忍者ブログ

2017-10-18(Wed)

大逆転裁判2

大逆転裁判2をクリアしました!

発売日に買って、よしそろそろやるかと決めたのが8月の上旬
だったのに始めたのは9月で、結構時間がかけてクリアしました。

1がとても面白かったのに、
とにかくなにもかもが半端でスッキリ解決する部分がなかった、
つまり続編前提の作りだったので、
だけどとっても面白かったので待望の2だったんですけど
もうちょっと早くリリースされたらよかったかなw
内容を忘れすぎてていけませんでした。

軽いジャブのようなチュートリアル的1章が終わったら
まずは回想からスタート。
夏目漱石が容疑者として出てきたことは覚えていても、
事件の細かい内容と真犯人については覚えておらず……。
人物名とかは覚えてたんですけどね。トホホ。

でもまあ、多少の忘却があっても問題なくプレイはできます。
なるほど君といい、すさとちゃんといい、
やっぱり巧節が効いてます。これを待っていた。


続編前提の1の続きですので、
1をしっかりプレイしていないとわからないつくりの2。
正直これは、「前・後編」だったよねってな感じ。

キャラクターが3Dになって久しい逆転裁判シリーズですが
今回は非常にいい感じに3Dが活用されていて、演出は◎。
1から続いていた、作品の深い底部分に流れていた謎は
最終章まで遊ぶと一気にぜーんぶ超絶スッキリするつくりでした。

1でうっかり死んでしまった、
キルヒアイス的存在の亜双義君。
アイリスの父、バンジークス検事の苦悩、
それからホームズと相棒の「ワトソン」ですよ。
二人のスピーディは推理は面白かった。

と、みどころが多くて、よかったっす。


個人的には、ホームズの得体の知れなさが振り切れ過ぎてて、
あんまり彼のことを好きにはなれませんでしたが(これは1からそう)
なるほど君の心の声とか、目のキラキラ具合とか、やっぱり好きだなあ。
本家の裁判シリーズに違和感を覚えている身としては、
本来の逆転裁判に戻ってきたなって感じ。
逆転裁判の1~3を濃縮還元して転生させたものが
大逆転裁判の1・2だったと思います。

オマケのシナリオは、本当に超オマケって感じで
ちょっとだけ残念だったかも。
5の追加シナリオくらいあるかと思ってたらそんなことありませんでした。


亜双義君、好きだなあって思ってて、
あの髪型見たことあるなって考えてたら
「エアマスター」の金ちゃんですね。
もしかしたら男女問わず、おかっぱキャラが好きかもしれない……
ってことに気づいた名作でした。


ただ、これで遊ぶなら、
逆転裁判1~3と大逆転の1は確実にやってないと楽しめないかな?
逆転裁判1~3をやったなら、
逆転検事も1と2をやらないといけないし。
おすすめのハードルは結構高いかもしれません。
PR

2017-10-15(Sun)

「アメリカン・サイコ」

「アメリカン・サイコ」

2000年のアメリカ映画。
1991年に出版された小説が原作で、その映画版。
主演はクリスチャン・ベールで、
ディカプリオを主演にという話もあったそうですが
これはベールで正解だったなー!って感じ。
ディカプリオ大好きなんですけども、
彼が主演だったら相当印象が変わったと思います。
クリスチャン・ベールの端正で誠実な顔立ちが、
そして美しくビルドアップされた体が、
狂気に満ちた主人公にぴったりでした。ホントに。


ウォール街でバリバリに働く主人公パトリック・ベイトマン。
こだわりぬいた美しい部屋。
トレーニングを欠かさず、自身を美しく保つために努力を欠かさない。
と、一見欠点が見当たらないほどのデキる美男子なんですが、
実は超クレイジーなサイコ連続殺人鬼だったんです!

というお話。

かと思いきや、本題はそうではありません。
なんというか、せわしなく競い合いお互いをマウンティングしあう人生の
虚しさというか、その人そのものが「本当の意味で生きているのか?」
と問いかけるような感じの終わり方。


パトリックは、自分がいかに優秀で認められた人間か、
ものすごく気にして生きているように見えます。
ところが、そこまでじゃあない。
なので、特別になるために、他人をまるで虫のように殺していく。

と思いきや、それすらも「実は彼の妄想なのではないか?」
って描き方なんですよね。
所詮、こいつは特別なんかじゃないんですよ。
どんなに心の中に渦を作っていたとしても、
実際には実行できなくて、ノートにこうしてやる!って
書きなぐるしかできないような矮小な人間なんですよ、
みたいなエンドなんです。


「みたいな」エンドでして、
実際がどうなのかは、見た人がどう感じたかに委ねられるという作り。
見終わってからいろいろ考えて、
考察しているサイトなんかも見たんですけど、
大体3つに意見が分かれるみたいですね。


私としては、たぶん連続殺人は彼の妄想だったんだろうと思うんですが、
でもやっぱり、すべては実際にあった、がいいかなって。
その方が、世界の狂いっぷりが際立って刺さるかな、なんて感じました。


にしても、あんなにもグロテスクなベッドシーンが存在するとは、って感じ。
あの女性たちからしたら爆笑だよね。
いや、笑えないかな。本当にヤバいヤツだったなって思うもんね。

クリスチャン・ベールの良さを再確認できる名作でした。
オススメしにくい名作がまたひとつ……。

2017-10-12(Thu)

「キアヌ」

キアヌ

2016年のアメリカ映画。
タイトルが気になっちゃって、ついつい見たんですけど
まー面白可愛かった。
この作品での「キアヌ」とは、子猫の名前。
この子猫が神がかった可愛さなんです。そういう映画でした。


ある日とつぜん家の前にあらわれた超ラブリーな子猫。
キアヌと名前をつけて可愛がっていたら、
ギャングに誘拐されてしまうという恐ろしい事態に。
イケてないいとこ同士、レルとクラレンスは
子猫可愛さにギャングたちの中に潜入することになってしまってさあ大変。

大真面目な二人が、必死に頑張る姿はわりとよくあるコメディなんですけど
そこにキアヌの超絶ラブリーぶりが加わるというね。
猫好きにはたまらん映像ですけども、
そこまでずっと出演してくれるわけでもないので
あんまり期待しすぎてもいけないのかな?

にしても、キアヌの映画風コスプレ写真の出来の良さは素晴らしい。
マッドマックスの写真は私も正直欲しい。

あと、キアヌっていったらリーヴスでしょ!って人も
安心してください。出ます。


2017-10-11(Wed)

「ミュージアム」

ミュージアム

2016年の邦画。
小栗旬が主演。カエルのマスクを被った連続猟奇殺人犯と刑事の攻防。

犯人であるカエル男の正体については、
映画が公開された時にぶわーっとネット上に溢れてきたので
えーあの人なのー意外ー!みたいな気持ちはナシ。
原作は未読です。


ある雨の日に、犬に食い殺されるという残酷な殺人事件が発生し、
警察の捜査が始まります。
現場には「ドッグフードの刑」と書かれたメモ。
そしてまた別の雨の日に、体の一部を切り取られたニートの死体が発見され、
そこには「母の痛みを知りましょうの刑」のメモが。
同一犯による犯行だろうと捜査を始めると、
まったく接点のなさそうな被害者二人にある共通点が見つかる。
4歳の女の子が殺され、巨大な樹脂の直方体に閉じ込められ、
自宅の玄関前に置かれるという猟奇的な事件、
その犯人の裁判で、裁判員を務めていたというもの。
すぐに裁判の関係者が保護されることになるが、
犯人のフットワークは超軽い。
裁判官も裁判員も次々と死体で発見されていく。
沢村刑事の妻も事件の裁判員。
夫婦の仲が冷え切っていて行方のわからなかった妻も、
あっという間に連れ去られてしまい……。


カエル男の正体は?
沢村は連れ去られた妻と子を救えるのか……!?

みたいな話です。
全体的によくできてました。
正直、カエル男の犯行はかなりグロい内容のものばっかです。
が、なぜなのかな。映像はよくできていたのに、怖くはないという。

主人公沢村は組織から一人飛び出し、仲間から追われながらも犯人を追い、
絶望の底に叩き込まれちゃうんです。かわいそう、なんだけど。

なんでしょうね。
自分でもよくわからないんですけど、
怖くはなかったです。あと、あんまりウワアとはなりませんでした。
よく配慮された映像だったってことなのかな。



このスッキリとしていない感想が出てきたのは、たぶんですけど
主人公はかなりイヤな目にあうけど、最終的にはだいぶ良かった、というのと
カエル男が強すぎて現実感がなかったからかな?
犯行があまりにも素早すぎて、創作感が強かったのかもしれません。

後半はカエル男と沢村、2人の戦いが結構長く描かれてまして、
カエル男の生活の中に筋トレでもあればもうちょっと面白かったかも。

あとは、映画ならではのドラマティックすぎた、西野刑事のシーン。
本当の刑事さんでも、やっぱり仲間を優先するのかな。
犯人を追うという選択肢も、あったと思うんすけどね? みたいな。

でもよくできてました。とても。
個人的にはグロさはゼロといっていいほど感じませんでしたが、
もちろん画面がヤバいと思う人もいっぱいいると思います。
R指定がないのはわからないでもないけど、
異を唱える人もいるかもしれないですねえ。

2017-10-10(Tue)

「ストリート・オーケストラ」

ストリート・オーケストラ

2015年ブラジルの映画。
実話がもとになっている作品。

かつては神童と称えられた一人のバイオリニストが、
楽団のオーディションに落ち、失意の中、しかたなく就いたNGOの仕事。
スラム街にある学校で、子供たちに教えることになったんだけど、
彼らの日常は、せわしなく、暴力と貧困に圧迫されていて……。

みたいな感じ。
「天使にラブソングを……」の2作目みたいな?
って思っていたんですけどね、途中までは。
だけどやっぱり、同じように貧しい場所で暮らすガラの悪い子供ったって、
アメリカとブラジルじゃあ違うんですよ!って話でした。


大人たちにこき使われ、実入りのいい仕事をしたいなら犯罪に手を染めるしかない、
バイクは盗難車、女の子は、望んだものかそうではないかわからないけど妊娠中。
ちょっとしたことで諍いを起こし、希望も安心も、静寂もない暮らしの中にいる子供たちに
本当の音楽を教えるのは大変なことなんです。
だってお金にならないからね。
大人が「豊かな心をはぐくむために音楽をやらせよう」なんて考える世界じゃないんですよ。

才能豊かなサムエルの演奏と熱意に心を動かされ、
主人公ラエルチは一生懸命指導をします。
それでやっと少しずつこどもたちも、音楽を楽しむようになるのに……。

もうねえ。
悲しいったらないんです。

誰もが健康で、清潔な家があって、ご飯が食べられて、毎日学校へ行って、友達がいて。
そりゃ日本のこどもたちにも、悩み深いことはいろいろあるとは思いますが、
それって、安全・安心、守られている立場が当たり前だから、なんですよね。


その後に彼らにあるのは、ただ音楽だけ。
それだけでいいと、彼らは思ったんだと思います。
暴力や恫喝、貧困、争い、不信は彼らにとって当たり前でね。
それに文句を言うのではなく、音楽を愛する者として毅然として立つという。

あまり多くを語る作品ではないんですけども、
最後じゃあじゃあ涙が出ちゃったのは、
彼らの覚悟のようなものを感じ取ったからだと思います。

当たり前の平穏に感謝しようと思える映画でした。見て良かった。