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2017-03-26(Sun)

ブレスオブワイルド

ニンテンドースイッチを運よく発売日にゲットできまして、
それで「ゼルダの伝説 ブレスオブワイルド」をプレイしていました。

ゼルダで遊ぶのは、据え置き機だと「風のタクト」以来。
ゼルダの伝説は結構好きなんですが
そこまで熱心なファンではありませんで、
時系列がどうとか、ガノンの形状がどうとか、
コアな話題にはついていけない程度です。

初めてプレイしたのは64版の「時のオカリナ」。
あとはムジュラ、不思議な木の実、GC版の風のタクトを夢中で遊んで、
本当に久しぶりなゼルダの伝説プレイ。

事前に、GCDXでよゐこの濱口さんが試遊しているのを見て
わあ楽しそうだなあって思っていたくらいなんですよ。
他にスイッチで遊べるソフトもなくて(あるけど)
まあゼルダやるかーって程度だったんですけどね。

だけどですよ。
こんなに気持ちのいいゲームある?
って全力でみんなに聞いて回りたいくらい
よくできたゲームでした。
映像は美しかった。もっと美しいゲームもあるんでしょうけど、
なんというのかな、リアルと虚構のはざまのちょうどいい部分に落とし込んであって
景色が変わっていくさまをみているだけでなんだか心が熱くなるというか。
サブタイトル通り、野生の息吹を感じる出来でね。

最初はなにもわからず、謎のじいさんのアドバイスを聞くだけのリンクが
記憶を取り戻し、少しずつ強くなって、
かつての仲間たちについて知っていって。

あまりにも大きな敵と戦うことになってエキサイトしたり、
必死になって崖を登って行ったら信じられないくらいヤバい敵とひょっこり出会ったり。
戦っていいし、逃げてもいい。
上ってもいいし、回り込んでもいい。
真正面から乗り込んでいいし、こそこそと隠れてもいい。
その場にある道具と、知恵でどうとでもできるようになっている謎が
信じられない量ちりばめてあって。

遠くで龍が飛んでいるのを見つけてビックリしたり。
どでかいトロールみたいなのが寝ていたり。
野生の馬を手なずけて乗りこなしたり、
小さな葉っぱの妖精を見つけたり、
いろんな人たちの願いを聞いたり、叶えなかったり。

なにをしても自由すぎて、なにがなんだかわからないんだけど
そんな中少しずつ記憶を取り戻してくうちに
ああ、彼らを救わなきゃ……!って思ってしまうという。

なにがなんだかわかんない文章になってしまった。
だけど、これが今回のゼルダでした。
なにから手をつけても良すぎて、
平原をぶらぶら歩いていてビームを撃たれたりね。
真横をドラゴンが飛んで行ってチビりそうになったり。
どうやって倒したらいいのかわからない敵の横を
必死になって駆け抜けて地図を手に入れたり。

冒険のワクワク感が詰まりすぎてて
そんな中時々、ただただ馬で駆け抜けていくだけの時間があったりして。

操作感も良すぎてね!これは任天堂のゲームを作り続けてきた歴史のたまものなんだけど
とにかく遊んでいてイヤにならない造りで
だから本当に歩いているだけで気持ちがいいんですよ。

クリアに向けて頑張ってもいいし、
料理にいそしんでもいいし。
素材を集めるために敵を倒しまくってもいいし、
祠の謎を解いて頭をほぐしてもよくて。
そのすべてが全部、本当に全部よく出来てました。

一応クリアはしたんですけど、
まだ到達できていない場所がいくつかあるし。
どうやら流鏑馬ができそうなところがあるんだけど
誰もいないし馬を連れていけてないとか。
序盤で走り抜けてしまって詳しくわからない場所があったりとか。
雪山、砂漠、火山、高地。広すぎて敵がウジャウジャいる平原。
謎の青く光るケモノの正体もまだわからない。
まだ手に入れていない武器があって、
写真を撮っていない敵がいて、
探したいけど、ただただ愛馬にまたがって走りたくもあり。

雪山でボウリングもできるし、
盾に乗ってサーフィンもできるし。

語りつくせないほどいろいろありすぎて、
そのすべてに満足してる状態なんです。

苦悩の中にあるゼルダ姫のけなげさもすごく良かった。
英傑の4人も素敵だった。
ミファーは可憐で、
リーバルはとんだ伊達男で、
ウルボザはかっこよくてたまらないし
ダルケルはめっちゃかわいい。

それぞれの町で助けてくれるキャラクターたちも
一生懸命生きているのが伝わってきて
なんかもうイベントごとに泣くっていう。

素晴らしいゲームでした。
据え置き機なんか本当に久しぶり。
そういえば、時のオカリナでも、風のタクトでも、
同じように素晴らしい素晴らしいって思ったなあって。

ゼルダの伝説はつまり、すごくよくできた良いゲームなんだと思います。
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2017-03-26(Sun)

スーパーダンガンロンパV3

スーパーダンガンロンパV3をクリアしたので
こちらに感想を書いておこうかな。

本当は購入後わりとすぐにクリアしたんだけど
いろいろと衝撃的だったので寝かせてからブログにメモしようと思って。

ダンガンロンパは1からプレイしていて、とても好きなんですが
今回「スーパー」で「V3」なのは理由がよくわかってませんでした。
ワルノリなのかなあ、くらいでね。
だけどクリアしたら理由がハッキリわかって、わあすげえこと考えるなあ!
って感心しきりです。


今回はプロローグの映像もスパイシー。
そして1章に進んで、なんだかちょっとおかしいぞ
と思いつつも進めて、違和感がMAXになったところで衝撃のエンド。
ここで一度心が折れる人が多かったのではないかと推測します。
そのくらい1章はヤバかった。

1の体験版をプレイしていたら、製品版でうわーってなったんですが
あの時と同じかそれ以上のヤバみが溢れてましてね。

1章から1日置いて、2章へ。
2章もなんだかもうヤバかったですし、
3章ももうちょっと勘弁だなあって思いつつ、
4章で再びの超衝撃。
4章でまたバッキバキに心が折れてしまって、
どうしよっかなーもー ってなっちゃいました。

また1日置いて、なんとか5章へ。

ダンガンロンパは「誰かが死んでしまう」ことが前提なので
そう知っていてプレイしていかなきゃならないと思いつつ
遊んでいくうちに愛着が湧いてきてめっちゃツライっていう
本当に罪な作りのゲームなんです。
誰かが殺され、誰かが殺した。
どちらも消えて、仲間が減っていく。
わかっているけどツラい。マゾゲーですよね。
で、わかっているけど、今回は本気でしんどくてね。
ああ、こいつが死ぬの?って。

だけど今回は、なんだか妙な違和感があったんですよね。
世界観について。
受け入れがたい妙な感覚が溢れていて、
それが最終章でグワーッと明らかになっていく。

その最終章の造りが、今回は本当に反則でした。
その反則ぶりが、ダンガンロンパらしいなあって
最後はしみじみしてしまったし、
こんな内容なのに、物悲しい気分になるっていう摩訶不思議な感覚。

限定版のパッケージデザインについて、
タイトルのV3について、
これまでにましてハチャメチャなキャラクターたちについて
すべての謎が明かされるんだけど
あれが本当に真実なんだとしたら
こんなに悲しいことはない……

というのがすべての感想です。
でも、高校生だったらあり得るなあっていうのもあって。
「深く考えない」ことの罪深さを考えさせられるといいますか。
作品のすべてを否定したように取れる終わり方に見えますが
実際には一部の現実にあるやるせなさに対して
ものすごく皮肉をぶつけているように私は思いました。

そういうところが、「らしい」かなって。
ただのゲームを超えた、ただのゲームの皮をかぶった
ひとつの哲学になっちゃったかなあって感じです。

だけど、ちゃんとゲームなんだよね。

これはそうそう作れるものではないと、思います。
すごく素晴らしい作品だったなあって。
スタッフの皆さんに感謝感謝です。

オマケのダンジョンが面白すぎて、
ついつい1をやり直してしまったっていうね。

やるのならば、1と2は確実にプレイしてから。

本当に面白かったです。

2017-03-26(Sun)

「SING」

SING

ただいま絶賛公開中、イルミネーションの最新作を見てきました。
ちびっこ引率のため、吹き替え版で。
正直字幕で見たかったんですが、吹き替え版もみなさんお上手でした。
MISIAを起用とかステキだよね……と言える出来でしたよ。



潰れかけの劇場支配人、バスター・ムーン。
銀行からの電話を避けまくるさえないコアラはなんとか劇場を再び盛り上げたくて
新人シンガーのオーディションを行うことに。

なんとかかき集めた全財産1000ドルを賞金にしようとするも、
200歳のカメレオン秘書にお願いして作ったチラシにはなんと
10万ドルの文字が。
そんなにもらえるなら、と参加者が殺到して嬉しいコアラ。
素晴らしい歌い手を選んで、そしてとうとうミスに気が付いて。
でも、今更お金がないなんて言えない。
持ち前のポジティブシンキングでなんとかできるさ、と
隠したままステージを実現しようとしていくのだが……。

というお話。

もっともっと楽しいだけの話かと思いきや、
夢を持つことの素晴らしさと現実の厳しさ、
自分の弱さや、生活していく上での立ち位置、
世間の目の厳しさなんかが描かれておりまして
それでいて、あらゆる動物たちがまじりあって暮らしているという世界観がマッチして
おもしろい作品になっているのだなあって感心しました。

父親がギャングで、その手伝いをさせられているゴリラのジョニー。
彼氏と二人で夢を見ていたけど、破れ、一人で立ち上がるヤマアラシのアッシュ。
実力はあるけど口も行動も軽くて、自業自得ながらも憎めないネズミのマイク。
25人もの子供を抱えるブタの主婦、ロジータ。
誰よりも上手で歌を愛しているのに、恥ずかしがり屋で実力を出せない象のミーナ。

その他脇役のキャラクターたちも非常にいい感じで、
バスター・ムーンの友人であるニート羊のエディもすごくポイントが高い。

そしてそして、なにより感心したのがロジータと組むことになる
もう一人のブタ、グンターですよ。
ド派手な金色のジャージで歌い踊り、ただ一人だけ普段の暮らしがクローズアップされないんです。
あいつなんかヘンな奴だなあって思われながら暮らしているであろうグンター。
クローズアップされないのでキャラクターとして浅いわけですが
逆にすごくミステリアスで、描かれないことがとてもよく見えてくるわけです。

歌はみんな上手だし、映像もすごくいい。
ジョニーの父ちゃんの野性味あふれる動きが素敵でねえ。
やっぱゴリラっていいよなあって思うんです。

物語としてはとても王道的なんですが、
それがとても清々しくてね。
落ち込んだ時なんかに見たい作品だなあって思いました。
エナジームービーと銘打っているのは間違いではないです。
字幕版も見に行こうかなあ。どうしようかなあ!

2017-02-28(Tue)

「君に読む物語」

「君に読む物語」

2004年アメリカの映画。
小説が原作で、なんともピュアなラブストーリーなのです。

LA LA LANDを見て、ライアン・ゴズリングのイメージが変わったので
彼の代表作(多分)も見てみようかなーって。

舞台は老人の施設で、穏やかな男性が女性に読み聞かせをしている。
むかしむかし、お互いの生まれに邪魔されながらも愛に生きた二人がいた。
彼らの辿った人生を丁寧に綴った物語を、男はゆっくりと読んでいく。

聞かされている女性は認知症だと、少しずつわかっていく。
男性も体の調子はよくなさそうで、最近心臓の発作に見舞われたんだと。
そして男性は施設に入る必要はないのに、女性のそばにいたいからあえて入所しているのがわかる。

二人の愛の物語と、少しずつ読み進められていくノート。
かわるがわる映し出されていく光景に、
ああ、これはこの二人、年老いた二人の歩んだ人生だったんだ……とわかる。

貧しい青年のノアは、夏の間だけ地元にやってきたアリーに恋をする。
ひとめぼれしたノアはアリーに自分をアピールしまくって、
ぶつかり合いながら、強く強く惹かれて愛し合うようになるのです。

ところが生まれが違うし、進路も違う。
肉体労働者をクズと呼ぶような両親にアリーは反発するも、
そこまで言われてしまっては……とノアはすっかりぐったり。
私と一緒に来てよと言われても、いくら愛していてもまだ17歳。
すべてを捨てたとしても幸せにできる自信がなくて、
揺れている間にアリーは連れ戻されてしまいます。

それでも、愛は乗り越えられるんだ……。
というのがこの話のテーマんでしょうね。
身分とか、将来の不安とかも乗り越えて、
そして時が過ぎた後には、消えていく記憶、老化の容赦なき忘却をも
二人は乗り越えるんです。

それでエンド。おそろしくうつくしい終わり。
二人のロマンチックな愛にふさわしい、美しすぎる終わり方ですね。

アリーを演じていたレイチェル・マクアダムスがかわいいのなんの。
ちょっと鼻っ柱の強いところもあるお嬢さん、でした。かわいかった。
婚約者はたまったもんじゃなかっただろうけどね。

愛した人だから、その幸せを願いたい。
そんな思いがこの世のすべての人の中にあれば、
ストーカー事件なんて起こらないんでしょうね。
自分を見てくれないならイラナイ、なんて
なんと愛のない考えなのでしょう……

と、続けてラブストーリーを見て考えてしまいました。
たまにはこんなピュアピュアなものもいいよね、みたいな。

本当に愛する人がいるなら、このラストはうらやましいんじゃないかなあ。
人生、こんな終わり方ができたら、どれだけ幸せでしょうね。

2017-02-27(Mon)

「LA LA LAND」

LA LA LAND

ただ今絶賛上演中の、アカデミー賞13部門14ノミネート!の作品を見てきました。
今日ちょうどアカデミー賞の発表があって、監督賞、主演女優賞なんかをゲット。
デイミアン監督おめでとうございます。
「セッション」がすごかったので、これも見てみよう!となって、映画館で。


こだわりが強くて売れないジャズのピアニスト・セバスチャンと、
女優になりたいけどオーディションで連敗中のミア。
2人が出会って、最初はお互いにいけすかない奴と思っていたのに、
夢を追っているんだと知って理解を深め合い、愛をはぐくんでいくんだけど……

ってなお話。
予告編でやっている華やかさ、ロマンチックさは画面で存分にみられるけど、
最終的には大人の、とても素敵なラブストーリーであったところだなあって感じです。
ミュージカルというか、音楽を効果的に使ったラブロマンスというべきか。


夢を追う、信じる道を進み続けていくって大変なことでね。
途中で傷ついたり、くじけたり、すべて投げ出したくなったりするのは当たり前。
夢は大きければ大きい程叶えるのは困難だし、
愛する人が隣にいるのはとても幸せなことだけど、
人間同士、二人で歩調を合わせて進み続けるには、
たくさんの現実と向き合わなきゃならないってことでして。

みたいな話なんだけど、終わり方はものすごくキレイで、
なんか知らないうちに泣いてましたよ。

美しいんじゃなくて、とてもきれいな話でした、と表現したい感じ。

お互いを思うがゆえに信念を曲げるし、理解しているからこそ痛いことも言う。
だけど切られれば痛いし、信念を曲げてまで尽くしたのにって思いも湧き上がる。

現実の為に道を逸れ、多くを手に入れたセバスチャン。
私もと続いて冒険したけれど、夢を見失ってしまうミア。
だけどそれも、人生のために必要な経験で
最後は二人して夢を叶えて、幸せなんだけど
その道の途中で捨てなければならないものもあって。

二人がおたがいに愛を伝えるシーンがあって、ラスト。
あの言葉は本当だと思うんだよね。
ああいう愛の形もあるんだと思うの。
本当に大切だからこそ、胸の中にしまいこんで、
目と目があった瞬間、思い出のメロディが流れ出した途端に
もっともっと幸せだったかもしれない人生について考えてしまうほどの
強い強い絆っていうんでしょうかね。
最後の二人のほんの少しの笑みが、
強い愛の結晶化っていうのかな。
愛は宝石になって、心の中にしまえるものなのかもしれない、
なんて思いましたね。本当に。

とにかく、エマ・ストーンがかわいい。
子猫みたいで超かわいい。
ライアン・ゴズリングに関しては「オンリー・ゴッド」しか見てないから
腕が蘇ってよかったなみたいな気分なんですけど、
ちょっと偏屈なセバスチャンを演じるのにピッタリだったと思います。

久しぶりに気持ちのいいラブストーリーを見たなあって思います。
現実的だけど、夢があって、優しくて、辛くて、最後はなんだかほっとしちゃうっていう。
カメラワークがすごく良くて、見ごたえがありました。
撮影賞も取ってて、納得です。