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2017-09-20(Wed)

「ゴシカ」「ヴィジット」

ちょっと前に任天堂公式チャンネルで動画を公開していた
「よゐこのマイクラでサバイバル生活」を楽しんでおりまして、
その結果ゲームセンターCXを見たくなる→契約する→
ちょっと前の放送を見る→有野課長がゼルダ楽しい発言連発
で、ああそうだな、ゼルダ楽しいよな……

2週目を途中でほったらかしていたんだけど、
なんとなく気が向いてマスターモードでスタート。
キツイだろうなあ、すぐにあきらめるだろうな……
って思っていたら、これがめちゃめちゃ楽しいっていう。
まずはじまりの台地で敵が倒せないので、
ステルス行動するしかない。
ゲーム性ががらっと変わっちゃってるわけです。

これが面白くて面白くて、ついつい遊んでいました。
やー、ゼルダって本当にいいゲームですね。

でもそれも落ち着いたので(金色のライネルに歯が立たない)
生活も元に戻りつつあり、久々に映画を見る暮らしに。

で、まずは「ゴシカ」。
2003年の映画、ハル・ベリーが主演。

女子刑務所の精神科病棟に勤めている主人公ミランダ。
なんだか様子のおかしい受刑者、クロエのことを気にかけつつ
激しい雨の夜車で帰宅しようとしたところ、
ずぶぬれで立っている金髪の少女をはねそうになってしまう。
どうしたの、大丈夫?私は医師よ……
なんて話しかけながら助けようとすると、そこで意識が途切れる。

目を覚ますと自分が働いていた病棟に収容されていた。
夫を殺した罪で逮捕されたけれど、そんな記憶はないわけで。

そこから次々と起こる不可解な事件。
はたしてミランダはすべての謎を解明できるのか…!?というお話。

正直、ミランダはめっちゃかわいそうなんですけど、
最終的にはなんだかんだで不問になってよかったね、みたいな感じ。
事情が事情だけに、そりゃ精神的におかしくなるよね、って判断されたのかな?



そして「ヴィジット」。
こちらは2015年の作品。
シックスセンスでおなじみのシャマラン監督作品。

シングルマザーに育てられている姉と弟が、
長い間音信不通になっていた(母が連絡をとらずにいた)祖父母から
一度会いに来てほしいといわれ、
家族の仲を取り持ちたいという願いを持ちつつ行ってみるという話。
姉はこの旅行を記録映画にしたいと思っており、弟と手分けして
2台のカメラで一部始終を撮影している。
初めて会う祖父母はいい人なんだけど、なんだかおかしなところもあり。
まあ、年寄りだしそんなもんかな?と思いつつ暮らしていくうちに
段々その「おかしなところ」が耐えられないレベルにグレードアップしていく。

これ、実際にこんな事件あったら超怖えよ!って話でした。
超常現象なんかは起きないんですけど、
その分、現実に起きるかもしんない、と思わされるわけでして。
ヤバかったですね。
同じ人間なのに本当に理解できない、っていうのは
普通に生きている、特に子供にとってはおそろしい出来事なんじゃないでしょうか。
お姉ちゃんはしなくてよかった経験ができたし、
弟に最後に起きた悲劇を思うとなんかもうね。

最終的に弟のビミョーなラップに救われること間違いない。
人間ってこうやって乗り越えていくのね、
みたいな気持ちでエンド。なかなか面白かったです。

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2017-08-24(Thu)

「ゾンビランド」

2009年アメリカのゾンビ映画。
ホラーではなく、ほっこりドラマ寄りのコメディでした。

変異したウイルスが牛から人に感染して爆発的に広がり、
ゾンビだらけになってしまった世界。
ひきこもり気味の大学生「コロンバス」は自分でルールを決めて、
ゾンビからひたすらに身を守って過ごしていた。
街にゾンビがあふれて、さてどうするか。
あてもないし、故郷へ向かってみようか……と考え、
オハイオ州コロンバスへ向かうことに。
その旅の途中で、ゾンビ狩りの得意な男、タラハシーに出会う。
二人旅をしているうちに、ウイルスに侵された妹とその姉に出会い、
だけどその二人は詐欺師で、車と銃をとられてしまい、
だけどまた進んでいるうちに再会して、
なんだかんだで四人でロサンゼルス郊外にある
「パシフィック・ランド」という遊園地を目指すことに。
そこはゾンビのいない楽園なんだと姉妹は話す。

他人を信じない詐欺師姉妹と、
ちょっぴり怒りっぽいマッチョなゾンビハンター、
そしてゲームオタクでひきこもり気味の青年。
警戒しあいながらも、旅をしていくうちにちょっとずつ打ち解けてきて……

みたいなお話。
面白かったです。
ゾンビものなのに警戒、で、珍しく救いのある明るさに満ちているという
とても不思議な一本(もちろんゾンビはめっちゃ出る)。




四人が四人とも自分の名を名乗らず、
出身地などで呼び合うさまが世紀末らしくて良い。
詐欺師姉妹は実にかわいらしくて、
ゾンビハンターと化したウディ・ハレルソンもかわいい。
気が弱く争いを好まない主人公「コロンバス」が緩衝材になって
四人はなんとなくまとまっていく。

ゾンビまみれの世界に救いはやっぱりなくって、
ロサンゼルスに入った時の景色の悲しさは抜群。
希望をもって入り込んだ楽しい遊園地は、
電源をつけたらキラキラと輝きだすんだけど、
それでゾンビがワラワラと集まってきてしまうという恐ろしさ。

で、ネタバレになっちゃうんですけどね。
正直、ゾンビ映画なんで、だれか死んじゃうと思ったんです。
最後はかなり絶望的な展開になるので。

この映画の登場人物、とりあえず一人は死んじゃうんですけどね。
だけどまあ、そこなの?そういう理由なの?って感じでして、
いわゆる王道的な展開にはならなかった……ような
別な意味で王道なのかな。

ゾンビまみれになってしまった世界の話って、
最後の最後に「ちゃんと人類が保護されている場所」とかにたどり着かないと
正直デッドエンド一直線に思えて安心できないまま終わるじゃないですか。
なのに、これは結構、妙な安堵感に包まれたまま終わるんですよね。
それが不思議にさわやかに感じられるという
ゾンビ界ではなかなか珍しい作品なんじゃないでしょうか。

エマ・ストーンが出演していますが、
にこーってしてもらえないとあんまりエマ・ストーンってわからないという。
チャーミングなんですけどね。化粧のせいかなあ。

とりあえず、とても面白いゾンビ映画でした。よかった。



2017-08-15(Tue)

「ポケットモンスター きみにきめた」

ポケモン映画20周年、アニメ版主人公のサトシ原点回帰作、
やっと見てきました。

4月に入院した家人がやっと家に帰ってきまして、
手続きやら片付けやらでてんやわんやしつつ、
もーポケモン見に行かなくっちゃね!と映画館へ。
マーシャドーをもらってきました。
セブンイレブンでもらったミュウ、
ポケセンでもらったビクティニ、
映画館でもらったマーシャドーがいまの手持ち。小学生みたい。


私はあんまりポケモンのアニメには興味がなかったんですが、
XYからハマって、昔のもそこそこ見てはいました。
特に初回のピカチュウのいやいやぶり、
オニスズメ怖えはインパクト大でしたから
(ピカチュウの死んでる感が怖かった)
それをきれいな映像で再現されたのはよかった。

初回の再現のあとは、
もしもあのときカスミに出会わなかったら……
みたいな感じなのかな。
オリジナルのアニメ版ではオニスズメから逃げる途中に
ジムリーダーであるカスミから自転車を強奪し、
そのあと再会して一緒に旅に出る流れですけど、
カスミは出てこなくて、
サトシは一人旅、途中で寄ったポケモンセンターで出会った
ポッチャマを連れた女の子のマコト、
ルカリオを連れた男の子ソウジと
一緒にホウオウを探す旅に出ることに。

ホウオウから命を与えられたという
エンテイ、スイクン、ライコウが出てくるのもいい。
というか、エンテイやイワークの大きさが
しっかり描かれているのがいいよね、と。
昔のポケモンアニメは今ほど世界観に忠実ではなかったというか
看板がカタカナだったり、ポケモンの大きさも適当といいますか。
それがダメだったとは思いませんけど、
今のアニメはそのあたりかなりしっかり表現するようになったので
エンテイ、イワーク戦の相手の大きさはよかったなーとしみじみ。
寝ていてもひらひらとなびくエンテイのたてがみとか
映像はすごくよかったですね。
副監督がXYの担当をしてる人だったので
XY好きの私としては映像にはすごく満足でした。

今回はいろいろと、20周年ということもあったのか
思い切った表現が盛り込まれていて、
特にサトシの見た夢が、現実世界に生きる人間としてはなんともいえない
辛みみたいなのがあったなあと思います。

でも、サトシが目指していたポケモンマスターとはいったいなんなのかが
今回はっきりと示されまして、
それが本当にサトシらしいなあってほほえましい気分になりました。
彼はポケモンのためならビルから飛び降りちゃうし、
マグマにも飛び込んじゃうし、
自ら技も受けちゃうし、無茶苦茶なんですけども、
それだけポケモンを大事に思ってるってことなんですよね。
だからこそ、モノクロで描かれた夢がつらいってことでもあり。

最後の最後、ピカチュウとともにピンチに陥って、
サトシはピカチュウにモンスターボールに入るよう説得します。
ピカチュウはサトシとともにいたいからと拒否、
で、その直後のサトシの行動だよね。
ああ、ってなりました。
愛する我が子を守る母みたいなあの行動に
なんか、ああ、サトシなんだなあって。
XYでシトロンが感じたのはこういう気持ちよな、
って思いました。はい。

個人的にレントラーがすごく好きなので、
途中に出てきたシーンは結構悲しかったりとか、
サトシの手持ちピカチュウとリザードンしかいないのかとか、
(キャタピー→トランセル→バタフリーは登場する)
トランセルと一緒に戦う方法がかなり良かったなあとか、
このサトシがのちのXYのサトシになるんだろなとか。

そしてエンディングですよ。
アニメ版の総集編にふさわしい演出で、
あと「オラシオンのテーマ」がかなり良くて、
歴代ポケモン映画全部みてない私としても
ぐっとくる歌とメロディでした。
今回のゲスト声優もみなさん上手だったので
あと、配布ポケモンのために作られた物語、という感じも薄くて
お話としてもすごくよかったなあと思います。

アローラからやってきたトレーナーも良かったですよ。
前髪がオシャレでね。
シンジとかあの辺のライバルキャラを濃縮還元した感じですよね。
あえて、これまでのシリーズのキャラクターを出さずにいたのが
新しく集大成としてまとめる、という今作の目的にあっていて
良かったなあと思います。

序盤にサトシがワンリキー使いと戦うシーンがあるんですが
それが終わってから背景が映ったとき、
サワムラーと稽古しているトレーナーがいまして。
うらやましいなと思いました。
私もサワムラーとかルチャブルとか、
カイリキーを連れてお買い物とかに行きたい。
そんなこと考えながら家に帰りましたよ。

2017-08-02(Wed)

「ソーセージ・パーティ」

ソーセージ・パーティ

2016年のアメリカ作品。
CGアニメーションの映画です。

とあるスーパーで売られているソーセージのフランクが主人公。
お隣で売られているパン(ソーセージを挟むタイプ)のブレンダと恋仲で
いつか一緒に買われて、その先にある楽園で幸せになろーね♥と約束していたりする。

カートに入れられて連れていかれた先はパラダイス……。
そう信じている商品たちが並ぶスーパー「ショップウェル」は
朝が来るたびに幸せに満ちた歌声が響き渡るところ。
なんだけど、その日、返品されてハニーマスタードが帰ってくる。

外が楽園なんて嘘だ。

錯乱して暴れるハニーマスタードのせいで、
せっかく入ったカートの中は大混乱。
おかげで、フランクもブレンダもパックの中からはみだして落ちてしまい、
そこから恐ろしい真実が少しずつ明らかに……。
ただひたすらに消費されるばかりだった食材たちと、
食い散らかす人間たちの仁義なきバトルが今始まる!

みたいな話なんですよ。
紹介映像や公式サイトを見ると、
あーしょうもない下ネタ満載なんだねー
みたいな感じなんですけど、
実際下ネタは、それもかなりどうしようもなくアレな下が満載ではあるんですけれど、
それ以上にもっとアレなとんでもない展開がぶち込まれておりまして、
ある程度は身構えていたんですけども、
予想外の方向から槍で刺されたような
結構ショッキングな内容でもう最終的には笑うしかないな、
って印象です。
ショッキングとか、笑うしかないっていっても、
もちろんめちゃめちゃに面白いんですけどね。
哲学的でもあり、ある種のリアリティもありまして、
なるほどそうきたかーって感心もすごくあるんですけども、
でもやっぱり振り切れすぎた映像というか展開というか、
これはやっぱり実際に見てほしいなあっておもうんですけど
ある程度ね、大きな心でいろいろ許容できる方じゃないと
厳しいかなって私は思います。
少なくとも、最近周囲に増えてきたマダム方にはオススメできないので
心に豪胆な部分がある人じゃないとダメかなあ、なんて。

なにがヤバイかというのは、
全部書いちゃうと面白くなくなっちゃうので、
ポイントだけあげておきます。

〇ガム

 ガムの元ネタは理解していた方がいいなあと思います。

〇食材がしゃべる世界に足を踏み入れることができる

 食材たちがしゃべっているのは、彼らの間だけのファンタジーではない
 という世界観なんですよね。方法はストレートにヤバイです。

〇食材VS人間

 食材と人間の戦いなんですよ。
 比喩的表現にとどまらないんです。

〇勝利のあとの宴

 実際、ひょっとしたら死ぬんじゃないかって思い詰めていたら
 たとえば世界滅亡の危機に直面して、ギリギリ勝ったら、
 あんな風に弾ける人たちもいるかもしれない。
 そうは思うものの、やりすぎじゃねーの?って。
 でもあそこまでやれるセス・ローゲンたちはすごいし素敵。
 そしてなんだかんだ日本でも劇場公開されたんだから
 まだまだイケるなって思います。そのくらいとんでもなかった。

〇そして最後

 突っ込みどころしかないエンディング。
 ここまで悪ふざけしてなんだかんだいい作品に仕上げられるのすごい。


いろんな人に見てほしいんですよ。
頭をカラにして、おおらかな気持ちでね。
とはいえ、不謹慎の針は軽く振り切れて一周するくらいなので、
そこまでおおっぴらにオススメはやっぱりできない……!
って悶えちゃう作品でした。
どう思われるかは別として、とにかくすごいしヤバイ。それだけは確かです。

2017-07-12(Wed)

「シン・ゴジラ」

「シン・ゴジラ」

昨年公開されて大ヒットだったシン・ゴジラ。
周囲からの評判も上々で、でも劇場に行くチャンスがなくて
今回ようやく見ることになりました。

「もしもゴジラが今、首都圏に現れて大暴れしたら」
という名のドキュメンタリーでした。
現実的で、でもちょっと夢のある、日本的な人間ドラマ。
面白かったです。

実際に東京湾にゴジラが出てきてしまったら、
災害への対策もあんな風に行われていくでしょうし、
無責任な野次馬、不機嫌な当事者たちの反応も納得いく作り。
いざ戦うとなった場合に、どれだけの縛りがあって
なにとなにを天秤にかけなければいけないのか、
大勢の人が住んでいる場所だから、
攻撃のできる軍隊を持っていない国だから、
地球規模で考えるととんでもない事態だから……、と
日本を取り巻くあれやこれやが次々と立ちはだかってくる。

そんな中で、ゴジラをどうするのか、

なにができるのか、

どうやってかわすのか、

などなど、みどころがいっぱい。
たくさん出てくる作戦、会議、肩書などの名前はただの飾りで、
日本はちゃんとああいう名称を付けて管理しながら対応していく国なんですよ、
ってことなんだなあと納得。
スーパーヒーロー1人が止めるんじゃなくて、
使える人材を集めていくつものチームで立ち向かう。
マリオじゃなくてピクミンなんだなあって思ったりなんかして。


最初に出てきた第一形態のゴジラの姿にまずビックリして、
あっという間に進化していって、
米軍の攻撃に対する反応のあまりの激しさにすごくショックを受けて()
実際あんなトンデモ怪獣が出てくる可能性はかなり低いとは思うんですけども、
それでもなんかすごくショッキングな映像でした。

そして最後、なにがなんでも失敗できないという状況に陥って、
やれることを全部やり尽くした作戦がホントに素晴らしい。
ゴジラのいたあの立地を生かしつくしたやり方は非常に熱くて、
そしてなによりも日本的で、
邦画にありがちな無駄な余白は一瞬たりともない、
脳が心地良く疲れる作りのいい映画でした。

個人的には、石原さとみさんの「コピー」の発音がツボで、
「キャピー」って真似して遊んでしまいましたとさ。

こんなの作られちゃうと、これまでの路線のゴジラはもうなかなか作りにくいかもね。
なんて思ったりもしました。