忍者ブログ

2015-09-24(Thu)

「セブン・イヤーズ・イン・チベット」

「セブン・イヤーズ・イン・チベット」

WOWOWでブラッド・ピット特集をしていて、こちらも放送しておりまして。
「フューリー」絡みですな。こちらもそのうち観ようと思ってます。

この映画にはひとつ思い出があって、映画館で上映していた時に、
私の母が友人と一緒に観に行って、私は仕事かなんかで行けなくて、
そうしたら何故か私の友人も一緒に行って、三人で2回連続で観たと。
あの頃はまだ座席の総入れ替えとか、全席指定の映画館も少なくて
そんなことも出来たのなあって。1997年か。懐かしい話でした。


この話は実話がベースで、オーストリアの登山家ハラーが
ヒマラヤ登頂に挑戦している最中に戦争がはじまり拘束され、
逃げ出してチベットへ、受け入れてもらって仕事などをしているうちに、
当時こどもだったダライ・ラマ14世と交流を始めるというもの。

雪山の描写などかなり真に迫ったものなんですが、
中国とチベットの辺りはずっと落ち着いていないからということで、
撮影のほとんどはアルゼンチンで行われたとか。
中国の反応などからみても、よく撮ったなあと。

この映画はもちろん、歴史的、政治的な視点も多分に含んでおりますが、
一番しっかり描かれているのは少年であったダライ・ラマの美しさ、でしょうね。
演じたあの少年の瞳の輝きのなんと素晴らしいことか。ちょっと、びっくり。
ついでにいうと、当時は全然わかっていなかった、
ブラッド・ピットの美しさもガンガンに伝わってきて、
なんだか目が覚めたような気持ちです。

ただただ人がいいだけでは世の中うまくいかないのはわかっているのですが、
それでもあのダライ・ラマのような台詞を言う人はいた方がいいし、
宗教というもののあり方の理想が描かれていたよなあと思います。

魂の浄化をされる一本だなあと、感じました。
PR

2015-09-21(Mon)

「エクスペンダブルズ3」「カリフォルニアゾンビ逃避行」「ゴーン・ガール」「トゥルーマン・ショー」

「カリフォルニアゾンビ逃避行」

だいぶ前にみたのに書き忘れておりました。
やたらとゾンビ系を続けて見ちゃったんだけど、
こちらはゾンビというよりは、青春恋愛ものと言った方が良さそう。

色々と上手にできなくてひきこもり気味の主人公は、
家でラジオをやってるんですが、
家族にあれこれ言われてお医者さんへ。
抗鬱剤で元気を取り戻したアーティは、
かつて好きあっていた子に会いに旅立つ……が突然、世界はゾンビだらけに!
なぜか感染しない体質のアーティは、無事に愛しのヒロイン、エイプリルに出会えるのか?

みたいな話でした。不思議なテイスト。
行く先々でいろんな人に会うんですよ。
ゾンビは皆殺しだー!集団とか、息子がゾンビ化したのを木に繋いでるお父さんとか。
かつてのいじめっことか、唯一の友達とか、家族との和解なども盛り込んで、
最後は好きな女性を逃がしてやるっていう
なんともいえないラブロマンス(最終的には悲恋)でした。
ちょっとタイタニックっぽいかな、話の流れ的には。だいぶ違うけど。
面白いかと言われるとちょっと難しい、でも嫌ではない絶妙な映画。


「エクスペンダブルズ3」

1、2とみて、そういえばそんなにアクションに興味ないんだったな、
本当に豪華な顔ぶれだな、と思った程度だったんだけど、
3はめっちゃ面白かったです。なにが違うんだろうね!
歳を重ねたスタローンがやたらとかっこよくて、
ヘリでかけつけてくれるハリソン・フォードが超いい感じで、
あとジェット・リーでどうしてもうふってなってしまう。
メル・ギブソンの最近のラスボス感も良いし、
あとバンデラス!バンデラスが良かったです。ドルフ・ラングレンもね。
つまり大体、全員いい感じだった。
バイクのアクションが痺れました。ヘリも良かったけど。最高でした。



「ゴーン・ガール」

噂のサスペンスと聞いて。
男女で評価がわかれるだろうとか、カップルでは見ないほうがいいとか、
そんな評判だと聞いていたんですが、私個人としては
スッキリとか、わかるわかる、という印象は全然なくて、
やだよ、怖えーよ!って感じ。

ネタバレ厳禁な内容だと思うので書きませんが、
最終的には男と女の愛って、色々だな、って感じです。


「トゥルーマン・ショー」

昔みたんだけど、ジム・キャリーが好きなのでもう一度。
生まれた時からずっと、人工的に作られた街で暮らしているトゥルーマンが主人公。
すべてが作られた安全な場所で暮らす彼は24時間撮影され続けて、
世界中でそのリアルライフが放送されている、という設定。
必要な人員が必要な場所に配置された街で暮らす彼に、
とうとう芽生えてしまった「外の世界への渇望」。
よくよく見れば不自然なことだらけの世界から、トゥルーマンはとうとう脱出する。
そういう話。

やっぱりジム・キャリーがチャーミングでいいよね。
トゥルーマンには親友も妻もいるんだけど、
確かに仕事で「誰かの妻」を演じるのは大変なんだよね。
時には乱入者もあったこの世界が終わったあと、
トゥルーマンは一体どうやって生きて行ったんだろう。

なかなかに味わい深い、いい作品でした。
実際にこんなの許されないでしょうけど。
っていうか旅行先にラシュモア山が小さすぎてホントに笑った。

2015-09-16(Wed)

「デッドハング」「ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない」「AKIRA」

エクスペンダブルスの1と2も観たんだけど、
わたしはそこまでアクションスターたちに思い入れがないことに気付いたので
感想は割愛。とはいえ、画面に次から次へとスター俳優が出てくるのは愉快な体験。

個人的には、1作目にエンジェル・バチスタが出てきたのが味わい深かった。


「デッドハング」

久しぶりに観てものすごく後悔した映画。

突然同僚が自殺し、そんな人ではなかったのに……と落ち込みながら
彼の私物を片付けていた主人公ジェーン。
こっそり隠されていた(ってほどでもない)USBメモリの中身を確認すると、
なんと会社の金がごっそり横領されている証拠が!
こいつは大変だ!と新しく上司になった男に報告すると、
監査役を呼ぶから待て→来る→様子おかしい→始末されそう!
ジェーンは逃亡するが、果たして彼女の運命やいかに!?

みたいな映画。

主人公のジェーンは逃げた結果、エレベーターに閉じ込められてしまうんだけど、
この辺りがもうどうしようもなくグダグダ。
WOWOWの作品紹介を見ると、逃げる側も追う側も準備が出来てなくて
お互い手詰まりになってしまうところにおかしみが……って書いてあったけど
その辺りはまったく面白くなくて、むしろイライラしてしまう。

エレベーターは動かなくなり、手動で扉を開けようとするも、
内からも外からもどうにもならない。
追う側であるフランクは冷徹な男……っぽいんだけども、
銃はすぐ弾切れになるし、やらなきゃいい無駄な殺しを二件も働く。

汚職の証拠をもみ消したいのに、無駄に死人ばかり増やしてアホすぎる。

ヒロインも、ただただエレベーターに閉じ込められてどうにもならない。
追う側も1人しかいないもんだから、色々と手抜かりが多くてねw
最後もスッキリしない、溜飲のまったく下がらないおちで、
まあ考えてみればリアルな造りなのかもしれないけど、
映画としてはどうなんだという出来。

画質の高い自主制作映画みたいな雰囲気でした。


「ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない」

ドイツ映画。
真面目でちょっと冴えない男がうっかり銀行強盗の人質にされ、
犯人と同行しているうちになんとなく気があっちゃって、
ようやく家に帰れると思いきや妻が浮気!(誤解なんだけど)
重ねていた我慢が限界を迎え、自由に生きてやるんだ!と
犯人と一緒に行動しているうちにどうしようもなくフィーバーしちゃって……!

という話。これは面白かったw ドイツのパンク魂が炸裂しているというか。
不謹慎なハードルをちょいちょい飛び越えてて、そのさじ加減が絶妙。

自分がかつて抱いていた夢と、愛する人と作った家庭とこども。
生きていくっていうのは我慢の連続なんすよね。
自分が信じようと決めたものを信じ続けて生きて行かなければならないのに、
妻のわがままと不貞、断っていた酒の力にふりまわされて、
主人公のティルはどんどん壊れていき、最後は銀行強盗に成り果ててしまう。

自由に生きる悪の相棒、ナッポに憧れたり、うらやましく思う気持ちはわかるし、
自分の専門分野を意外なところで生かせて喜んじゃうのもわかる。

最後は妻とよりを戻せて本当に良かった。
笑いあり、ハラハラドキドキもあり、最後はほっとできるという超王道設計。
でも途中のティルの暴れ具合が本当に愉快。
妻が浮気したと勘違いされる理由は、本当に酷いw
面白かった。


あと「AKIRA」。
アニメ映画のやつです。1988年作品とは思えない、高いクオリティにビックリ。
昔観た時には、面白いけどよく話がわからないような……と思っていたはず。
原作を読んでしまったからだと思うんだけども、
確かに言葉が足らない、はしょりすぎている部分が多い。
原作が完結していなかったので仕方ないとは思うんだけどね。
でもそれにしても、映像と音楽が本当にクールで、攻めてて、かっこよくて、
一瞬たりとも隙がない、素晴らしい出来なんじゃないかと思います。はい。

ミヤコとか根津あたりは惜しいよなあ。
竜の死にざまもちょっと。原作準拠なんだけど、途中がないから???ってなるかも。

金田の若々しい声がいいよね。
鉄雄の記憶の映像とか、ぐっとくるし。
バイクの映像がとにかくかっこいいけど、でも車の描写も良かったと思う。
群衆のひとりひとりが全員違うファッションに身を包んでいるのも、
丁寧な仕事で感心しきりです。

原作通りであのクオリティのアニメ作ってくれたらみるのになあ。
5部作くらいでも大丈夫。ちゃんと追う。

2015-09-06(Sun)

「ビューティフルマインド」「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」

「ビューティフルマインド」

ラッセル・クロウ主演、実在するアメリカ人学者ジョン・ナッシュの半生を描いた作品。
天才ゆえに周囲と馴染めず、いつの間にか統合失調症を発症、
それでも妻の献身でなんとか立ち直り、最後はノーベル賞まで取ったという
非常にドラマティックな天才の物語。
でもあとからWiki見たらちょっと引きましたw
でも、その破天荒さこそが天才の証明になっているのかも、とも思ったり。

精神を病んだ人の見る世界と、回復していく時の様子を疑似体験しているような
そんな気分にもなれる一本かもしれません。
幻の人物の台詞って、現実との整合性をなんとか保とうとしてくるのだなあ……と
妙に感心してしまったりして。
ひとの心の不思議さも感じさせてくれる作品かなと思います。

にしてもジェニファー・コネリーが美しい。



「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」

多分そうだろうなーって思ったんだけど、調べてみたら案の定二作目。
でも、大体の話はなんとなくわかりました。

でっかくて丈夫な盾を持ったヒーロー。それが、キャプテン・アメリカ。
アメコミのヒーローらしいキャラクターで、好感度大です。
あの盾丈夫でいいよね。
この作品に出てくる敵、ウインターソルジャーもカッコよくてドラマティカルで良かったです。
アクションのシーンが派手で、特に中盤の3対1の地上戦は良かった。

途中から空を飛び始めるサムは、ペイン&ゲインでニンジャプレイしてた人だなって
それが一番気になりましたよ!
っていうかペイン&ゲインは全員揃ってアホの役が上手過ぎたよね。
今度もう一度見ようと思う。

2015-09-02(Wed)

「ゴール・オブ・ザ・デッド」

「ゴール・オブ・ザ・デッド」

フランス産ゾンビ映画。
あらすじがあんまりな感じなので観てみました。

かつてはスター選手として名を馳せた主人公サム。
ところが色々あった挙句地元を捨て、パリにいったもので
故郷では相当な嫌われ者に。
そろそろ引退間近になって、久しぶりに試合のために故郷へ凱旋するが、
サムに恨みを持つ元・親友が、試合のために飲んだヘンテコな薬のせいで
ゾンビになったからさあ大変!

という話。

ツッコミどころが多すぎて、これがフランスの感じなのかなあと思いました。
映像の編集とか、見せ方はいいんだけど。
シナリオとか後半急に挟まれてくるギャグとかが「えっ?」ってなる感じ。
とにかく、映像はいいのに「こまけえことはどうでもいいんだな」って
思わされて、でもそれでちょっと笑ってしまったw

最初にゾンビ化してしまうのは、地元サッカー選手のジャノなんですが、
ドーピングだよーって注射を打つ(この注射の打ち方がまず衝撃的に雑)
突然発症からの、謎の白い液体を吐きまくり。
この吐瀉物で他の人もゾンビ化しちゃうんだけど、
ちょっとげえって吐き出すんじゃなくて、もうジャアジャアジャアジャア
顔にかけまくるんですよ……。

サムたちのチームがバスでやってくる時に、まずジャノをはねる→気づかず
選手を一人置いて行ってしまう→気づかず
ジャノがいないからとりあえず試合始めちゃおう!
あともう、フーリガンもどきの連中も酷いw
試合中のピッチがとにかく暗い。

ゾンビはなんとなく、生前好きだったものにこだわる、みたいな描写はあるんだけど
ええ、そうなるかあ?って感じで展開していき、
もうこの斜め上具合を楽しむしかないのかなって感じかなあ……?
ショーンオブザデッドの影響は、かなりあるのではないかと思いました。
途中で唐突に激しくグロを見せてきたりとかね。

ゾンビ大好きでなんでもみておきたい!って人以外は
そんなに見なくてもいいんじゃないかな……って感じでした。