ただいま絶賛公開中、イルミネーションの最新作を見てきました。
ちびっこ引率のため、吹き替え版で。
正直字幕で見たかったんですが、吹き替え版もみなさんお上手でした。
MISIAを起用とかステキだよね……と言える出来でしたよ。
潰れかけの劇場支配人、バスター・ムーン。
銀行からの電話を避けまくるさえないコアラはなんとか劇場を再び盛り上げたくて
新人シンガーのオーディションを行うことに。
なんとかかき集めた全財産1000ドルを賞金にしようとするも、
200歳のカメレオン秘書にお願いして作ったチラシにはなんと
10万ドルの文字が。
そんなにもらえるなら、と参加者が殺到して嬉しいコアラ。
素晴らしい歌い手を選んで、そしてとうとうミスに気が付いて。
でも、今更お金がないなんて言えない。
持ち前のポジティブシンキングでなんとかできるさ、と
隠したままステージを実現しようとしていくのだが……。
というお話。
もっともっと楽しいだけの話かと思いきや、
夢を持つことの素晴らしさと現実の厳しさ、
自分の弱さや、生活していく上での立ち位置、
世間の目の厳しさなんかが描かれておりまして
それでいて、あらゆる動物たちがまじりあって暮らしているという世界観がマッチして
おもしろい作品になっているのだなあって感心しました。
父親がギャングで、その手伝いをさせられているゴリラのジョニー。
彼氏と二人で夢を見ていたけど、破れ、一人で立ち上がるヤマアラシのアッシュ。
実力はあるけど口も行動も軽くて、自業自得ながらも憎めないネズミのマイク。
25人もの子供を抱えるブタの主婦、ロジータ。
誰よりも上手で歌を愛しているのに、恥ずかしがり屋で実力を出せない象のミーナ。
その他脇役のキャラクターたちも非常にいい感じで、
バスター・ムーンの友人であるニート羊のエディもすごくポイントが高い。
そしてそして、なにより感心したのがロジータと組むことになる
もう一人のブタ、グンターですよ。
ド派手な金色のジャージで歌い踊り、ただ一人だけ普段の暮らしがクローズアップされないんです。
あいつなんかヘンな奴だなあって思われながら暮らしているであろうグンター。
クローズアップされないのでキャラクターとして浅いわけですが
逆にすごくミステリアスで、描かれないことがとてもよく見えてくるわけです。
歌はみんな上手だし、映像もすごくいい。
ジョニーの父ちゃんの野性味あふれる動きが素敵でねえ。
やっぱゴリラっていいよなあって思うんです。
物語としてはとても王道的なんですが、
それがとても清々しくてね。
落ち込んだ時なんかに見たい作品だなあって思いました。
エナジームービーと銘打っているのは間違いではないです。
字幕版も見に行こうかなあ。どうしようかなあ!
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