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2015-01-17(Sat)

「シアター・ナイトメア」

シアター・ナイトメア

本日はWOWOWで「ホビット 竜に奪われた王国」の放送があったんで
ワクワクしながらちょっと早めにテレビつけたんですよ。
そうしたら、サスペンス・ホラー系の映画をやっていて
ついつい見ちゃったんだよね。それがシアター・ナイトメア。


ベテランの映写技術師であるスチュアートは、
映画のデジタル化に伴い仕事がなくなり、売店へ異動させられる。
年下の支配人にはバカにされ、つまらない仕事に怒りを募らせた彼は
映画館の防犯設備などを駆使して
「自分の考えた最高のスリラー映画」の撮影を始めてしまう。

という話。

客として現れたカップルに一服盛って、支配人に復讐した挙げ句あれやこれやで
非常に胸糞悪い話でしたw

最後の刑事さん、いい仕事しそうな感じをさせつつの完璧なスルーで
悲しい気分になったりして。
なんも悪くない誰かが酷い目にあうっていうのはやっぱりヤなもんですね。
怖いかというか、可哀想、という印象でした。
スッキリしない。


その後放送されたホビットでは、激流樽下りで大興奮できて良かったです。
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2015-01-16(Fri)

「オーバードライヴ」

オーバードライヴ
原題は「SNITCH」、2013年公開の映画の「オーバードライヴ」です。
主演はロック様ことドウェイン・ジョンソン。この時点でもう強い。

SNITCHは密告、ということでなるほどのタイトル。
でも密告だと重いよねー。いや、充分重い内容でしたけれども。
というかこれ、実際にあった系でした。アメリカ怖い。

ロック様演じる主人公ジョンは元トラック野郎の現在は運送業社長。
妻と子を愛する良識的な出来るダディなんだけど、
そこに「離婚した妻と一緒に暮らしていた息子」が逮捕されたと連絡がくる。

息子のジェイソンは、ちょっとした好奇心と友情のために、
友人から麻薬を預かっちゃうのですが、それが実は罠で、

○麻薬の売人として見つかる→初犯だろうが懲役10年
○ただし、他の売人の情報を渡せば大幅に減刑される

という制度があって、友人にまんまとハメられたという。
ジェイソンは逮捕され、即刑務所にブチこまれてしまいます。
売人を知ってた言え、知らないなら麻薬に興味のありそうなヤツを売れ、
と迫られるも、友人を陥れたくない、知り合いに売人は本当にいないということで
地獄の懲役10年以上コースに足を突っ込んでしまう。

ジョンが面会に行くと、既に性質の悪い服役囚にボコられた様子のジェイソン。
なのに、助けを求めず、離婚して離れて行った父へしていた嫌がらせを告白し
ごめんなさいを伝えるだけ。

ここで、父の愛に火がついちゃうわけです。
息子が売人の情報を持っていないなら、俺が仕入れてきてやるぜ!と
連邦検事に名乗り出ちゃう。→売人探しがいつの間にか超巨大カルテルのボス捕獲計画へーー
というお話。

検事役のスーザン・サランドンもいい感じにイヤなおばさまで、
非常になんというか、堅実なつくりの話でした。
ロック様から迸る強者のオーラが封印されていて、
あくまで「元トラック野郎の燃える父」として活躍している。
従業員の中で唯一過去に売人と接点のあったであろうダニエルと協力し、
最終的にはメキシコに潜入、超ヤバい組織と戦う羽目になるんだけど
やっぱり戦わないの。ロック様じゃないの。想像と違っていたんだけど、
でもすごくいい話というか……。もしかしたらロック様じゃない方が
リアリティ出たかもしれないけど(だって強そうなんだもん……)
でも、過ちを犯したもののまっすぐな息子と、
離婚したとはいえ自分の子を愛している正義感の強い父の
愛情に溢れた物語で良かったです。

現妻と子にしてみればたまったもんじゃないけどね。
せっかく足を洗おうとしていたところ、盛大に巻き込まれたサメ使い……は
最後に粋なところ見せてもらって満足してたとは思うけど大変だったよね。

想像と違い過ぎてて、なんだか不思議な気分なんだけど、いい映画でした。
麻薬をテーマに2本連続で見たけれど、温度差が凄すぎて変な笑いが出ちゃった。

2015-01-13(Tue)

「なんちゃって家族」

なんちゃって家族
原題は「WE'RE THE MIRRORS」で
麻薬を密輸するために家族を偽装した4人のお話。お下劣系コメディ。
偽名がミラーだったので、WE'RE THE MIRRORS。

主人公は麻薬の売人のデヴィッド。
同じアパートに住む少年ケニーが
チンピラに絡まれた女の子を助ける→仕方なく加勢→売人とバレる
→薬と金をねこそぎ奪われ→許してもらいたければこういう仕事しろ

という流れで、元締めからムチャぶりされたのが麻薬の密輸。
メキシコから少量運び込めという話なんだけど
国境を超えるのが大変→どうしよう?

仲良しファミリーがキャンピングカーでわいわいやってれば
案外するっといけるんじゃね!?

みたいな思いつきで、偽装家族のメンバーを集め始める。
トラブルの原因になった冴えない少年ケニーは強制参加。息子役。
ケニーが助けようとしたホームレスの少女、ケイシーにも1000ドルで参加させる。娘役。
そしてお金がなくて困っている、同じアパートの住人である
場末のストリッパー・ローズがママ役で参加!

最初はガタガタの4人も、協力しているうちにいい感じに仲間になる。
そういうコメディ。テンポが良く、下ネタもなんというか
素晴らしいギリギリ感で嫌悪まではいかないエッジのきいた仕上がり。
まあ、お下劣だけどさ!

センスがあちこち尖っていて良かった。
ローズはストリッパーなのにまとも過ぎてあんまりエロくないのに
店自体は本気で最悪。今日から売春せい、とかね。
向かいの店に売り上げが負けてる→アップルストアとか。
元締めの部屋の水槽もいいし、床にビニール敷いてあるのデクスターで見た!とか。
あちこちツボでした。

旅の途中で出会った超ファンシーな一家のキャラクター付けとか
ほどよいやりすぎアメリカンジョークなムード満載で思わずケラケラ。

最後の落とし方も、良かった。
ベタベタなんだけど、デヴィッドのキャラクターのせいなのかな。
しょうがないなあこいつら、楽しそうで良かったな、となる。
過剰なエロがないのも良かったね。言動だけでね。
途中のイラスト当てクイズとか本当酷かったよねw
テントでのスワッピング寸前のとこのドンの台詞とか。

面白かった。掘り出しものの一本でした。

2015-01-11(Sun)

「ダイアナ」

「ダイアナ」を見てみました。

あの悲劇からもう随分時間が経ったのだなあなんて感慨深い気分で。
ダイアナ妃が亡くなる前の二年間について、
映画にしてみたものですが、これってどこまでホントなのかしら。

内容は、精神的な部分にフォーカスをあてていて
なにがあった、なにが起きた、っていう部分よりも
心情面をクローズアップしているように思う。
なので、これが本当なのか?って疑問が湧いてしまう次第。

離婚する前に他の男性と恋に落ち、
結ばれることがかなわず人生の闇に落ちていく。
弱さを一番大きく扱っているので、
こういう映画は作らないでほしかったなあって思ってしまう。

こういう物語にするのならば、ダイアナ妃をモデルにしたことが
はっきりとわかったとしても、実名でやるのはいかがなものだろうか。

こんな映画を許すなんて、イギリス王室は心が広いなって思います。
あんまり気分のいい作品ではなかった。
死んでなお汚されてしまったようで、ますます気の毒。

有名な人、誰かの憧れになるような人の私生活は
いつまでも謎のベールに包まれたままの方がいいと思った。

たとえ嘘くさくても、曖昧でイメージ先行の方がいいよ。
細かい重箱の隅をつつくように芸能人のプライベートをあれこれかきたてる
マスコミはもっと自重すべきだし、私たちも喜ばない方がいいなって。思いました。

2015-01-10(Sat)

「オズ はじまりの戦い」

昼間に見ていい映画ってことで、
「オズ はじまりの戦い」をチョイス。

うーんディズニー。すっごいディズニー臭。
サム・ライミ監督だしと思ってみたけど
やっぱりこのディズニーっぽさ全開の作品は好きじゃないなあ!

オズの魔法使いの前日譚、エメラルドの国の王様オズが
やってきたころの話っていう設定。

オズの魔法使いに出てくるオズは、
ただのよぼよぼの爺さんであり、魔法は使えない。ただのマジシャンである。
なのでこの話の主人公も、ただのマジシャンであり、
しかも女に手が早くてペテン師のマジシャンだったりする。

最初に出てきた西の魔女セオドラなんか、
正直コイツな粉かけなかったらあんな緑にならなかったでしょ……と思う。
他の二人の魔女、良い魔女も悪い魔女に関しては別に問題なし。
水の妖精、おともの子ザルは造形が微妙であんま好きじゃない感じ。

背景はとても美しくて、特に最初モノクロで描かれていたカンザスから
色づいていくところは素敵だった。
でもそれだけというか。
話そのものはとても夢に溢れていて、少年少女に見てもらえば
素晴らしい物語のように思う。
でもなんなんだろう、ディズニーの手がける映画には間違いなく
ディズニー粒子が最大限まで溢れていて、画面に滲み出ていて
私はそれがたまらなく嫌いだってことがわかった。

正義、平等、平和、勝利、憎み切れない悪役などなど、
要素のなにもかもがハッキリクッキリ描かれ過ぎているのかもしれない。
同じ理由で、パイレーツオブカリビアンも受け入れられなかった。

陶器の女の子はとても可愛かった。それだけは本当に良かった。