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2014-11-20(Thu)

「HK 変態仮面」

風邪ひいて引きこもってるので、映画三昧。
というわけで「HK 変態仮面」。
気になって仕方なかったので結局借りてみた。

これとマチェーテキルズを借りたんだけれども、
久々にディスカスさんじゃなくて、店舗の方で借りたんだけれども、
マチェーテがね。
まだまだ人気作、とかのコーナーにあると思ってたんだよ。
そしたらないの。ランキング、新作、準新作になりました、の棚にもないの。
散々探したけど見つからなくて、最終的に店員さんに聞いたよ。
「マチェーテ・キルズどこにありますか?」って。
店員さん「ムムッ!」って感じの顔だよ。
しかも変態仮面まで借りてw 別にどう思われたっていいけど、
こういうものこそディスカスで借りたいのに!なんで対象外なの!バカ!


で、変態仮面。むかーしむかしジャンプを読んでいた頃。
どのくらい前なのかなあ?(*1)
とにかく、かつて愛読していた時代に輝いていた作品だし、
福田雄一が監督しているなら見るしかないじゃない……。
福田監督なら、原作モノでも愛情たっぷりに仕上げてくれるって
確信できるステキな人なんだからさ……。


まず、最初にお母様の登場。
片瀬那奈のこのやりきった感。素晴らしい。
「きれいなお姉さんは、好きですか」とかやってたのに!
いつの間にかこんなにもやり切る人になって。好き!

そして主人公、変態仮面を演じるのは鈴木亮平。
彼も素晴らしいよね。なんだろうね。
初めてパンティを被るところね。
葛藤を口に出して震える彼、素敵だよねw超素敵だったね。

肌に吸い付くとか、テンションが上がるとか。で、クロスアウッ!
見事な肉体。完璧な変態仮面がそこにいた。
っていうか顔w 顔はどうしたw いやでもこれ完全再現だわw
みたいな。ポージングがいちいち完全で、なんかもうたまらなかったw
何回も吹いた。吹いてる自分が滑稽でもあったし、なんかもう
この映画を至極真剣に真正面から作ったスタッフに敬礼したくなった。

物語は、変態仮面が正義の行いをする
 ↓
高校に変なヤツが来る
 ↓
変態仮面が戦って倒す。

というごくごくシンプルな物語。
ただ、全員変態なだけっていう。
モーホー仮面とか今時、大丈夫なのかっていう不安があったけど、
それ以外は素晴らしい脱力感。

変に美しくしたり、壮大にしない。福田雄一偉い。

で、最終的に「ニセ変態仮面」が出てくるんだけれども、
引き締まりまくった鈴木君とは違って、尻の肉がぷるんぷるん揺れてて
なんかそれがもうおかしくっておかしくって。物悲しくもあってw
あわれを感じました。そんな感じ。そういうわびさびの域にも達してた。

愛子ちゃんも本当、可愛くって。良かった。
っていうか、「先に股間に顔をうずめられた方が負け」みたいな勝負の仕方が
すんごいバカらしくてw
なんで武器はおいなりオンリーなのw
そういう事でいいの? 変態なのね! みたいな心持に。

最後のアレはいらんかったんでは……と思いつつ。
12歳以下は見ちゃ駄目なんだってさ。
13歳以上で良かったです。


(*1)22年前でした……。
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2014-11-20(Thu)

「マチェーテ・キルズ」

マチェーテ・キルズ

親愛なるガンジス先生から猛プッシュを頂いたので観てみた。

いやー。
すごい悪ふざけ感w しかもゴージャス。
よくこれだけのメンツが揃ったよね、という顔ぶれなんだけれども
この人数が多い分皆さん出番が少ないのでは……。
この心配が一番デカかったのは、マルコ・サロール。
おいおいあんたこれで退場かい……!
ってなります。ええ。なりますよ。
ジェシカ・アルバもねw

前作のマチェーテも、すごい残酷描写&豪華キャスト&悪ふざけの極地だったけど
今回はそれがさらにパワーアップ。
どこがって、残酷描写がだよね。
前作も「こらこら」って感じだったんだけど、
今回は「おいおい首の作りが雑だよー!」ってw
ナタでポンポン人の頭を吹っ飛ばすけど、雑w
最初にまっぷたつになったやつが一番雑だった。
なのである意味、残酷描写はゼロ。
ボートが突っ込むシーンとかも全然大丈夫。
ヘリのプロペラ使うシーンは多いけど、マチェーテ自ら回るシーンは本当に雑w

それもこれも計算尽くなのだろうなあ。
大胆な描写にこっちは軽く脱力しながら笑ってしまう。

そしてなによりも「メル・ギブソンよく出たな!」っていうアレ。
彼の青い瞳、綺麗だねー。
すごくアレな役だし、研究所に行った時に未来感満載の車、
なにあのダサかっこいい感じw あの車が一番笑った。

そしてマルコ・サロールが最終的にめっちゃおいしい役で
しかもサロール呼ばわりされてて笑ってしまったw

カメレオンのキャストの豪華さもアレだし、
おっぱいマシンガンと股間砲とかもすごくアレだし、
次回予告がフザけ過ぎだし。

でも次があってうまいこといけば、レオナルド・ディカプリオも出るのかなw
3もあるならちゃんと観ようと思いました。

2014-11-19(Wed)

「ブルージャスミン」

ブルージャスミン

気になっていたんだけど、都合があわなくて映画館でみられなかったやつ。

いや、これ、アカデミー賞獲るでしょうね……っていうのが素直な感想。
主人公であるジャネット=ださい名前だから勝手にジャスミンって名乗ってる
彼女を、完璧に演じあげていると思いました。ケイト・ブランシェット、すごい。

主人公のジャスミン(ジャネットという名前だが勝手にジャスミンを名乗っている)は
リッチ極まりない生活をしていたものの、夫の不法なあれこれがばれて
全財産を奪われ、妹であるジンジャーのもとへ身を寄せる。

夫は自殺、その子供(連れ子でジャスミンの実子ではない)は出て行き、
ついでにいうと妹夫婦が宝くじで当てた金を全部巻き上げて一文無しに
→妹夫婦は離婚、子供二人を抱えて貧乏暮らし
という状況。そこに、お金がないどころか借金がある状態なのに
ジャスミンったらファーストクラスの座席をとって、
ヴィトンのトランクを3つも抱えて転がり込んでくる。

最初っからまったくもってクレイジーな様子が描き出されていく。
たまたま席が隣になった老女に、延々と自分語り(妄想混じり+自慢話満載)
という様子がかなりヤバイ。目がやばい。これがまずすごい出だし。

妹は慎ましく狭いアパートで3人暮らし。
付き合っている彼氏と一緒に暮らそうと約束していたところに、
非常にいけすかない姉が転がり込んでくる。
なので、彼氏は気に入らず、妹から聞いた姉のあれこれをもとに嫌味を炸裂。
それを、「下品で最低な男」と高飛車に応対するジャスミン様。

金がないのはわかっている。
もう裕福な暮らしじゃないのはわかっている。
でも忘れられなくて、妄想に浸り、抗鬱剤と酒に逃げる主人公。

なんとか元通りの暮らしをしたくて、
インテリアコーディネーターになろうとしたり、
リッチな男を捕まえて結婚寸前までこぎつけたりもする。

ジャスミンはとにかく現実というか、ダメージに弱い女性で、
夫の浮気だとか、今自分が置かれている状況に打ちのめされる。
それでも、優雅な暮らしに戻ろうと努力もするし、
どうしようもなくて、紹介された歯医者の受付の仕事をしたり、
パソコン教室に通ったり、頑張る部分もあるんだけど、
その一方で、まるで息をするように嘘をつき、
自分の意に添わない人間を責め、
許せないものは全部ぶち壊して、生きていく。

妹のジンジャーの最後の身の翻し方だとか、
パーティで出会った最低男だとか。
人間って本当、どうしようもないよね!
っていう声が聞こえてくるかのようで、本当に、見終わった後、
うわーすげえものを見てしまったなあー
っていう気分がすごかった。

胸糞悪いし、哀れだし、滑稽でもあり、強いし、弱いし。
なんというか、人間の業の深さをありったけ詰め込んだ、
胸の底にズーンと残る映画でございました。名作。

2014-11-15(Sat)

「カジノ」

カジノ

マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロ再び!
ジョー・ペシもね♡
そしてシャロン・ストーン。ずんの飯尾のギャグを思い出して辛い。


まずはデ・ニーロが車に乗る→大爆発 というオープニング。
否が応にも期待は高まります。
炎の中、誰かが吹っ飛んでいく。ゆっくりと。
わお、デ・ニーロ吹っ飛ぶの!?みたいな。

ラスベガスの巨大なカジノを任され、そしてどうなったか。
爆発の後からゆっくりと語られていくこの作品、175分。なげえ。

デ・ニーロ演じるサム・ロススティーン通称エースは
とにかく鼻の利く男。
あらゆる情報に精通しており、あらゆるギャンブルに勝つ。
ジョー・ペシ演じるニッキーはエースの親友であり、
なにより先に手が出てしまう粗暴な男。

色々あってエースはカジノを任され、巨大な金のなる木へ育てていくも、
時間の流れだとか、金やら権力やら、色んな影響を受けながら
少しずつ崩壊していく。

今日、この映画を見ていて、生まれて初めて
「うっわ、シャロン・ストーンになりたい……」
と思いました。
シャロン・ストーンの役はジンジャー。
カジノでカモをひっかけては金を引き出し、身ぐるみはいで放り出す。
タチの悪いヒモから離れられず、エースから注がれた愛も信頼も
全部裏切って離れていくんだけども、
このジンジャーがとにかく良かった。

エースの冷静さ、自分の基準からまったくブレないところが非常に良い分、
ジンジャーとニッキーという、どうしようもない弱さを持つ人間が
際立って見えるというか。逆もまた然りなわけです。

人間も、時代も、なにもかも、ひとを取り巻く環境は変わっていくもので、
でもその中で容赦なく、なににも屈しないエースはカッコよかった。
でも弱くてどうしようもないところがあるジンジャーも、可愛らしかった。

このブレのなさ、「ヒート」でもそうだった。
こういうダンディがいいなって、心底思いました。

まとめがり映画はこれでおしまい。
ひと月に16本も観る生活はそろそろ厳しいかなー。

2014-11-14(Fri)

「スチューデント・オブ・ザ・イヤー」

スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1

なんで借りたんだか覚えていないんだけど
たぶんレビューを見てだと思うんだけど

タイトルからしてすっかりアホなハリウッドコメディ映画だと思ってたの
まさかのインド。
でもインドっぽくないの。
セレブ高校生がキメキメでサングラスしたままサッカーするの。
でも、汚い裏工作のせいで先生が尿を聖水と間違えて
妻子にふりかけたりもするのでその辺は結構インド。

お金持ちの家の子だけど愛されていないロハンと
貧乏だけど努力と野心と実力でのしあがろうとするアビ。
そしてロハンの彼女でわがままだけど結構ピュアなとこもあるシャナーヤ。

ロハンとアビの友情、シャナーヤを巡る三角関係からの
全然カンケーないところで起きたぶち壊し劇と元校長の失望
そして10年越しの仲直りへ……

っていう話。
歌と踊りはインドにとって超重要なファクターだとしってますが
これのせいでどうしようもなく長い。
それから、過激な男女の絡みは駄目なんだってわかってますが
三角関係ったってやたらとピュアピュアしいせいで
刺激が全然なくてあんたら何やってんの感が……。

あと、二人の友情が燃え上がり過ぎて、
途中「このままこの二人が……!?」みたいなハラハラ感はあった。
意味もなく校長先生同性愛者だし。なんなの。この設定いるの?
あと、男が男をお姫様抱っこするのはなしだなって思った。

TOKIOの長瀬VS平井堅。ぱっと見はそんな感じです。
パワーとキラキラ感がすごいんだけど、
半端にインドで半端にインドじゃなくて、むしろ
インドってどういう国なのかまったくわからなくなってしまって
このモヤモヤをどこにぶつけたらいいのかわからない。

話は王道。かなり清らかな青春ものだと言える。
ダンスも切れがあるけど……なんだろうこの変な感じは。

って気分になりました。おわり。