ダンガンロンパの制作陣の新作ということで楽しみにしていて、予約してソッコープレイ。
で、クリアしてしまいました。
シナリオは一本道なので、やあ終わってしまったか……という気分です。
今回は特殊な能力を持った「超探偵」と共に、大いなる謎に包まれた特別な自治区「カナイ区」を調べにいくという話。
というといろいろ御幣があるほどに設定は込み入っているんですけどね。
主人公「ユーマ」は記憶を失っており、探偵見習いとしてカナイ区へ特別列車で向かい、様々な事件に巻き込まれながらも秘密に近づいていく……みたいな展開をしていきます。
ゲームの流れはかなりダンガンロンパ的で、でも推理部分は逆転裁判風味だったかもしれない。
まともに機能していない警察的組織をどう黙らせるかという切り口で真犯人を探し、指摘するので。
作中に出てくる事件に対する謎解き自体は、全然難しくないし、むしろ簡単だったと思う。
けれど、切り方の角度が難しい。世界設定がかなり変わっているので。
なので、謎自体は頭の中で既に理解できているけれど、どう料理したらいいのかで悩むっていう。
世界観のトンガリ方はどうかしているレベルで、さすがこのチームが作っただけあるなという印象。
よくない点としては、ロードが長いのがまずは一番かな。
画面の読み込み方がなんだか不安になるガタガタぶりで、このまま落ちるのではという気分になったので。
イベントによってはちょいちょいロードを挟むので、この遅さはストレスだったかもしれない。
もうひとつ、メインシナリオ以外の寄り道部分が淡泊すぎるってところかな。
探偵らしく街の人から依頼を受けるけど、ヒントが丸出しなのでおつかい感がMAXに。
演出もほとんどないと言っていいレベルで、本編との差が大きすぎるかなあ。
良かった点は、まずはなんと言っても死に神ちゃん!
死に神ちゃんの可愛さは歴史に残るくらいじゃないだろうか……。久しぶりに心の底からときめくキャラクターと出会えたと思った。
主人公ユーマの記憶と引き換えに、特別な力を与えてくれる死に神ちゃん。
↑普段はこんな感じで主人公についてきてくれる。死に神ちゃんマスコット欲しい。
表情が豊かで、とんでもないことばっかり言うけど、優しいところもあって。
ユーマが事件の謎を解くために「謎迷宮」に入ると、人型に変わるんだけどね。
この人型の死に神ちゃんもほんとにもー、かわいい。可愛すぎる。
ユーマとのバランスが良いし、いちいち口からいろいろ出すし。
樽から飛び出した後のグラビアポーズも素晴らしい。
ひとつだけ贅沢を言っていいよと言われたら、樽に入る時の水着が変わったらいいのになと言うだろうな。
「俺様ちゃん」の一人称も、「なぞまるー」も本当に良かったな。
シナリオのぶっとび具合と死に神ちゃんで、このゲームの95%くらいが占められているんじゃないかなあ。
仲間の超探偵たちもそれぞれキャラが立ってて良かったけど、活躍の場がちょっと少なかったかも。保安部もか。みんな出番少なかったね。
超探偵は多分DLCでもう少し活躍するとおもうけど(4種類あるみたいだし)、全体的な演出はやや弱かったかもしれない。
そもそも3Dのキャラ劇がちょっと貧弱だったかな。
特に演劇部の作中作の見せ方はもう少しなんとかならなかっただろうかという気はした。
プレイ時間の割に、短く感じてしまうというか。
ダンガンロンパもザンキゼロも半2Dって感じだったので、慣れないのかもしれないけど。
とはいえ、キャラクターの3D化は見事だったと思います。
あの絵をそのまんま立体に出来ていて、謎怪人のデザインも含めてかなり好き。
メタなネタの入れ方も、相変わらずさすがだなって感心しました。
特に血の話。真剣にやられたわーって思ってしまったw
ネタバレしたくないので内容にはほぼ触れられないけど、いろんな箇所でほわーってなってしまった。
驚きもあったし、うぐぐとなったし。
過ぎた悪趣味を突き付けられて、クリエイターの覚悟を感じさせられたりね。
なにがいいって、この感覚がいいんだと思う。
こういうものを作ったぜ!って見せつけられるのが。
追加コンテンツがいつ来るかわからないけど、濃いものが遊べたらいいなあ。
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