の未払いで白血病の治療、骨髄移植を受けられずに苦しんでいる
ダニーとその家族を助けようと、巨大企業との戦いに挑む……!

みたいなお話。

主人公のルーディは若くて、正義とはなんぞやと真正面から立ち向かっちゃうような男で、
強引な依頼の取り付けを命じられて行っていた病院で、
夫からのDVに苦しんでいる女性を助けようとしたり、
遺言書を書き換えてほしいと、ガラの悪い息子夫婦に悩んでいる老婦人にも手を差し伸べる。
彼の優しさでみんなが少しずつ救われていく様はみていて気持ちがいいし、
保険金なんか払わないもんね!と未払いを繰り返す保険会社の弁護士たちが
シンプルにものすごく腹が立って、とにかくわかりやすく、はらはらドキドキ、
頑張れと応援したくなり、陪審員さんたち頑張って!裁判長もっと優しくして!
みたいな気分になった挙句、最後はなんだか現実のビターな風味を味合わされるっていうね……。

人生に必要なものが全部詰まっているような、濃厚な映画でした。
マット・デイモンっていい役者ね……って思いました。しみじみと。