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2015-11-18(Wed)

「マシンガン・ツアー ~リトアニア強奪避航~」

「マシンガン・ツアー ~リトアニア強奪避航~」

あらすじに惹かれてみてみました。
制作はイギリス・リトアニアとあるけど、これリトアニア的にはOKなの?

主人公はイギリス人の四人組。
近衛兵のマイケルは誕生日を迎え、恋人にプロポーズしようと張り切っているのに
アホな友人3人組がどうしても来いとやかましい。
5分だけだぞ、と付き合うが、車で待っていてもちっとも帰ってこないので
様子を見に行くと銃声が。友人たちはマフィアから大金と指輪を奪っていたのだ!

ド素人のやり方ではすぐに足がついてしまって、
まずは公共の場で働いているマイケルが補足されてしまう。
恋人からは鬼電、逃げようとした先では友人たちが高飛びを目論んでいて
それに巻き込まれてしまうのだが、火山活動のせいで飛行機はみんな欠航、
もしくは近くの空港に降りてしまい、目をさますとそこはリトアニア。

言葉は通じないし、美人局だの強盗だの、ついでにイギリスからの追っ手もやってきて
四人の逃避行は大混乱、みたいな話。

物語自体はただドタバタするだけ、東欧の自虐的なネタ満載で
見ているこっちは苦笑い。
まー、くだらない映画です。いい感じに不謹慎の針を振り切っていて。
最後の最後、みんなどうなっちゃったのかなーって心配になりますけど、
暴力・エロ、バランスがちょうどいい。やり過ぎない不謹慎って、なかなか難しいと思うので。
皆さんバンバン撃たれるけど結構元気の安心仕様。

オバカ映画好きにはおすすめしたいかな。
ただ、リトアニアには絶対行かないぞって気分になるけど。
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2015-11-17(Tue)

「ミュータント・タートルズ」

ミュータント・タートルズ

2014年版。亀の忍者のやつ。
むかーし見たなあっていう懐かしい気持ちで。

マイケル・ベイ制作だけど、監督ではありませんでした。
だから爆発もほとんどしないし、人が串刺しになることもないという。

宇宙から来た謎の物質を投与されて進化した亀が
こっそり忍者の修業をしてて、ニューヨークを跋扈する悪の集団を倒す。
シンプル極まりない物語。

テレビレポーターのエイプリルはスクープを探していて、
偶然倉庫を襲う「フット団」の姿を目撃する。
それを謎の黒い影が襲撃。フット団は退散し、倉庫は守られた。
黒い影は謎のマークを残し、とても人間とは思えない動きをするのだが……。

みたいな導入で、主人公エイプリルの勤め先の上司がウーピー・ゴールドバーグ。
久しぶりに見かけたのでビックリしちゃった。もう還暦なんすね。

次に起きたのは地下鉄の襲撃事件で、
みんなが逃げる中エイプリルは記者魂を炸裂させて現場へ潜入。
ヘンテコな軍団に捕獲されるも、期待通り例の集団が現れ、
フット団は撃退され、去っていく正義の使者を追うと、巨大な亀人間が屋上でフィーバーしていた。

タートルズのみんなはなんというか、原作に忠実な姿で正直不気味。
でも明るく楽しく元気よく、しかも昔エイプリルの父が研究をし、
エイプリル自身も世話をしていた亀たちの進化した姿だと知ってびっくり仰天。

で、みんなで悪いやつをやっつけた、という話でした。
タートルズの動きが面白い。CG丸出しで今時感が薄いんだけど、
とにかく移動のシーンが見ていて楽しい。下水道と、最後の雪道がいい感じ。

気になるのが、敵の一人、謎の日本人? シュレッダー。
なんで時々日本語吹き替えになるのかな。
突然英語に戻るので、なんだかフフっと笑ってしまう。

日本の文化をどこから仕入れたのか問いかけたくなるトンデモジャパン風味は
味わい深くていい感じです。
センセイ!って呼ぶのも良い。

日本のフルアーマーをメタルアレンジしたスーツもなかなかいい感じ。強いし。
悪役のスケールが大きいんだか小さいんだかさっぱりわかんなくても、
それはそれで、みたいな。
主人公の同僚のお兄さんも、中途半端にオッサンだしイケてないけどそれもよし。

気楽な気分で見るのにピッタリ。
最後のジェットコースター風の演出も面白くて良かった。

2015-11-16(Mon)

反省文

唐突に小説を書いてみよう、と思いついてからそろそろ5年が経ちます。
本をたくさん読んでいたのははるか昔のことで最近はさっぱり。
しかも、文章を書くなんて、高校の授業以来でした。
その後はデザイン系の学校に行ったし、仕事でも文書を作ることはなかったので。
企画書なんかはたまに作りましたが、文章力は求められていなかったし。
誰かから連絡きても返事に何か月もかかるメール不精だし。

小説を書いてみようと思ったのも動機が全然純粋なものではなくて、
小説を書きたいからじゃなく、マンガは描けないからっていう。
絵もそんなにうまくないし、家の状況からしてマンガをっていう状況でもなかったので。
時間もないし、じゃあ原作は?と考えて(当時バクマンなんか読んでたから)
ざっとメモに書き出してみたら、あとから読み返した時に意味がわからなくて
細かく書いてみたら、あれ、これ小説になるんじゃないの? みたいな流れ。

ものすごーく昔に、いっぺんだけ書いてみたことがあったのです。
当時はTRPGにハマってて、友達がリプレイ書いてて面白かったんですよね。
でも自分でやってみたら、全然ダメだなと。読み返した時にわからん、
他人には通じないぞっていう出来になったので、やっぱ文字は駄目だなと諦めました。

そういう思い出があったのと、自分ひとりで書いているだけでは最後まで辿り着けないのでは
という不安があったので、どこかで発表できないか探したわけです。
あんなにあると思わなかったけどね、小説投稿サイトなんて。
昔はコピーして人に配らなきゃならなかったのになあ、なんて思いながら登録をして
勝手がわからないながらもばーっと一気に載せちゃって。

最初に書いたのが「狼少年の初恋」。衝撃的にヘタクソでした。
投稿してから小説の書き方を調べて、あとから直したくらいの素人ぶりです。

今でもへたくそですが、それはまあいいとして、
それから短編を書いてみたり、企画に参加してみたりしつつ、
まずは一作目を最後まで書きました。下手なりに。

そのあと、二作目の長い話を書いたんです。
「Project Beauty」という、名前と外見のギャップに悩む女の子の話。
コメディ色強めで、転校先で出会った男の子に翻弄されて、一生の友達を見つけるっていう。

顔がイマイチならメイクでなんとかすりゃあいいじゃない、とか
服装をチェンジしてイケてる女の子に!
っていう話は世界になんぼでもあるのはわかっていたので、
メイクだけ、ファッションだけじゃなくて、トータルでコーディネートされた挙句、
主題はそこじゃなくてその先に芽生える友情と、勇気の話にしたいなあと。
私は恋愛ものは普段からとにかく興味がないのに、
一作目をなぜか恋愛ものにしてしまったので、今度は甘いのゼロにしようと決めて書いて、
これも本当にウケなくて、読んでいる人は本当に物好きだなあなんて思ってたんですが。

最終的にはそれなりに読者もついたかな、という結果になりました。
あのサイトでは全然からっきしなんですけどもね。
自分の代表作はこれなのかなって考えていました。
(数字みてみたらなんだか違うみたいですけども)


これは、とある賞にも参加して、準グランプリに選んでもらったりもしたんです。
今はもう公式のサイトもないし、インタビューなんかも見られないし、
あったんだかなかったんだかわからないくらいの存在になってしまいましたけどね。

賞を頂いて、書き直したんです。電子書籍化のために。
ちなみに講評では長いと言われました(本当に長い)。
一冊の本にするならば大体10万字くらいが適当なのかなというのは私の中にもありました。

この話は33万字もあって、中学校生活を大体一年近くじっくり書きました。
時間の経過自体は、1年生の秋から高校入学までなんだけど、メインは1年分。
転校してきてから、次の年に先輩たちが部活を引退するまでが中心になってます。

それをはしょってはしょって、四分の一くらいにしなきゃいけないよと。
書き直すにあたって、そういう話になりました。
そうなると、登場人物が多すぎたんだよね。

電子書籍は一昨年の11月辺りに配信されて、去年の年末で停止になりました。
今はもう、改訂版は見られない状態です。私も公開していないし、する気もないし、
もしかしたら契約がどーのこーのという可能性もあるので。
その辺りもはっきり理解できないくらい、すごく雑な流れで停止してしまったので、
そう望んだのは自分なんだけど、ほんの少し後悔もありまして。
買ってくれた人がどれだけいたのかは全然わかんないです。
でも多分ちょっとくらいはいたであろうその方たちに申し訳なかったけど、
でもそのままにしておくにはキツイ状況だったので、停止にしてもらいました。

というわけで二度と公開されない電子書籍版の「プロジェクトビューティ」なんですが、
小説家になろうで公開されているオリジナル版とは、結構設定が違います。

まずは、部長と副部長がいない。桐絵と礼音がいないのです。
誰かを切らなきゃいけないと考えた時に、一番影響がないのがこの二人だったので仕方なく。
それから、良彦の姉である優季。
本当は一番切りたくなかったこのキャラクターをやむをえずいなくしました。
華恋の両親と妹も影を薄めて、美女井家のあったか家族感はダウン。
メインを「友情」に据えるとこうなってしまった、みたいな結果です。

出来自体はどうだったのかな。あの頃は納得していたつもりだったんですが、
今となってはわかりません。文章はまともになっていたと思います。
ちゃんと見てもらったので。


一昨日から自分の持ち物の整理を大々的にやっていて、見つけちゃったんですよね。
一昨年の手帳。一応中身を確認したら、電子書籍版のメモがいっぱい書いてありまして。
そこに、削らなかったけど大幅に設定を変更されたゴーさんのページがあったんです。

ゴーさんはオリジナル版ではモグリの理容師として登場するんですが、
電子書籍版ではよう子と同級生の中学二年生に変更されています。
そもそもの設定がアレなので、ローティーンに読んでもらいたいという願いのせいで
変更せざるを得なくなりまして。
で、中二のゴーさんの絵が描いてあったんですよ。

そもそもイラストなんかどこにも出て来ないので意味はないのですけどね。
ただ、自分が書く時にイメージを固めるために描いているだけのもので。

オリジナル版では髪型はチリチリパーマ→七三で、だて眼鏡をかけてるイケメンど変態。
電子書籍版では、ちょっと神経質そうな眼鏡の優等生風、実は中身は変態、に変更しています。

その絵をみたら、なんだか急激に申し訳ない気分になってしまって、
しばらくショボショボしちゃって片付けが手につかなくなってしまいました。

架空の人物なんだけど、でも、もう二度と世界に現れないんだなあって思ったら
妙に悲しくなって。本当にしょーもないんだけど、泣いたりしちゃって。

電子書籍版の配信停止の理由は、私のメンタルの弱さのせいです。
色々あって、辛くなってしまって、わがままを言いました。
一昨年の夏からどうしようもなくモチベーションもなくなったし、
なんのために書いているのかもさっぱりわからなくなりました。
ついでにいうともともとのコミュ障が加速して人と関わるのも辛くて、
それでツイッターもいきなり辞めました。


ちゃんと続ければ良かったのにという思いはずっと心のすみっこにあったと思います。
ツイッターはまたアカウント作ればいいし、
いいネタがあればまた小説も書けるでしょう。

でも、あのゴーさんは永遠にもう封印されてしまうのだなーって。
いや、オリジナル版のゴーさんの方が好きなんだけどね。

この二年間、望んで引きこもった割になんの成果もなくて、
その象徴が14歳のゴーさんってことなんでしょうね。きっとね。
電子書籍版の公開云々自体はもう別にどうでもいいんだけど、
せっかく積んできたものを自分でわーっと壊してしまったことに
自分自身で呆れちゃって、それで辛いのだと思います。


去年はものすごく忙しくて、それで思考停止していた部分もあると思います。
人と関わるのが苦手なくせに、無償でひとのために働いてました。
好きな人のためになら一生懸命になれるのですが、人前に立ったり大勢と話すのはしんどいです。
そういう無茶苦茶に混乱した自我を抱えていて、辛いって勘違いしているのです。

こんなアホな状態を、そろそろ卒業したいと思いました。
もうちょっと前向きに、四年くらい前の自分に戻りたいなって。

こんなバカを気にかけてくれる人もまだ少しいてくれるので、
そんな皆さんにありがとうとちゃんと言おうかなと思います。

昨日の夜、こんな気分でした。最近すぐ忘れちゃうので、ここに書いておきます。
みっともないけど。

2015-11-14(Sat)

大掃除中

今住んでいる家にやってきてから丸10年が経って、
あちこちボロが出始めていたりして。

家電は一斉に駄目になり、ソファもずいぶん痛んじゃって……
ということで、大掃除することになりました。
そういえば夏に新しい趣味を発見してから、
細かいものが増えたもんなー。そして散らかったなーと。

家族は「いらんもんは捨てる」ときっぱりしたタイプなので、
溜めこみ系の私は普段から肩身が狭い。
3年に一回くらいちゃんとして、と命令された時には
思い切って捨てるようにしております。

使わなくなったPCもまとめて回収に出し、
本の選別も進めて、とにかくいる・いらないをハッキリさせることに。

マニアとかコレクターっていうのは本当に厄介だよね。
ミニチュア・シルバニアファミリー・古いゲームなどなど
ふれてはならない聖域を守るために、思い入れの浅いものはすべてサヨナラ。

特に本については、はっきり生き残ったのは伊藤潤二と原克玄だけ。
このお二人のは大事大事。
だけどるみちゃんの事象、3巻が行方不明だった……。
それから新・黒沢最強伝説の5巻を買ってなかったことが判明。

とりあえず今日は半分終了。それだけでものすごい量のゴミ袋がいっぱいになりまして
家族は喜んでくれましたw こんなに捨てたの?って
でも残念、シルバニアファミリーは全部あるよ!

明日も片付けがんばろっと。

2015-11-13(Fri)

「薔薇の名前」

「薔薇の名前」

フランス制作、舞台はイタリア、でも言語は英語のこの映画。
1300年代のイタリアの修道院が舞台の、不可解な連続殺人事件を描いたものです。
主演はショーン・コネリー。クリスチャン・スレーターが若い。
1986年の映画なのですが、もうショーン・コネリーが渋カッコいいっていう。
当時55,6歳かな。修道士の役なのですが、キレ者の探偵ポジションで、
弟子の若い男の子を連れて陰鬱な修道院を捜査する様が似合いすぎて超大変。

原作はイタリアの小説で、かなり難解な内容だと
映画のあらすじにも表記されていたので、真面目に鑑賞してみました。

キリスト教の歴史がいかに複雑なものか、というのが土台になっているかな。
今でも宗派や考え方の違いがたくさんあって、相容れない方々もいらっしゃると思いますが
はるか昔となればそれはもっと原始的・野蛮な扱いになりまして……。

あらすじは簡潔にまとめるのが難しいし、
最終的な殺人の犯人を書くとかなりヤボだと思うので割愛しますが

詳しくはWikiあたりを参考にされるといいかと。

なかなか修道院で男性しかいない場所をえがいたものってないよな、というのと
キリスト教について多少知っていないと理解はなかなか難しそうだなっていうのと。

タイトルの「薔薇の名前」について、どうしてそんなタイトルなのかは最後にやっと判明。
寒々しい修道院には花なんか咲いていなくて、なんだろなーと。
でも最後にわかった時に、なんと美しいタイトリングなのだろうと感心しました。

とはいえ、途中がすごくアレですけどね。残酷表現まったなしです。はい。

宗教観というのはそれぞれにあっていいものだし、
人生を支えるひとつのエッセンスになりうるものだと思いますが、
行き過ぎた信仰はなかなかどうして、猛毒と化してしまうのだなあと。

狂信者という言葉で片付けるのは簡単ですが、
人の心の強さ、弱さについて考える作品となりました。見て良かった。